記憶と記録の想起はいかなるフィギュールを呼び覚ますのか。

人物、出来事の「歴」が後世において想起されることで、
時間と空間を超えて立ち上がってくる「象」をえがく「歴象篇」。
神話と文明、古代中国からイスラーム、近代国家の成立までの世界軸と、
倭国や日本神話から明治維新、太平洋戦争と戦後までの日本軸の
2つの軸による歴史セレクション。

トザイトーザイ ふることカタチ語り部たちのドラゴン踊りに遁世坊主のスートラ木魚グリフィンノマドのコーラン節とリヴァイアサンの歴象舞トザイトーザイ

世界軸 −−−−−−−−−− 神話と歴史と国家を繋ぐ

世のはじめの世界マザーとびっこの神による中華の誕生と伝説をひもとき、
ブッダ、孔子、老子、キリスト、ムハンマドといった思想家たちの冒険をめぐる。
西と東をつないだネットワーカーの活躍からマイノリティの負の歴史までを収録し、
世界の古代から近代までの流れを一気通観する。

日本軸 −−−−−−−−−− 倭と日本と国民を念う

原日本とはなんなのか、神話から民俗学、日本人の系譜、まつろわぬ者たちまで
多様な視点から母国日本のあしあとを辿る。公家と武家、天皇と将軍、幕末と明治、
戦前と戦後。日本という方法とともに、おもかげとうつろいの国ニッポンの
プロフィールをめぐる。

世界マザーの誕生

父の社会の前には母の社会があった。世のはじめには暴力と欲望が隠されていた。
神話世界の秘密を解き明かす、バハオーフェン『母権制』、ルネ・ジラール
『世のはじめから隠されていたこと』、フロイト『モーセと一神教』から、
宗教のルーツを辿る『ミトラス教』『ゾロアスター教』まで。
歴史のアーキタイプはここから始まる。


492夜 ルネ・ジラール『世の初めから隠されていること』

これはつきつめれば、神が暴力を肯定したにちがいないという議論に迷いこむほどの、「世の始めから隠されていること」になりかねない。

No著者書名 
1026 夜 ヨハン・ヤコプ・バハオーフェン母権制
0555 夜 マリヤ・ギンブタス古ヨーロッパの神々
0261 夜 ジャン・ボテロメソポタミア
0252 夜 C・W・ツェーラム狭い谷・黒い山
0376 夜 メアリー・ボイスゾロアスター教
0492 夜 ルネ・ジラール世の初めから隠されていること
0895 夜 ジグムント・フロイトモーセと一神教
0999 夜 ホメーロスオデュッセイアー
0608 夜 ロバート・グレイヴズ暗黒の女神
0445 夜 マルタン・フェルマースレンミトラス教
0255 夜 ジョルジュ・デュメジルゲルマン人の神々
0365 夜 ユリウス・カエサルガリア戦記

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禹の伝説と中華の成立

中国文明史のルーツはいったいどこにあるのだろうか。中国的な「母国」の
伝承と事実のアソシエーションを辿りながら、禹に始まった幻の夏王朝の謎、
辺境の確立による中華の成立に迫っていく。日本のルーツのルーツともいえる
長江文明の起源にも潜入する、古代中国のディープヒストリー。


1451夜 岡村秀典『夏王朝』

禹は「偏枯の神」とも称された。半身不随だったというのだが、それはぼくの見方からすれば「欠けた王」としての圧倒的な魅力があったということになる。

No著者書名 
1450 夜 宮本一夫神話から歴史へ
1451 夜 岡村秀典夏王朝
0812 夜 小南一郎西王母と七夕伝承
1452 夜 古賀登四川と長江文明
0331 夜 徐朝龍長江文明の発見

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ただひとつの神とは何か

キリスト教が近代社会モデルを生み出した。旧約聖書からピューリタニズムに
いたるまで、現代の問題を検証するには避けて通れないキリスト教共同体の
世界を通観する。マリアはいかに換骨奪胎され、変遷してきたのか、伝道者たちは
いかに資本主義を準備したのか、神に対抗する悪魔はなぜ必要だったのか。


