アヴァン・ポップな人の世と、文明文化のモダンズと

21世紀を迎え、大国と小国のイデオロギーが蠢く現代の諸文明のもとで、
人々は何を語り、重んじ、世相を駆け抜けていくのか。
松岡正剛が、千夜千冊において他篇には収まらない逸脱したものたち、
さらに現代の西洋社会やアジア諸国のシステムと文明事情を出入りするのを漉いていく。
オタク、今風、ゼロ年代、「とっぴなもの」、人物、ドキュメンタリー、戦後の世界、
そして多様で一途な国・日本に潜む編集とはなにか。

鬼とコスメのJAPAN(s)にトーキョージョーのはずれ歌書物はラメの光沢につけられたひねくれた名前文字はネオンの嘘の見本みたいなもの蛇の目に雨あれど 夢もモダンも醒めなけり良人放蕩なナナメ読 可憐淫猥のアワセ読国家に100冊 浮世にBOOKBANG

日の丸民俗をつかさどる

男女の色情や風俗やセクシャリティが、あるいは仁義や笑いや傲慢が、
一つの国家に突飛でフォーカスな”民俗”を定着させてきた。
日本の現代サブカルチャーからファッション界まで、にっぽんの文化に
脈々と流れる男女の色と匂いを感じとる千夜集。


803夜 斎藤茂太『女のはないき・男のためいき』

男の溜息、女の鼻息は要注意。けれどもまたそこが男と女の本分なのである。そうではありませんか。

No著者書名 
682 夜 伊丹十三女たちよ!
803 夜 斎藤茂太女のはないき・男のためいき
904 夜 竹内久美子賭博と国家と男と女
1319 夜 米澤泉コスメの時代
276 夜 武内俊子きものと心
44 夜 幸田文きもの
1274 夜 三橋順子女装と日本人
1143 夜 石井達朗異装のセクシャリティ
1155 夜 石井妙子おそめ
661 夜 榊原史保美やおい幻論
115 夜 永沢光雄風俗の人たち
411 夜 金子雅臣セクハラ防止完全マニュアル
396 夜 井田真木子フォーカスな人たち
246 夜 堀田かつひこオバタリアン
740 夜 香取俊介・箱石桂子テレビ芸能職人
1137 夜 ポール・ラッセルゲイ文化の主役たち
1208 夜 伊藤文学『薔薇族』編集長
303 夜 尾佐竹猛下等百科辞典
152 夜 猪野健治やくざと日本人

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記憶と追憶の場所

月島、池袋、秋葉原。駄菓子屋、アニメショップ、洋服店。マッチラベル、缶ピース、
カストリ雑誌。誰しも記憶に残る場所や人や物をもっていて、そこに結びつけられた
断片への追憶がある。雑踏と街場を行き交う人情と慕情に寄せて、松岡正剛が、
”時の記憶”を食べつづける「界隈」を哀読する。


173夜  四方田犬彦『月島物語』

ときにわれわれの過去の息吹を蘇らせてくれる。それ以上に、そこへ行ってみたくさせる案内もある。

No著者書名 
208 夜 奥成達駄菓子屋図鑑
1243 夜 祥伝社新書編集部グレート・スモーカー
144 夜 三好一日本のマッチラベル
675 夜 市橋芳則キャラメルの値段
863 夜 今和次郎考現学入門
806 夜 通崎睦美天使突抜一丁目
421 夜 林忠彦カストリ時代
79 夜 上村一夫菊坂ホテル
562 夜 上笙一郎・山崎朋子日本の幼稚園
594 夜 橋本毅彦・栗山茂久編著遅刻の誕生
1004 夜 宇佐美承池袋モンパルナス
173 夜 四方田犬彦月島物語
1055 夜 柴田和子銀座の米田屋洋服店
1052 夜 栗原亨廃墟の歩き方
253 夜 井上章一アート・キッチュ・ジャパネスク
1248 夜 森川嘉一郎趣都の誕生
1251 夜 スーザン・J・ネイピア現代日本のアニメ
127 夜 ポケモンビジネス研究会ポケモンの秘密

