ファッションのように、料理のように、音楽のように、あるいは
塩せんべいを齧るように、本を纏い、本を聴き、本を炒め、
本を身体化してきた松岡正剛が、声と文字と人と本の共犯関係が世界に
もたらしてきた“全書物史の謎”を追う読相篇。
書物の誕生から、古代アレクサンドリア図書館の系譜に連なる
ライブラリアンたちの歴史まで。2010年代の出版問題や、物語とレトリックに
秘められた構造もめぐりながら、「読む」ことと「編む」ことのあいだに潜む
読書の秘密に切り込む。松岡正剛が贈る本による本のための
ディープなブックウェア・ナビゲーション。

ハートに感読 ジャックに耽読<br />運命のタロットカード 多册で切るプロット読書<br />誤読、乱読、猪・鹿・蝶、<br />潜読、連読、ポーカーゲーム<br />アワセて、カサネて、キソッて、ソロエて、<br />棚と頁のすきまから書店と銀河の彼方から<br />千夜千冊が読相するBOOK’NONな多読術

アレクサンドリアの知の系譜

古代アレクサンドリアに芽吹いた書物知の系譜。
歴代のライブラリアンたちが夢見た理想の図書館とは何だったのか?
書物、本棚、図書館、書斎、司書など、ブックウエアの先駆者たちが
追い続けた「知の灯台」をめぐるセレクション。


959夜 デレク・フラワー『知識の灯台』

リストアップとは真の第一級の古典を然るべきオーダーに徹底して改編することなのである。

No著者書名 
1314 夜 メアリー・カラザース記憶術と書物
1214 夜 ゴットフリート・ロスト司書
1186 夜 ヘンリー・ペトロスキー本棚の歴史
1018 夜 リュシアン・フェーヴル&アンリ=ジャン・マルタン書物の出現
959 夜 デレク・フラワー知識の灯台
282 夜 ヴィンフリート・レーシュブルクヨーロッパの歴史的図書館
752 夜 小川道明棚の思想
552 夜 ホルヘ・ルイス・ボルヘス伝奇集
383 夜 アルベルト・マングェル読書の歴史
347 夜 アンドルー・ラング書斎
1471 夜 内澤旬子センセイの書斎
1479 夜 ルー・バーナード、キャサリン・オキーフ、ジョン・
アンスワース
人文学と電子編集

背景画像:饕餮文+ギャラガ

レキシコングラファーの世界

レキシコングラファー(辞書編纂者)は、いつの時代も
社会にインクポッドターム(新語)をもたらす流行語の創造者だった。
類語、あいまい語、集団語、はたまた毒舌、グルメ、誤植まで、
辞書のめくるめく世界を自由に紹介。


6夜  ジョナサン・グリーン『辞書の世界史』

眼が眩む。知が泳ぐ。読むことはおろか、見たこともない辞書がずらりと並んでいるのだから、読みすすむうちに何度も打ちのめされた。

No著者書名 
6 夜 ジョナサン・グリーン辞書の世界史
526 夜 ローレンス・ノーフォークジョン・ランプリエールの辞書
775 夜 大野晋・浜西正人角川類語新辞典
37 夜 米川明彦編集団語辞典
249 夜 ジェローム・デュアメル世界毒舌大辞典
103 夜 芳賀綵・佐々木瑞枝・門倉正美あいまい語辞典
797 夜 W・J・ボールあいづち・つなぎ語辞典
933 夜 手話コミュニケーション研究会新・手話辞典
539 夜 大岡玲日本グルメ語辞典
1184 夜 水庭進編現代俳句表記事典
362 夜 金子兜太・あらきみほ小学生の俳句歳時記
50 夜 稲垣史生時代考証事典
114 夜 市古貞次・浅井清・久保田淳・篠原昭二・堤清二ほか
編集
日本文化総合年表
567 夜 高橋輝次編著誤植読本

背景画像:饕餮文+ギャラガ

文章術の天才たち

考える、分類する、綴る、推敲する。ひとつの文章は世界を綾なす
冒険であり、ひとつのテキストは幾多の快楽を生み出す泉である。
「これこそ編集稽古の原典」と松岡が太鼓判を押すレイモン・クノーの
『文体練習』から、アニー・ディラード『本を書く』まで。
「書けそうもないこと」に挑んだテキストの達人たちの文章秘伝術。


138夜 レイモン・クノー『文体練習』

いかに「知」を遊びきるか、その遊びを「知」のはざまにメビウスの輪のようにそっと戻しておけるのか、そのしくみを伏せないで見せること、これがレイモン・クノーの“編集術”なのである。