487夜 旧約聖書『ヨブ記』

ヨブの問答。これは、少しでも神と交わりたい者が必ず出会わなければならない神の教えなのである。

No著者書名 
174 夜 エリエット・アベカシスクムラン
222 夜 フィリップ・レクリヴァンイエズス会
333 夜 パーナード・マッギンアンチキリスト
359 夜 クラウス・シュライナーマリア
487 夜 旧約聖書ヨブ記
620 夜 大木英夫ピューリタン
897 夜 ノーマン・コーン千年王国の追求
1295 夜 岡田温司マグダラのマリア
532 夜 ノルベルト・ブロックス古代教会史

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仏教・儒教・道教

ゴータマ・ブッダの仏教は大乗思想を生み、孔子の儒教は朱子学、陽明学へと
体系化され、老子や荘子のタオイズムは道教となり、それぞれが東洋の思想
として「気」のように混交しながら、東アジアの各地、そして日本に息づいていった。
アジア・マザーズを概観するシリーズ東洋思想。


1021夜 中村元『インド古代史』(上下)

ブッダの生涯や思想を、あえて一言でいうのなら、世界を「一切皆苦」とみなして自己を世界に向かって突き放し、そこにそれぞれの「縁起」という関係の哲学を発見したということだ。

No著者書名 
96 夜 木村泰賢印度六派哲学
468 夜 飯塚浩二アジアのなかの日本
626 夜 宮崎市定アジア史概説
820 夜 保坂俊司インド仏教はなぜ亡んだか
996 夜 王陽明伝習録
1149 夜 汪涌豪中国遊侠史
1205 夜 加地伸行儒教とは何か
1249 夜 三枝充悳大乗とは何か
1021 夜 中村元インド古代史
1427 夜 吉川忠夫王義之◎六朝貴族の世界
1437 夜 森三樹三郎老荘と仏教
1440 夜 金谷治淮南子の思想
1441 夜 福井康順・山崎宏・木村英一・酒井忠夫道教
1442 夜 葛兆光・堀池信夫・大形徹・沈恩明ほか道教の生命観と身体観
1443 夜 小野沢精一・福永光司・山井湧編気の思想
1444 夜 土屋昌明神仙幻想
1445 夜 カトリーヌ・デスプ女のタオイスム

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ネットワーカーたちの系譜

ユーラシア大陸の端から端まで、情報と文物と思想を運んだネットワーカーたち。
ときに帝国の領土に進出し、ときに大国と同化し、ときに文明の媒介者となっていった。
アーリア人、西のスキタイ、東の匈奴から、鳩摩羅什やマルコ・ポーロまで。
類と個のノマドロジー・ダイジェスト。


1428夜 リチャード・C・フォルツ『シルクロードの宗教』

古代シルクロードは「絹の道」とはかぎらない。絹馬の道であり、民族の交差路であり、大乗仏教の道であり、ソグド人やウイグル人の道でもある

No著者書名 
394 夜 甲斐大策餃子ロード
1421 夜 青木健アーリア人
1422 夜 レオン・ポリアコフアーリア神話
1431 夜 森安孝夫シルクロードと唐帝国
1428 夜 リチャード・C・フォルツシルクロードの宗教
1436 夜 礪波護隋唐の仏教と国家
1424 夜 林俊雄スキタイと匈奴 遊牧の文明
1425 夜 小谷仲男大月氏
1435 夜 尾形勇東アジアの世界帝国
1430 夜 沖本克巳・菅野博史 他仏教の東伝と受容
1426 夜 羅宗真融合する文明
1404 夜 杉山正明遊牧民から見た世界史
1402 夜 ジャネット・L・アブー=ルゴドヨーロッパ覇権以前
1429 夜 横超慧日・諏訪義純羅什
1401 夜 マルコ・ポーロ完訳 東方見聞録
1313 夜 菊地章太弥勒信仰のアジア