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伝統からのモダン芸談

伝統から前衛へ。芸能や音楽は方法のルーツを継承しながら次々と新陳代謝を
繰り返してきた。ロックンロールからJ-POP、DJシーンまで、上方芸能から
笑いの経済学まで。斬新なカルチャーと大衆の物語を出入りした人物たちは、
どのように伝統を読み、モダンへとそれを破り、その先へ離れていくのか。


1123夜 木村政雄『笑いの経済学』

それはそうだろう、イラチやイテマエは商売ではない。芸なのだ。

No著者書名 
1123 夜 木村政雄笑いの経済学
1111 夜 村松友視黒い花びら
100 夜 澤田隆治上方芸能列伝
76 夜 三木のり平のり平のパーッといきましょう
182 夜 佐々木徹雄三分間の詐欺師
126 夜 田山力哉伴淳三郎・道化の涙
557 夜 貴地久好・高橋秀樹歌謡曲は、死なない。
201 夜 佐藤良明J-POP進化論
1192 夜 高橋透DJバカ一代
216 夜 ミュージック・ライフ編ロックの伝導者
965 夜 パスカル・ビュッシークラフトワーク

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アスリートの叙事叙情

勝負の世界に生きるアスリート。バレーボールの高速なゲームメイキングに
感嘆する『天才セッター中田久美の頭脳』や、ルールメイキングの妙に迫った
『オフサイドはなぜ反則か』など、スポーツの方法論と美学を読む。
人々を魅了してやまないトップアスリートの叙事詩。


679夜 中村敏雄『オフサイドはなぜ反則か』

試合中は瞑想しているようなものだ

No著者書名 
852 夜 永井良和・橋爪紳也南海ホークスがあったころ
98 夜 ロバート・ホワイティング和をもって日本となす
609 夜 山際淳司スローカーブを、もう一球
166 夜 ボブ・グリーンマイケル・ジョーダン物語
776 夜 二宮清純天才セッター中田久美の頭脳
679 夜 中村敏雄オフサイドはなぜ反則か

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あの人の見たパースペクティブ

どの時代にも時代の寵児たる人物がいる。隠れた退廃者もいる。
歴史的な造形物がある。興味をもつもたずに限らず、それをワキから見た人たちは、
その現実をどう表現するのだろうか。芸能からココ・シャネルをはじめ社交界を
駆け抜けたデザイナーまで、松岡正剛が人物と時代のルポを観読する。


440夜  マルセル・ヘードリッヒ『ココ・シャネルの秘密』

モードってね、建築に近い。プロポーションが大事。

No著者書名 
388 夜 竹中労ルポライター事始
292 夜 袖井林二郎夢二のアメリカ
280 夜 向井敏開高健 青春の闇
560 夜 大薮春彦野獣死すべし
235 夜 ウェンズレー・クラークソンベルサーチを殺った男
434 夜 舟橋聖一悉皆屋康吉
565 夜 城山三郎もう、きみには頼まない
154 夜 森茉莉父の帽子
102 夜 堀内誠一父の時代・私の時代
751 夜 沢木耕太郎イルカと墜落
136 夜 須藤晃尾崎豊・覚え書き
198 夜 いとうせいこう・みうらじゅん見仏記
595 夜 ビル・ボナーノゴッドファーザー伝説
440 夜 マルセル・ヘードリッヒココ・シャネルの秘密
88 夜 グレース・ミラベラヴォーグで見たヴォーグ

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私がわたしを語ったら

自分を自分で語るほど、難しいことはない。けれども、そこには必ず他者との
物語があり、覚悟と決意をもって行動してきた人物は数多くのドラマを生んできた。
ロバート・キャパから美輪明宏まで、ゲバラからナンシー・キュナードまで。
彼らが持っている哲学を知り、探る。


794夜 アン・チザム 『ナンシー・キュナード』

明日、ぼくは誕生日を迎える。まったくもって、何のために?

