生命というシステムの何が鍵と鍵穴だったのか

生命とはなにか。まず生体膜の内側に生じた細胞による分化や進化があった。
二つの呼吸の仕方でこの惑星に酸素圏をつくりだした植物。
その空気圏内において呼吸の自由を手に入れたヒトや動物。
ダーウィンの進化論をこえて生物の秩序と多様性を探索した
グールド、ドーキンス、カウフマンらの生物学者から
「生物から見た世界」を提唱したユクスキュルまで。
生命クロニクル・生代篇は、RNAからはじまる情報の歴史と、
人の脳、意識、遺伝子、そして地球上に住むあらゆる生物のドラマを編纂する。

無花果、人参、山椒に、椎茸ヒトザル、ニューロン、ダーウィン、ライオン山川草木、ジーンもミームもモーラ、博学、解体新書。スイヘーリーベなニューロドリーム。ぼくらの箱舟クロニクル

直立二足歩行をはじめた生物の行方

直立して二足歩行を始め発情期を失ったヒトは”フラジャイル”を抱えた
「こわれやすい種」であるとルイス・トマスは語った。
人類はいったい進化のどの過程で「ヒト」と呼ばれるような生物になったのか。
生命がもつフラジリティは、人間史の中でどのような役割を持っていたのか。


326夜 ルイス・トマス『人間というこわれやすい種』

人間というものは、自分のことを自分の記憶だけで埋めてはいないのだ。自分にとって憧れたいもので埋めようとしてきただけなのだ。

No著者書名 
1060 夜 清水博生命を捉えなおす
1043 夜 エルヴィン・シュレディンガー生命とは何か
622 夜 リチャード・リーキーヒトはいつから人間になったか
172 夜 コンラッド・ローレンツ鏡の背面
326 夜 ルイス・トマス人間というこわれやすい種
322 夜 デズモンド・モリス裸のサル
1072 夜 アシュレイ・モンターギュネオテニー
467 夜 久保田博南電気システムとしての人体
217 夜 三木成夫胎児の世界
200 夜 クリスチャン・ド・デューブ生命の塵

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生命の起源と受け継がれる情報

生物の起源と進化にはどんな物語があるのか。
われわれはジーンによってどんな情報を継承し、
ミームによって何を保存してきたのか。
生物の安定性と多様性にとって何と何が「鍵と鍵穴」になって
きたかを見つめるライフサイエンス・クロニクル。


1069夜  リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』

進化は利己的な自然淘汰なのか、偶発的な自然淘汰を含んでいるのか

No著者書名 
598 夜 アントワーヌ・ダンシャンニワトリとタマゴ
295 夜 柳澤桂子二重らせんの私
647 夜 スーザン・ブラックモアミーム・マシーンとしての私
1069 夜 リチャード・ドーキンス利己的な遺伝子
72 夜 キャリー・マリスマリス博士の奇想天外な人生
414 夜 リン・マーグリス&ドリオン・セーガン性の起源
27 夜 ロビン・マランツ・ヘニッグウイルスの反乱
402 夜 チャールズ・ペレグリーノダスト
701 夜 木下清一郎細胞のコミュニケーション
1177 夜 瀬名秀明・太田成男ミトコンドリアと生きる
244 夜 藤田紘一郎笑うカイチュウ
211 夜 加藤勝ホメオスタシスの謎

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脳というニューロシステム

意識や無意識、夢や心の正体が「脳の現象」であるとするなら、
その情報ネットワーク上では何が交信しているのか。
ミラーニューロンから最新の脳科学まで、
松岡正剛が脳科学の最先端で人間の知にせまる。