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ヨーロッパ社会の起源

ヨーロッパがヨーロッパになった時代、それが中世である。
カール・マルテルがトゥール・ポワティエでイスラム軍を破り、カール大帝が
西ローマ皇帝として戴冠したことはヨーロッパの英雄伝説となっていく。
十字軍、ジャンヌダルクなどをめぐり、いまのEU連合のルーツを探る。


573夜 トマス・ブルフィンチ『シャルルマーニュ伝説』

フランス語という言語はこの物語によってフランス語になったといってよい。それは『アーサー王物語』が英語を、『神曲』がイタリア語を、『平家物語』や『太平記』が日本語をつくったこととよく似ている。

No著者書名 
78 夜 ジュール・ミシュレジャンヌ・ダルク
416 夜 松谷健二東ゴート興亡史
477 夜 レジーヌ・ペルヌーテンプル騎士団
496 夜 リュック・ヌフォンテーヌフリーメーソン
573 夜 トマス・ブルフィンチシャルルマーニュ伝説
698 夜 クリストファー・マッキントッシュ薔薇十字団

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ムスリムが運んだ文明

預言者の封印者ムハンマドが創始した最後の一神教。『クルアーン』と『ハディース』
からつくられたイスラム法「シャリーア」をもつ啓典の民の行方とは。
ヒジュラ(聖遷)、ジハード(聖戦)からカリフの君臨、学術・芸術の振興まで。
イブン・ハルドゥーン『歴史序説』、『千夜一夜物語』も収録する。


1400夜 前嶋信次・池田修 訳『アラビアン・ナイト』(全18巻+別巻)

「アルフ・ライラ」という枠組は、たとえば日本の「百物語」がそうであるように、アラビア語で「たくさんの物語を話す」という様式のことだったのだ。

No著者書名 
658 夜 イブン・バットゥータ三大陸周遊記
1400 夜 前嶋信次・池田修[訳]アラビアン・ナイト
1397 夜 ジョン・エスポジット編イスラームの歴史
1396 夜 ハミルトン・ギブイスラーム文明史
1403 夜 宮崎正勝世界史の誕生とイスラーム
1398 夜 大川玲子図説コーランの世界
1399 夜 イブン=ハルドゥーン歴史序説

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異例なるマイノリティ

かつては英雄たちの象徴であった欠陥や弱点は、排除され、迫害され、
搾取されるためのスティグマとなった。その対象がたとえばユダヤ人であり、
ジプシーであり、また近代以降の黄禍論の対象となったアジア人でもあった。
目を向けられることの少ない歴史の負と闇を読み解く。


56夜 カルロ・ギンズブルグ『世闇の歴史』

われわれはつねに欠陥をもっている。あるいは人に言えない弱点をもっている。その欠陥や弱点は近現代ではすべてネガティブな問題として扱われるようになった。

No著者書名 
56 夜 カルロ・ギンズブルグ闇の歴史
224 夜 ジュール・ブロックジプシー
372 夜 コリン・ウィルソンアウトサイダー
566 夜 パトリック・ブラントリンガーパンとサーカス
693 夜 ベルント・レック歴史のアウトサイダー
878 夜 ロジェ=ポル・ドロワ虚無の信仰
1423 夜 ハインツ・ゴルヴィツァー黄禍論とは何か

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国民国家と世界戦争

フランス革命ののちに、ナポレオンが準備し、産業革命を経て完成した国民国家は、
帝国主義という対外拡張戦略を推し進め、第一次大戦での世界規模の衝突に至る。
一方でネーション・ステートの侵略に対峙したロレンス、ガンジーらの生涯が
国家を対比的に浮き上がらせる。


273夜 カール・フォン・クラウゼヴィッツ『戦争論』(上・中・下)