No著者書名 
504 夜 ジョルジュ・ペレック考える/分類する
138 夜 レイモン・クノー文体練習
513 夜 ジェイソン・ワイス危険を冒して書く
714 夜 ロラン・バルトテクストの快楽
717 夜 アニー・ディラード本を書く
1020 夜 オリヴィエ・ルブールレトリック
219 夜 岩田一男英単語記憶術
813 夜 寺田元一「編集知」の世紀
12 夜 ポール・ヴァレリーテスト氏
260 夜 ウィスタン・オーデンオーデン・わが読書
227 夜 保坂和志アウトブリード
711 夜 イヴ・ボヌフォワありそうもないこと
517 夜 紀田順一郎ペンネームの由来事典

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ストーリーとヒストリーの秘密

『スター・ウォーズ』をはじめとしたシナリオに
継承される物語の型。ギリシャ神話、ギルメッシュ、
白雪姫、浦島太郎など、世界の英雄伝説に共通している構造を
明らかにした『千の顔を持つ英雄』を軸に、
スクリプトとプロットが暗示する物語の秘密を読み解く。


704夜  ジョセフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』

英雄は父の真実の姿を知って驚くとともに、自分にとってはアナザー・ワールドである父がつくった国を体験する。

No著者書名 
673 夜 ジャック・ザイプスおとぎ話が神話になるとき
540 夜 松原秀一中世の説話
232 夜 ジェフレイ・チョーサーカンタベリ物語
704 夜 ジョセフ・キャンベル千の顔をもつ英雄
577 夜 ジェラルド・プリンス物語論辞典
1302 夜 ジェラール・ジュネットフィギュール
903 夜 フレッド・イングリスメディアの理論
48 夜 ケネス・バーク動機の文法
297 夜 ニール・D・ヒックスハリウッド脚本術
306 夜 ジャネット・マレーデジタル・ストーリーテリング
630 夜 横山真佐子ほか編人生ではじめて出会う絵本100
1054 夜 鳥越 信編日本の絵本史
86 夜 ジョセフ・チルダーズ&ゲーリー・ヘンツィ編コロンビア大学/現代文学・文化批評用語辞典

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グーテンベルグの銀河系を越えて

かつて本は音読されるものだった。東西の歴史における身振りと言葉と
文字の発生から、オーラルコミュニケーションとリテラルコミュニケーションの
蜜月と別離の過程を辿りながら、「グーテンベルグの問題系」のルーツを
総合的に読み解く。


381夜 アンドレ・ルロワ=グーラン『身ぶりと言葉』

この一冊がぼくを変えた。白眉は「人間はその思考を実現することができるようにつくられている」という一文だ。

No著者書名 
381 夜 アンドレ・ルロワ=グーラン身ぶりと言葉
625 夜 ヨン=ロアル・ビョルクヴォル内なるミューズ
987 夜 白川静漢字の世界
391 夜 宮城谷昌光沈黙の王
357 夜 周興嗣千字文
294 夜 佐治芳彦謎の神代文字
612 夜 清水眞澄読経の世界
205 夜 蘇培成・尹文武傭編中国の漢字問題
128 夜 田中正明ボドニ物語
70 夜 マーシャル・マクルーハングーテンベルクの銀河系
666 夜 ウォルター・オング声の文化と文字の文化
1233 夜 川島隆太・安達忠夫脳と音読
1477 夜 メアリアン・ウルフプルーストとイカ
1282 夜 前田愛近代読者の成立
958 夜 伊東三郎ザメンホフ
603 夜 河野仁昭京ことばの知恵
432 夜 ダニエル・ネトル&スザンヌ・ロメイン消えゆく言語たち
279 夜 兼子次生速記と情報社会

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察知する脳、アブダクションする頭

知識と情報。予測と戦略。仕事と市場。編集とデザイン。説明と納得。理解の秘密。
情報のコミュニケーションと編集の本質を知るためのブックセレクション。
人はなぜ話すのか、なぜあれが思い出せなくなるのか、パースのアブダクションから、
ゲシュタルト心理学まで、あらゆる編集術に必携の千夜千冊。


1296夜 リチャード・ワーマン『理解の秘密』

インストラクションがコミュニケーションの鍵を握っている。「理解の秘密」をインストラクションが握っている。しかし、そのことを説明できる者なんて、なかなかいなかった。

No著者書名 
535 夜 ロジャー・C・シャンク人はなぜ話すのか
606 夜 ダニエル・L・シャクターなぜ、「あれ」が思い出せなくなるのか
756 夜 ヴィクトール・フォン・ヴァイツゼッカーゲシュタルトクライス
1273 夜 クルト・コフカゲシュタルト心理学の原理
1079 夜 佐々木正人アフォーダンス
123 夜 モーリス・メルロ=ポンティ知覚の現象学
1182 夜 チャールズ・パースパース著作集
1059 夜 カール・ポパー&ジョン・エクルズ自我と脳
930 夜 ホランド、ホリオーク、ニスベット、サガードインダクション
508 夜 トマス・シービオク&ジーン・ユミカー=シービオクシャーロック・ホームズの記号論
899 夜 ロジェ・カイヨワ斜線
213 夜 エドワード・ホールかくれた次元
446 夜 グレゴリー・ベイトソン精神の生態学
1296 夜 リチャード・ワーマン理解の秘密
1230 夜 ジェラルド・ワインバーグ一般システム思考入門
1304 夜 澤泉重一・片井修セレンディピティの探求