461夜  ワイルダー・ペンフィールド『脳と心の正体』

脳を動かしているのは脳でなく、心なのである。「脳はコンピュータ」で、「心はプログラマー」なのだ。

No著者書名 
969 夜 ダニエル・デネット解明される意識
461 夜 ワイルダー・ペンフィールド脳と心の正体
4 夜 ロジャー・ペンローズ皇帝の新しい心
452 夜 マーヴィン・ミンスキー心の社会
1327 夜 シャスティン・モベリオキシトシン
713 夜 茂木健一郎脳とクオリア
1305 夜 アントニオ・ダマシオ無意識の脳・自己意識の脳
1312 夜 中田力脳のなかの水分子
1469 夜 ジャコモ・リゾラッティ&コラド・シニガリアミラーニューロン
541 夜 リチャード・E・シトーウィック共感覚者の驚くべき日常
107 夜 津田一郎カオス的脳観
51 夜 郡司ペギオ幸夫/松野孝一郎/オットー・レスラー内部観測

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心層の奥にひそむもの

ダニエル・キイス『24人のビリー・ミリガン』から、
岩井寛の『森田療法』まで、心と意識の問題をめぐるブックガイド。
社会の出来事や個人的体験はいかに心に働きかけるのか、
心の奥でうごめいているものはなにか、
そして意識はいかにして生まれたのか。


1290夜  オジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙』

意識というのは、経験・学習・思考の前提のうえに成立したものではない

No著者書名 
1289 夜 ノーマン・ブラウンエロスとタナトス
0313 夜 アリスター・ハーディ神の生物学
1290 夜 ジュリアン・ジェインズ神々の沈黙
0582 夜 ゲオルグ・グロデック&野間俊一エスとの対話
0830 夜 カール・グスタフ・ユング心理学と錬金術
0951 夜 小此木啓吾・北山修 編阿闍世コンプレックス
0245 夜 R・D・レインレイン・わが半生
0146 夜 夏樹静子椅子がこわい
0470 夜 小俣和一郎精神病院の起源
0218 夜 ダニエル・キイス24人のビリー・ミリガン
0576 夜 塩倉裕引きこもり
1325 夜 岩井寛森田療法

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植物という生命は2つの呼吸をつかさどる

植物の光合成によって、地球上には酸素が生じ、動物は
陸上で生活できるようになった。樹木、農作物から粘菌、きのこまで、
植物という生命がどのように社会環境と関わりあい、
地球の将来をかたちづくっていくのかを探る生命物語。


809夜  オピーター・トーマス『樹木学』

木は生物である、木によってわれわれは救われている、木と共生してきた、木はこう使われたがっている、木は放っておけない

No著者書名 
809 夜 ピーター・トーマス樹木学
171 夜 俵浩三牧野植物図鑑の謎
464 夜 吉見昭一虫をたおすキノコ
466 夜 有岡利幸
178 夜 龍膽寺雄シャボテン幻想
1258 夜 ハイロ・レストレポ・リベラ月と農業
1476 夜 盛口満シダの扉

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西と東の医療と薬学

われわれは生き、病気をして、死に向かう。ヒトのカラダの仕組みは
西と東でどのように考えられてきたのか。免疫から薬学まで、生老病死に向き合い、
人間の身体を根本から編集しつづけてきた医療の世界を、松岡正剛が読む。


175夜  クロード・ベルナール『実験医学序説』

科学と科学者はコスモポリタンである。

No著者書名 
0423 夜 イヴ=マリ・ベルセ鍋とランセット
0175 夜 クロード・ベルナール実験医学序説
0370 夜 杉田玄白蘭学事始
0676 夜 野口晴哉整体入門
0478 夜 呉澤森鍼灸の世界
0986 夜 多田富雄免疫の意味論
0915 夜 平澤正夫超薬アスピリン
1078 夜 畑中正一エイズ
0836 夜 弓削孟文手術室の中へ
0889 夜 水野肇誰も書かなかった日本医師会

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水の中の生活事情

水の中には人間の想像をこえた世界がひろがっている。
水中に生きる生物たちは、いったいどのようなルールでコミュニケーションを
しているのか。水中では、いかに情報が編集され、知覚や生殖などの
営みが生み出されているのか。