クラウゼヴィッツは確信する。「戦争とは、他の手段もって継続する政治の延長」であり、「自国の意志を相手に強制する暴力行為」であることを。

No著者書名 
188 夜 エドガー・スノー中国の赤い星
266 夜 マハトマ・ガンジーガンジー自伝
273 夜 カール・フォン・クラウゼヴィッツ戦争論
390 夜 ヨハン・ゴットフリート・フィヒテドイツ国民に告ぐ
643 夜 リデル・ハート第一次世界大戦
678 夜 マックス・フォン・ベーンビーダーマイヤー時代
749 夜 ウォルター・ラカードイツ青年運動
1024 夜 オスヴァルト・シュペングラー西洋の没落
1160 夜 トマス・エドワード・ロレンス知恵の七柱
1276 夜 白石隆海の帝国

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原日本の原神話

倭国と呼ばれた国はいつから日本になったのであろうか。
稲や鉄の伝来からアマテラス、スサノオの神話、天皇の誕生と
物部氏らの謎まで。複層的な視点で原日本の母型を探る。
Roots of Japansの源流をさかのぼるシリーズ。


834夜  沢史生『鬼の日本史』(上・下)

鬼というのは、このように語られなくなった者たちの総称のことだったわけだ。異様異体の外見を与えられ、申し開きができない歴史に閉じ込められた者たちのことなんである。

No著者書名 
15 夜 鈴木正幸編王と公
141 夜 河合隼雄中空構造日本の深層
162 夜 新井白石折りたく柴の記
522 夜 中西進キリストと大国主
571 夜 斎部広成古語拾遺
668 夜 佐藤弘夫アマテラスの変貌
694 夜 大江時雄ゑびすの旅
777 夜 黒田俊雄王法と仏法
815 夜 北畠親房神皇正統記
834 夜 沢史生鬼の日本史
857 夜 上山春平埋もれた巨像
881 夜 千田稔王権の海
1011 夜 岡田英弘日本史の誕生
1071 夜 遠山美都男天皇誕生
1132 夜 里中満智子女帝の手記
1141 夜 萩原秀三郎稲と鳥と太陽の道
1209 夜 関裕二物部氏の正体
1288 夜 虎尾俊雄延喜式
1303 夜 俵寛司境界の考古学
1491 夜 田中俊明古代の日本と加耶

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日本が日本になった道

柳田國男にはじまる日本民俗学の成立以降、多くの民俗学者たちが、
常民・非常民の記録と記憶をめぐり、古代の風習、風俗や信仰、伝承を
解き明かしてきた。説話に材をとった『桃太郎の母』『浦島太郎の文学史』や
柳田の『海上の道』、宮本常一『忘れられた日本人』を収録する。


1144夜 柳田国男『海上の道』

禹は「偏枯の神」とも称された。半身不随だったというのだが、それはぼくの見方からすれば「欠けた王」としての圧倒的な魅力があったということになる。

No著者書名 
239 夜 宮本常一忘れられた日本人
451 夜 大林太良正月の来た道
457 夜 合田一道日本の奇祭
537 夜 宮田登ヒメの民俗学
635 夜 三浦佑之浦島太郎の文学史
774 夜 小熊英二単一民族神話の起源
795 夜 金関丈夫お月さまいくつ
910 夜 逵日出典神仏習合
706 夜 福田アジオ番と衆
1016 夜 井上鋭夫山の民・川の民
1087 夜 山本ひろ子異神
1135 夜 赤松啓介非常民の性民俗
1144 夜 柳田国男海上の道
1215 夜 土橋寛日本語に探る古代信仰
1244 夜 石田英一郎桃太郎の母
1271 夜 山折哲雄神と翁の民俗学
1283 夜 小林達雄縄文人の文化力
1322 夜 谷川健一常世論
542 夜 遠藤ケイ熊を殺すと雨が降る

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百代の過客たちのすがた

日本人の日記の系譜であるドナルド・キーン『百代の過客』をはじめ、
捏造理論の系譜『偽史冒険世界』や『聖なる女』の系譜から
近代の『反骨の系譜』まで。多様な日本人の系譜を眺めることで、
古代から現代に連なる日本人の姿が結像する。


501夜 ドナルド・キーン『百代の過客』(上・下)