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手筋を読む、拳を読む、空気を読む

手筋を読む、拳を読む、炊き具合を読む、外国人の意図を読む。
本をちょっと離れた場所にこそ溢れ出す、さまざまな「読書」の相、
名人たちの技。
読相篇を100倍おもしろく読むためのヨミ本・スジ本を追加予定。


1473夜 米長邦雄『われ敗れたり』

仕事もジンセーも、すべからく「読み」こそが問題なのだ。

No著者書名 
1473 夜 米長邦雄われ敗れたり
164 夜 藤沢秀行基本手筋事典
779 夜 高柳蕗子はじめちょろちょろなかぱっぱ
754 夜 セップ・リンハルト拳の文化史

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セイゴオの國語教室

『私の國語教室』から『東京セブンローズまで。日本語をラディカルに遊び、
「一国の国語問題に立ち向かふ」ためのセレクション。五十音図、百人一首、
連歌など日本語の本流に触れながら日本語の奥を考える。
編集稽古必達の千夜千冊『夜学』も収録。


514夜 福田恆存『私の國語教室』

われわれは古来、「ふ」をそのやうに時に応じていろいろの発音に変化させてきた能力をもつてきたのである。

No著者書名 
653 夜 小倉朗日本の耳
715 夜 中野純日本人の鳴き声
601 夜 小泉文夫日本の音
544 夜 馬渕和夫五十音図の話
739 夜 伊地知鉄男連歌の世界
1279 夜 平田澄子・新川雅明 編著小倉百人一首
1263 夜 足立巻一やちまた
1080 夜 イ・ヨンスク「国語」という思想
514 夜 福田恆存私の國語教室
408 夜 リービ英雄日本語を書く部屋
399 夜 外山滋比古省略の文学
975 夜 井上ひさし東京セブンローズ
759 夜 上田利男夜学
1183 夜 吉田健一英語と英国と英国人
579 夜 イアン・アーシー怪しい日本語研究室
718 夜 松本修全国アホバカ分布考

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華氏451度とパブリッシングの現在

生前に自身の著作の電子出版化のオファーをすべて断ったR・ブラッドベリが
小説『華氏451度』で描いたのはあらゆる本が禁書される未来だった。
グーグル・アマゾン化の進展と電子書籍リーダーの黒船がやってくる
2000~10年代の危機と呼ばれる出版状況に松岡正剛が切り込む。


1299夜 小田光雄『出版状況クロニクル』

本やメディアがもたらすもの、それは一言でいえば「意味」なのだ。出版界とは「意味の市場」の現場なのだ。

No著者書名 
709 夜 朝日新聞学芸部編読みなおす一冊
515 夜 門谷建蔵岩波文庫の赤帯を読む
329 夜 鴨下信一忘れられた名文たち
81 夜 植草甚一ぼくは散歩と雑学がすき
1320 夜 池谷伊佐夫書物の達人
1297 夜 斎藤美奈子本の本
1326 夜 永江朗本の現場
1299 夜 小田光雄出版状況クロニクル
1216 夜 宮崎哲弥新書365冊
163 夜 ジョン・ダニング死の蔵書
945 夜 ニコラス・キャロライズ他百禁書
110 夜 レイ・ブラッドベリ華氏451度

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店と本を編集する勇気

勇気ある書店主から時代をつくった編集者まで。「まるでその時代の
その街のその書店の椅子に坐っているような気分にさせてくれる」本たち。
シェイクスピアカンパニイ、ボン書店、コルシカ書店など、松岡正剛が
愛した書店と書店主と編集者と愛すべき書痴たちとおくる本紀行。


212夜 シルヴィア・ビーチ『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』

開店は1919年1月19日。すなわち、ぼくが「千夜千冊」でこの本をとりあげている、今日だった。

No著者書名 
212 夜 シルヴィア・ビーチシェイクスピア・アンド・カンパニイ書店
727 夜 リン・ティルマンブックストア
825 夜 内堀弘ボン書店の幻
191 夜 須賀敦子コルシア書店の仲間たち
613 夜 リチャード・ブース本の国の王様
858 夜 寺田博編時代を創った編集者101
712 夜 吉野孝雄宮武外骨
722 夜 松原一枝改造社と山本実彦
506 夜 酒井寛花森安治の仕事
536 夜 梶山季之せどり男爵数奇譚
1486 夜 草森紳一本が崩れる
954 夜 寺島珠雄南天堂
237 夜 ピート・スフリューデルスペーパーバック大全

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