生命とはなにか。まず生体膜の内側に生じた細胞による分化や進化があった。
二つの呼吸の仕方でこの惑星に酸素圏をつくりだした植物。
その空気圏内において呼吸の自由を手に入れたヒトや動物。
ダーウィンの進化論をこえて生物の秩序と多様性を探索した
グールド、ドーキンス、カウフマンらの生物学者から
「生物から見た世界」を提唱したユクスキュルまで。
生命クロニクル・生代篇は、RNAからはじまる情報の歴史と、
人の脳、意識、遺伝子、そして地球上に住むあらゆる生物のドラマを編纂する。
直立して二足歩行を始め発情期を失ったヒトは”フラジャイル”を抱えた
「こわれやすい種」であるとルイス・トマスは語った。
人類はいったい進化のどの過程で「ヒト」と呼ばれるような生物になったのか。
生命がもつフラジリティは、人間史の中でどのような役割を持っていたのか。


背景画像:シダ+サッカリンナトリウム
生物の起源と進化にはどんな物語があるのか。
われわれはジーンによってどんな情報を継承し、
ミームによって何を保存してきたのか。
生物の安定性と多様性にとって何と何が「鍵と鍵穴」になって
きたかを見つめるライフサイエンス・クロニクル。

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意識や無意識、夢や心の正体が「脳の現象」であるとするなら、
その情報ネットワーク上では何が交信しているのか。
ミラーニューロンから最新の脳科学まで、
松岡正剛が脳科学の最先端で人間の知にせまる。

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ダニエル・キイス『24人のビリー・ミリガン』から、
岩井寛の『森田療法』まで、心と意識の問題をめぐるブックガイド。
社会の出来事や個人的体験はいかに心に働きかけるのか、
心の奥でうごめいているものはなにか、
そして意識はいかにして生まれたのか。


背景画像:シダ+サッカリンナトリウム
植物の光合成によって、地球上には酸素が生じ、動物は
陸上で生活できるようになった。樹木、農作物から粘菌、きのこまで、
植物という生命がどのように社会環境と関わりあい、
地球の将来をかたちづくっていくのかを探る生命物語。


背景画像:シダ+サッカリンナトリウム
われわれは生き、病気をして、死に向かう。ヒトのカラダの仕組みは
西と東でどのように考えられてきたのか。免疫から薬学まで、生老病死に向き合い、
人間の身体を根本から編集しつづけてきた医療の世界を、松岡正剛が読む。



背景画像:シダ+サッカリンナトリウム
水の中には人間の想像をこえた世界がひろがっている。
水中に生きる生物たちは、いったいどのようなルールでコミュニケーションを
しているのか。水中では、いかに情報が編集され、知覚や生殖などの
営みが生み出されているのか。



No | 著者 | 書名 | ? |
---|---|---|---|
124 夜 | 坂田明 | クラゲの正体 | ![]() |
195 夜 | トニー・ウィリアムズほか | ペンギン大百科 | ![]() |
744 夜 | 奥谷喬司編 | 貝のミラクル | ![]() |
1307 夜 | 岩松鷹司 | メダカと日本人 | ![]() |
1487 夜 | 本川達雄 | 生物学的文明論 | ![]() |
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動物は、ジェンダーをわけ、摂取と排泄を常に行う生物として、
特有の生体システムとインターフェースを発達させてきた。
それぞれの動物種に刻まれた進化と退化の痕跡。
ダーウィン以降の生物学がみつめるその哲学に迫る。


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生物や自然のリズムは、地球環境が変動するリズムにも
呼応している。われわれが外部環境の「抜き型」であることを見抜いた
ユクスキュル『生物から見た世界』をはじめ、
松岡正剛が惑星地球の自然学に迫る。
735夜 ヤーコプ・フォン・ユクスキュル『生物から見た世界』


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スチュアート・カウフマンは『自己組織化と進化の倫理』の中で、
複雑系の縁で生じる創発の世界を書いた。”カタチ誕生”の背景には、
かならずカオスからなる世界が存在している。オートポイエーシス理論など
にも注目しながら、生体と生態の奥にあるカタチのリアリティを追う。
1076夜 スチュアート・カウフマン『自己組織化と進化の倫理』
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