ぼくは日記を通して百代の過客となり、読書を通しての百代の過客でありたかった。

No著者書名 
65 夜 鎌田東二神道とは何か
87 夜 網野善彦日本の歴史をよみなおす
233 夜 源了圓義理と人情
272 夜 桑原武夫編日本の名著・近代の思想
310 夜 青地晨反骨の系譜
409 夜 高取正男神道の成立
415 夜 大隅和雄・西郷信綱ほか日本架空伝承人名事典
501 夜 ドナルド・キーン百代の過客
511 夜 長山靖生偽史冒険世界
656 夜 田中貴子聖なる女
920 夜 鈴木牧之北越雪譜
1142 夜 加藤典洋日本人の自画像
1147 夜 津城寛文鎮魂行法論
1245 夜 内藤湖南日本文化史研究

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公家の感傷、武家の覚悟

王朝びとの文化が生み出したものごとの有為転変を詠嘆するキーコンセプトである
「あはれ」に対し、武士たちは潔く死にゆく者たちの「あはれ」を「あっぱれ」
と名づけた。中世日本の貴族と武家の世のあわいを感じさせる千夜千冊セレクション。
『土佐日記』『愚管抄』『方丈記』など。


42夜 鴨長明『方丈記』

平家が滅亡し、そして源氏が滅亡したのである。見れば、「むかしありし家はまれなり」「古へ見し人は二三十人が中に、わづかに一人二人なり」なのだ。

No著者書名 
42 夜 鴨長明方丈記
63 夜 伊藤ていじ重源
203 夜 保田與重郎後鳥羽院
319 夜 頼山陽日本外史
367 夜 吉田兼好徒然草
431 夜 黒岩涙香小野小町論
512 夜 紀貫之土佐日記
624 夜 慈円愚管抄
1119 夜 永井路子北条政子

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北と南の日本の深層

古代には海の民による水軍国家が九州にあり、東北の地には『蝦夷』たちがいた。
辺境にひそむ『日本の深層』には、まつろわぬ者たちの歴史があった。
そこには失われた日本の記憶と記録が息づいている。
3・11後のいまこそ、母国を探す旅に出かけたい。


1417夜 森崎和江『北上幻想』

母国とは、必ずしもたんに生まれ育ったクニや民族性の中だけで見いだせるようなものではないのだ。母国は何も告示してはくれない。母国というのは探さなければ見つからないものなのである。

No著者書名 
109 夜 海津一朗神風と悪党の世紀
1157 夜 武光誠九州水軍国家の興亡
1415 夜 高橋富雄征夷大将軍
1416 夜 工藤雅樹平泉藤原氏
1417 夜 森崎和江北上幻想
1418 夜 梅原猛日本の深層
1419 夜 入間田宣夫編平泉・衣川と京・福原
1420 夜 小島毅義経の東アジア

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後醍醐、義満、信長、秀吉

後醍醐天皇、足利義満、織田信長、豊臣秀吉。南北朝時代から室町、安土桃山まで、
日本の王権簒奪を企図したものたちの系譜を一望する歴史人物シリーズ。
後醍醐が異形の天皇と称される所以は何か?『帝王後醍醐』『室町の王権』
『信長の親衛隊』『秀吉と利休』などを収録。


1223夜 村松剛『帝王後醍醐』

後醍醐は上下貴賎を問わぬ新時代のための背水のネットワークを組み立てようとしたわけである。これがのちに楠木正成・名和長年らの“穢土の悪党”とも結んだ総決戦態勢にもなっていく。

No著者書名 
455 夜 谷口克広信長の親衛隊
520 夜 村井康彦武家文化と同朋衆
934 夜 野上弥生子秀吉と利休
1013 夜 三浦綾子細川ガラシャ夫人
1038 夜 笠谷和比古・黒田慶一秀吉の野望と誤算
1088 夜 今谷明室町の王権
1223 夜 村松剛帝王後醍醐
1224 夜 村井章介編南北朝の動乱