124夜  坂田明『クラゲの正体』

そもそも水性動物と陸生動物とは何がちがうかというと、水の中にいる生物のほうがずっと細菌感染にかかりやすい

No著者書名 
1307 夜 岩松鷹司メダカと日本人
0744 夜 奥谷喬司編貝のミラクル
0124 夜 坂田明クラゲの正体
0195 夜 トニー・ウィリアムズほかペンギン大百科
1487 夜 本川達雄生物学的文明論

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代謝する陸上の動物

動物は、ジェンダーをわけ、摂取と排泄を常に行う生物として、
特有の生体システムとインターフェースを発達させてきた。
それぞれの動物種に刻まれた進化と退化の痕跡。
ダーウィン以降の生物学がみつめるその哲学に迫る。


548夜  ジャン・バチスト・ド・ラマルク『動物哲学』

動物が進化するにあたっては「化学親和力」のようなものがはたらいているにちがいない

No著者書名 
0780 夜 リチャード・フォーティ三葉虫の謎
0616 夜 ジェームズ・パウエル白亜紀に夜がくる
0384 夜 奥井一満はみ出し者の進化論
0277 夜 ハワード・エヴァンズ虫の惑星
0548 夜 ジャン・バチスト・ド・ラマルク動物哲学
0209 夜 スティーブン・ジェイ・グールドパンダの親指
0094 夜 子母沢寛愛猿記
0484 夜 日高敏隆ネコはどうしてわがままか
0214 夜 江藤淳犬と私
0242 夜 きたやまようこ犬のことば辞典
0533 夜 クリス・ミードフクロウの不思議な生活
0640 夜 佐々木洋カラスは偉い
0286 夜 サーフライダー21編ゴジラ生物学序説

背景画像:シダ+サッカリンナトリウム

地球という生命世界

生物や自然のリズムは、地球環境が変動するリズムにも
呼応している。われわれが外部環境の「抜き型」であることを見抜いた
ユクスキュル『生物から見た世界』をはじめ、
松岡正剛が惑星地球の自然学に迫る。


735夜 ヤーコプ・フォン・ユクスキュル『生物から見た世界』

動物の知覚も人間の知覚も、自然世界が押し付けて型抜きしたものなのではないか。そう見るべきではないか

No著者書名 
0735 夜 ヤーコプ・フォン・ユクスキュル生物から見た世界
0010 夜 ルネ・デュボス内なる神
0101 夜 ライアル・ワトスンスーパーネイチュア
1073 夜 デボラ・キャドバリーメス化する自然
0636 夜 今西錦司自然学の提唱
1145 夜 日浦勇海をわたる蝶
0022 夜 川上紳一縞々学
0757 夜 岩田慶治草木虫魚の人類学

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地球という生命世界

スチュアート・カウフマンは『自己組織化と進化の倫理』の中で、
複雑系の縁で生じる創発の世界を書いた。”カタチ誕生”の背景には、
かならずカオスからなる世界が存在している。オートポイエーシス理論など
にも注目しながら、生体と生態の奥にあるカタチのリアリティを追う。


1076夜 スチュアート・カウフマン『自己組織化と進化の倫理』

キーワードは「自己組織化」「自己触媒」「自己創発」の3点セット。ブレークスルーの見込みは、それらがおこるのはきっと「カオスの縁」の近辺であろうという見当にあった

No著者書名 
83 夜 マーティン・ガードナー自然界における左と右
140 夜 ルネ・ユイグかたちと力
308 夜 ランスロット・ロウ・ホワイト形の冒険
805 夜 デイヴィッド・ピートシンクロニシティ
770 夜 石原勝敏背に腹はかえられるか
802 夜 クリス・レイヴァーズゾウの耳はなぜ大きい?
1076 夜 スチュアート・カウフマン自己組織化と進化の論理
1063 夜 ウンベルト・マトゥラーナ&フランシスコ・ヴァレラオートポイエーシス

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