ファッションのように、料理のように、音楽のように、あるいは
塩せんべいを齧るように、本を纏い、本を聴き、本を炒め、
本を身体化してきた松岡正剛が、声と文字と人と本の共犯関係が世界に
もたらしてきた“全書物史の謎”を追う読相篇。
書物の誕生から、古代アレクサンドリア図書館の系譜に連なる
ライブラリアンたちの歴史まで。2010年代の出版問題や、物語とレトリックに
秘められた構造もめぐりながら、「読む」ことと「編む」ことのあいだに潜む
読書の秘密に切り込む。松岡正剛が贈る本による本のための
ディープなブックウェア・ナビゲーション。
古代アレクサンドリアに芽吹いた書物知の系譜。
歴代のライブラリアンたちが夢見た理想の図書館とは何だったのか?
書物、本棚、図書館、書斎、司書など、ブックウエアの先駆者たちが
追い続けた「知の灯台」をめぐるセレクション。
背景画像:饕餮文+ギャラガ
レキシコングラファー(辞書編纂者)は、いつの時代も
社会にインクポッドターム(新語)をもたらす流行語の創造者だった。
類語、あいまい語、集団語、はたまた毒舌、グルメ、誤植まで、
辞書のめくるめく世界を自由に紹介。
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考える、分類する、綴る、推敲する。ひとつの文章は世界を綾なす
冒険であり、ひとつのテキストは幾多の快楽を生み出す泉である。
「これこそ編集稽古の原典」と松岡が太鼓判を押すレイモン・クノーの
『文体練習』から、アニー・ディラード『本を書く』まで。
「書けそうもないこと」に挑んだテキストの達人たちの文章秘伝術。
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『スター・ウォーズ』をはじめとしたシナリオに
継承される物語の型。ギリシャ神話、ギルメッシュ、
白雪姫、浦島太郎など、世界の英雄伝説に共通している構造を
明らかにした『千の顔を持つ英雄』を軸に、
スクリプトとプロットが暗示する物語の秘密を読み解く。
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かつて本は音読されるものだった。東西の歴史における身振りと言葉と
文字の発生から、オーラルコミュニケーションとリテラルコミュニケーションの
蜜月と別離の過程を辿りながら、「グーテンベルグの問題系」のルーツを
総合的に読み解く。
背景画像:饕餮文+ギャラガ
知識と情報。予測と戦略。仕事と市場。編集とデザイン。説明と納得。理解の秘密。
情報のコミュニケーションと編集の本質を知るためのブックセレクション。
人はなぜ話すのか、なぜあれが思い出せなくなるのか、パースのアブダクションから、
ゲシュタルト心理学まで、あらゆる編集術に必携の千夜千冊。
背景画像:饕餮文+ギャラガ
手筋を読む、拳を読む、炊き具合を読む、外国人の意図を読む。
本をちょっと離れた場所にこそ溢れ出す、さまざまな「読書」の相、
名人たちの技。
読相篇を100倍おもしろく読むためのヨミ本・スジ本を追加予定。
No | 著者 | 書名 | ? |
---|---|---|---|
164 夜 | 藤沢秀行 | 基本手筋事典 | |
754 夜 | セップ・リンハルト | 拳の文化史 | |
779 夜 | 高柳蕗子 | はじめちょろちょろなかぱっぱ | |
1473 夜 | 米長邦雄 | われ敗れたり |
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『私の國語教室』から『東京セブンローズまで。日本語をラディカルに遊び、
「一国の国語問題に立ち向かふ」ためのセレクション。五十音図、百人一首、
連歌など日本語の本流に触れながら日本語の奥を考える。
編集稽古必達の千夜千冊『夜学』も収録。
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生前に自身の著作の電子出版化のオファーをすべて断ったR・ブラッドベリが
小説『華氏451度』で描いたのはあらゆる本が禁書される未来だった。
グーグル・アマゾン化の進展と電子書籍リーダーの黒船がやってくる
2000~10年代の危機と呼ばれる出版状況に松岡正剛が切り込む。
背景画像:饕餮文+ギャラガ
勇気ある書店主から時代をつくった編集者まで。「まるでその時代の
その街のその書店の椅子に坐っているような気分にさせてくれる」本たち。
シェイクスピアカンパニイ、ボン書店、コルシカ書店など、松岡正剛が
愛した書店と書店主と編集者と愛すべき書痴たちとおくる本紀行。
212夜 シルヴィア・ビーチ『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』
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