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花のお江戸のうらおもて

260年つづいた江戸の世には、日本儒学から垂加神道といった
『徳川イデオロギー』や、遊郭や芝居小屋などの『江戸の想像力』、
『葉隠』などの武士道精神を生み出した。江戸の歴史の裏側では
被差別社会の鍵を握った『浅草弾左衛門』が活躍した。
表も裏もあわせた江戸千夜セレクション。


823夜  山本常朝『葉隠』(上・中・下)

「忍ぶ恋」とは、一言でいえば永遠の片思いのことであるが、それこそが「長け高き恋」であって、そのことを存分に胸に秘められることが、実のところは武士の精神の秘密を解く鍵なのだと、常朝は言ったのである。

No著者書名 
460 夜 石原道博朱舜水
697 夜 ベアトリス・ボダルト=ベイリーケンペルと徳川綱吉
721 夜 田中優子江戸の想像力
796 夜 山本七平現人神の創作者たち
810 夜 朝倉喬司走れ国定忠治
823 夜 山本常朝葉隠
868 夜 小野武雄吉原と島原
1046 夜 熊倉功夫後水尾院
1090 夜 ヘルマン・オームス徳川イデオロギー
1116 夜 タイモン・スクリーチ江戸の身体を開く
1284 夜 塩見鮮一郎浅草弾左衛門

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日本を今一度洗濯いたし申し候

1853年浦賀に現れたペリー率いる黒船により、日本は大きく揺さぶられる
こととなる。『水戸イデオロギー』が尊皇攘夷を起動させ、吉田松陰の活躍、
西郷隆盛ら薩長土肥の討幕運動から『維新への胎動』『開国』へとつづいていく、
激動の幕末千夜集。


1167夜 西郷隆盛『西郷隆盛語録』

実は西郷隆盛という生き方あるいは死に方に、「日本という方法」の最も難解で、最もナイーブな精神が体現されているということを言っておきたかったのである。

No著者書名 
553 夜 吉田松陰吉田松陰遺文集
581 夜 伊部英男開国
864 夜 長谷川伸相楽総三とその同志
885 夜 徳富蘇峰維新への胎動
896 夜 頭山満幕末三舟伝
997 夜 ヴィクター・コシュマン水戸イデオロギー
1091 夜 藤田覚幕末の天皇
1167 夜 西郷隆盛西郷隆盛語録
1196 夜 松浦玲横井小楠
1213 夜 鹿島茂ドーダの近代史

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脱亜入欧と日本主義

文明開化、殖産興業、富国強兵、神仏分離、廃仏毀釈、国家神道、和魂洋才。
変化を遂げる明治の世で、面影としての日本は急速に失われていく。
『和魂洋才の系譜』『逝きし世の面影』をはじめ、明治女性を主題とした
『あなたみたいな明治の女』『明治女学校の世界』『近代美人伝』ほか多数収録。


1203夜 渡辺京二『逝きし世の面影』

渡辺が言い放ったことは、かつて日本には「親和力」があったということ、それは文明であって、かつ滅んだのだということ、だからこれらをわれわれは「異文化」として新たに解釈しなくてはならないということだった。

No著者書名 
338 夜 勝海舟氷川清話
405 夜 中江兆民一年有半・続一年有半
1294 夜 清水勲編ビゴー日本素描集
7 夜 ベンチョン・ユー神々の猿
120 夜 馬場孤蝶明治の東京
131 夜 磯田光一鹿鳴館の系譜
134 夜 藤田美実明治女学校の世界
323 夜 鳥居民横浜富貴楼お倉
502 夜 矢野晶子カルメンお美
549 夜 長谷川昇博徒と自由民権
578 夜 群ようこあなたみたいな明治の女
592 夜 戸沢行夫明六社の人びと
602 夜 坂口三千代クラクラ日記
632 夜 クーデンホーフ光子クーデンホーフ光子の手記
686 夜 平川祐弘和魂洋才の系譜
849 夜 スタンレー・ウォシュバン乃木大将と日本人
894 夜 富田仁メルメ・カション
1051 夜 長谷川時雨近代美人伝
1185 夜 佐伯恵達廃仏毀釈百年
1190 夜 村上重良国家神道
1203 夜 渡辺京二逝きし世の面影
1206 夜 平塚らいてう元始、女性は太陽であった
1210 夜 秋山勇造日本学者フレデレック・V・ディキンズ

