数学や科学やシステム論が「模型(モデル)化」してきた世界の“奥”を
さぐりつつ、地球環境や、インターネット空間や、少年のオブジェ
感覚に出入りする情報のざわめきにも目を向けながら、
「システムを超えたシステム」の繁みへとわけいっていく分理篇シリーズ。
中谷宇吉郎『雪』からブライアン・グリーン『エレガントな宇宙まで』。
科学・数学・オブジェ・地球・ 情報・ITなどを自在にまたぎながら、
松岡正剛が記号と模型と宇宙の奥の奥をたどる。
自然と人間のあいだには「数学的なるもの」がひそんでいる。
オスカー・ベッカーからフェルマー、ゲーテルまで、
天才数学者たちに萌芽する「数学的自由」に松岡正剛が迫る
分理篇「記号」セレクション。
背景画像:国芳の猫+波動図
情報の大洪水時代に求められる「編集の可能性」とは何か。
サイバネティックス理論にはじまるシステム工学や、複雑性、カオス理論、
非線形などのキーワードにも触れながら、情報が相互に柔らかく
出入りする「将来のエディティング・システム」を考える。
背景画像:国芳の猫+波動図
映画、TV、ウェブ、クラウド・・・。現代のメディア群を「編集メディア」の
視点で展望し、デジタルワールドにおけるメッセージとメディアとメソッドの
「不可分な共犯関係」にコンテンツの未来を見いだす。
グーグル・アマゾン化する社会に拮抗するためのポストメディアセレクション。
背景画像:国芳の猫+波動図
炭素電球、タンタル電球、青蛍石。少年時代の科学オブジェが詰まった
O・サックスの『タングステンおじさん』をはじめ、
理科年表・模型・機械など、“科学の天窓”を
覗き込みながら探索する子どもと大人のためのサイエンスブック群。
背景画像:国芳の猫+波動図
ラプラス、マッハ、ハイゼンベルグ。宇宙の起源と物質の正体を
求めつづけた科学者たちの壮大な試み。
粒子と波の性格を半々にわかちもつという量子力学の考察が
投げかけた“存在のあいまい性“に松岡正剛が愛惜をもって切り込む。
背景画像:国芳の猫+波動図
第1001夜で千夜千冊の最長の“尻尾“を飾った『エレガントな宇宙』から
湯川秀樹、アインシュタイン、ブリコジンなど物理学者の華麗な
フィジカル・イメージを松岡正剛が読む。「われわれは自分自身が宇宙の
部分集合にすぎないところから発足した観測者なのである」。
背景画像:国芳の猫+波動図
「雪は天から届いた手紙だった」。千夜千冊の1冊目に
綴られた『雪』をはじめ、寺田寅彦、ファラデー、中西梧堂、岡潔らの
科学・数学に結実した「情緒」にたいして、最大限の敬意をもって
松岡正剛がしたためる義理と分理のラブレター。
No | 著者 | 書名 | ? |
---|---|---|---|
1 夜 | 中谷宇吉郎 | 雪 | |
348 夜 | 野尻抱影 | 日本の星 | |
660 夜 | 寺田寅彦 | 俳句と地球物理 | |
859 夜 | マイケル・ファラデー | ロウソクの科学 | |
947 夜 | 岡潔 | 春宵十話 | |
1005 夜 | 吉田武 | 虚数の情緒 | |
1226 夜 | 佐治晴夫 | 宇宙の不思議 | |
1247 夜 | 中西悟堂 | かみなりさま |
背景画像:国芳の猫+波動図
かつてラブロックは“連動する複合システム”としてのガイアを提唱し、
レイチェル・カーソンは汚染される自然への警鐘を「沈黙の春」として語った。
鉱物、化石、漂着物などにも触れながら、地球システムのカタチや
環境問題を考える千夜千冊ガイア・セレクション。
背景画像:国芳の猫+波動図