No著者書名 
202 夜 エルネスト・チェ・ゲバラゲバラ日記
519 夜 マルコムXマルコムX自伝
793 夜 フランツ・ファノン黒い皮膚・白い仮面
794 夜 アン・チザムナンシー・キュナード
463 夜 マレーネ・ディートリッヒディートリッヒ自伝
290 夜 P・J・オロークろくでもない生活
315 夜 高峰秀子わたしの渡世日記
66 夜 宇野千代生きて行く私
590 夜 森繁久弥品格と色気と哀愁と
269 夜 西山松之助ある文人歴史家の軌跡
699 夜 池波正太郎私が生まれた日
811 夜 藤沢周平半生の記
1292 夜 文藝春秋編無名時代の私
1484 夜 さかはらあつしサリンとおはぎ
530 夜 美輪明宏ああ正負の法則
176 夜 大槻ケンヂボクはこんなことを考えている
943 夜 鈴木いづみ鈴木いづみコレクション

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世界諸文明の今

大国と小国のイデオロギーは必ず衝突を起し、数多くの戦争、殺戮、略奪が
生じてきた。世界にある諸文明は、21世紀、持続可能な社会へ向けてローカリズムと
グローバリズムにどうむきあっていくのか。松岡正剛が、歴史の編集をしながら、
現代文明が抱えている問題と行く末を解き明かしていく。


902夜 エドワード・サイード『戦争とプロパガンダ』全3冊

異常ともいえるほどに欺瞞的な同盟関係を、いったいどうすれば打ち破ることができるのか。

No著者書名 
254 夜 薬師寺泰蔵無意識の意思の国アメリカ
1047 夜 アラン・ブルームアメリカン・マインドの終焉
45 夜 船戸与一国家と犯罪
1232 夜 伊藤千尋反米大陸
738 夜 ノーム・チョムスキーアメリカの「人道的」軍事主義
667 夜 田中宇タリバン
705 夜 アーノルド・トインビー現代が受けている挑戦
1083 夜 サミュエル・ハンチントン文明の衝突
1084 夜 大澤真幸帝国的ナショナリズム
720 夜 マフディ・エルマンジュラ第一次文明戦争
946 夜 アーサー・ケストラーユダヤ人とは誰か
398 夜 デイヴィッド・グロスマンユダヤ国家のパレスチナ人
902 夜 エドワード・サイード戦争とプロパガンダ
441 夜 ピエール・サリンジャー&エリック・ローラン湾岸戦争
1256 夜 田中義晧世界の小国
856 夜 松野明久東ティモール独立史
645 夜 菅原千代志アーミッシュ
374 夜 田中佳宏百姓の一筆
1130 夜 高谷好一多文明共存時代の農業
1277 夜 森政稔変貌する民主主義
1488 夜 重信メイ「アラブの春」の正体

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アジアの世紀を見据える

日本からみた亜細亜、アジアから見たアジア、そして世界から見たASIA。
グローバリズムの中で各国はどのような社会を形成していくのだろうか。
『キムチとおしんこ』『日本人と中国人』『アジア的身体』などの名著を手に、
松岡正剛が、現代のアジア文化・文明の語り手たちの視点を追う。


264夜 金両基『キムチとお新香』

「個人が集団を通して充実しうる社会」に向かいたい。

No著者書名 
36 夜 陳舜臣日本人と中国人
264 夜 金両基キムチとお新香
1039 夜 王敏 編著〈意〉の文化と〈情〉の文化
1188 夜 李御寧(イー・オリョン)「縮み」志向の日本人
129 夜 梁石日アジア的身体
1194 夜 後藤康男編東洋思想と新しい世紀
869 夜 安藤正士・太田勝洪・辻康吾文化大革命と現代中国
1472 夜 近藤大介「中国模式」の衝撃