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夢二の黒船屋、大杉栄のアナキズム

大正から昭和へ、日本人は何を考え、何を行動しようとしたのか。
堺利彦の売文社が動き、「白樺」が創刊され、平塚らいてうが「新しい女性」
に向かい、大逆事件から日本の社会主義が目覚め、新劇や近代歌舞伎が誕生し、
夢二らの少女文化の表現が生まれたモダン時代の足跡をめぐる。


736夜 大杉栄『大杉栄自叙伝』

大杉栄はひたすら乱調をもって紊乱であろうとし、乱丁をもって不穏であろうとし、その途次で虐殺された。「春三月縊り残され花に舞う」。

No著者書名 
165 夜 金子光晴絶望の精神史
494 夜 明田鉄男日本花街史
528 夜 荒畑寒村寒村自伝
736 夜 大杉栄大杉栄自叙伝
819 夜 長谷川如是閑倫敦!倫敦?
1475 夜 平山亜佐子不良少女伝

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見果てぬ大高麗国の夢

樽井藤吉の『大東合邦論』、金玉均の三和主義、宮崎滔天の『三十三年の夢』
にはじまる大アジア主義、さらに五族共和の満州国構想は、どこから歪んで
いったのだろうか。『日本の失敗』はいったいどこにあったのか。
太平洋戦争開戦前夜の昭和日本とアジアを解きあかす千夜選。


430夜 安彦良和『虹色のトロツキー』(全8巻)

それにしてもよくぞ満州の舞台にトロツキーの「幻」をもってきた。結局、トロツキーは関東軍を惑わす幻想にすぎなかったのであるが、それを安彦はいみじくも「虹色」とあらわしたのだ。

No著者書名 
93 夜 滝沢誠権藤成卿
304 夜 生島治郎乱の王女
378 夜 寺内大吉化城の昭和史
430 夜 安彦良和虹色のトロツキー
473 夜 木山捷平大陸の細道
708 夜 前間孝則亜細亜新幹線
808 夜 芳地隆之ハルビン学院と満洲国
942 夜 北一輝日本改造法案大綱
1092 夜 松本健一日本の失敗
1168 夜 宮崎滔天三十三年の夢
1298 夜 杉山茂丸俗戦国策

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いまだ戦後は終わらず

1945年8月、広島と長崎に原爆が投下された数日後、切れぎれの玉音放送が流れ、
日本の戦争は終わり、戦後が始まった。戦中と戦後の日本人の精神と行動を回想し、
いまだ解決されない日本の問題の端緒を探る。ブラックマン『東京裁判』、
桶谷秀昭『昭和精神史』などを収録。


1150夜 アーノルド・ブラックマン『東京裁判』

ようするに東京裁判は終わっていないのだ。納得など、誰もしていないのだ。何をもってその裁きを正当化できるのか、事態はいっこうに進展していないのだ。にもかかわらず、東京裁判は事実として厳然と戦後史の原点となったのである。

No著者書名 
14 夜 ハーバート・ノーマンクリオの顔
112 夜 マーク・ゲインニッポン日記
283 夜 渡部一英日本の飛行機王・中島知久平
327 夜 ジョン・ダワー吉田茂とその時代
448 夜 桶谷秀昭昭和精神史
568 夜 坂井三郎大空のサムライ
575 夜 緒方竹虎人間中野正剛
629 夜 石橋湛山湛山回想
648 夜 清沢洌暗黒日記
832 夜 村上兵衛国破レテ
841 夜 升田幸三名人に香車を引いた男
961 夜 吉田満戦艦大和ノ最期
1112 夜 田中清玄・大須賀瑞夫田中清玄自伝
1150 夜 アーノルド・ブラックマン東京裁判

背景画像:アスキーアート+ロックアート