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多様な日本の現代

一途で多様な国日本の現代はどうあるのか、どうあるべきなのか。
歴史が紡いできた方法ニッポンがいま必要であると、松岡正剛は語ってきた。
文明、カルチャー、企業経営、行政、法など、近代現代の来歴を睨みつつ、
本来デュアルスタンダードであるべき日本の今をすいていく。


221夜 アレックス・カー『美しき日本の残像』

日本人は日本の見方を忘れてしまったのである。<br />
われわれは「歌を忘れたカナリヤ」になってしまった

No著者書名 
225 夜 川勝平太日本文明と近代西洋
1110 夜 鈴木治雄対談集昭和という時代
1017 夜 津金澤聰廣 編著近代日本のメディア・イベント
1259 夜 鷲田小彌太日本とはどういう国か
662 夜 溝江昌吾数字で読む日本人 2002
559 夜 中川善之助民法風土記
267 夜 川島武宜日本人の法意識
493 夜 ジョン・ラルストン・ソウル官僚国家の崩壊
1131 夜 カレル・ヴァン・ウォルフレン日本/権力構造の謎
907 夜 山口昌男「敗者」の精神史
804 夜 辻井喬伝統の創造力
766 夜 秋山邦晴・小野田勇・村上紀史郎ほか文化の仕掛人
691 夜 櫻井よしこ大人たちの失敗
30 夜 イアン・ビュルマ日本のサブカルチャー
1172 夜 ドナルド・リチーイメージ・ファクトリー
1118 夜 土屋大洋ネット・ポリティックス
221 夜 アレックス・カー美しき日本の残像
1481 夜 NHK取材班基地はなぜ沖縄に集中しているのか

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東日本大震災と胸の津波

2011年3月11日の東日本大震災以降、日本と世界と私たちが
直面する課題に、道筋をつけて先に進む手がかりを示す千夜集。
蝦夷の時代にまでさかのぼり、「みちのおく」である東北とは何かを考え、
母国再生の姿を探る歴史的現在の語り。


1455夜 関曠野『フクシマ以後』

安全神話とクリーン神話が崩れ、そのうえエネルギー経済の原則をも揺るがした。では3.11を思想するにはどうすればいいか。フクシマ以降にどんな展望をもてばいいか。

No著者書名 
1405 夜 尾池和夫新版 活動期に入った地震列島
1406 夜 新潟日報社特別取材班原発と地震
1407 夜 高村薫新リア王
1408 夜 鈴木比佐雄・菊田守・長津功三良・山本十四尾編鎮魂詩四〇四人集
1409 夜 鷲田清一<弱さ>のちから
1410 夜 文藝春秋5月特別号東日本大震災・日本人の再出発
1411 夜 山下文男津波てんでんこ
1412 夜 赤坂憲雄東北学/忘れられた東北
1413 夜 高橋崇蝦(えみし)夷
1432 夜 小田実被災の思想・難死の思想
1433 夜 高木仁三郎原発事故はなぜくりかえすのか
1434 夜 有馬哲夫原発・正力・CIA
1438 夜 メアリー=ルイーズ・エンゲルス反核シスター
1439 夜 ジャン-ピエール・デュピュイツナミの小形而上学
1446 夜 堀江邦夫・水木しげる福島原発の闇
1447 夜 開沼博「フクシマ」論
1448 夜 ラングトン・ウィナー鯨と原子炉
1453 夜 鈴木智彦ヤクザと原発
1454 夜 小出裕章隠される原子力
1455 夜 関曠野フクシマ以後
1456 夜 スチュアート・ブランド地球の論点
1457 夜 長谷川公一脱原子力社会へ
1458 夜 内田樹・中沢新一・平川克美大津波と原発
1459 夜 河北新報社河北新報のいちばん長い日
1460 夜 石井光太遺体
1461 夜 外岡秀俊3・11複合被災
1463 夜 ダニー・ラフェリエールハイチ震災日記
1464 夜 文藝春秋8月臨時増刊号つなみ
1465 夜 池澤夏樹春を恨んだりはしない

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