分理篇

数学や科学やシステム論が「模型(モデル)化」してきた世界の“奥”を
さぐりつつ、地球環境や、インターネット空間や、少年のオブジェ
感覚に出入りする情報のざわめきにも目を向けながら、
「システムを超えたシステム」の繁みへとわけいっていく分理篇シリーズ。
中谷宇吉郎『雪』からブライアン・グリーン『エレガントな宇宙まで』。
科学・数学・オブジェ・地球・ 情報・ITなどを自在にまたぎながら、
松岡正剛が記号と模型と宇宙の奥の奥をたどる。

分理篇

数学的自由に挑む人々

自然と人間のあいだには「数学的なるもの」がひそんでいる。
オスカー・ベッカーからフェルマー、ゲーテルまで、
天才数学者たちに萌芽する「数学的自由」に松岡正剛が迫る
分理篇「記号」セレクション。


0748夜:オスカー・ベッカー「数学的思考」

ベッカーは「数学だって“はかない”ものなんだ」「そこには不完全で壊れやすいところがあるから、だから美しいんだ」と言いたかったわけなのである。

No著者書名 
1009 夜 ピエール・シモン・ラプラス確率の哲学的試論
0018 夜 アンリ・ポアンカレ科学と方法
0133 夜 ダヴィッド・ヒルベルト&コーン・フォッセン直観幾何学
1019 夜 近藤洋逸新幾何学思想史
0054 夜 高木貞治近世数学史談
1269 夜 デイヴィッド・バーリンスキ史上最大の発明:アルゴリズム
0435 夜 サイモン・シンフェルマーの最終定理
1058 夜 ハオ・ワンゲーデル再考
0748 夜 オスカー・ベッカー数学的思考
1204 夜 スタニスワフ・レム虚数
1187 夜 アダム・ファウアー数学的にありえない

背景画像:国芳の猫+波動図

情報の宇宙と柔らかいシステム

情報の大洪水時代に求められる「編集の可能性」とは何か。
サイバネティックス理論にはじまるシステム工学や、複雑性、カオス理論、
非線形などのキーワードにも触れながら、情報が相互に柔らかく
出入りする「将来のエディティング・システム」を考える。


422夜 室井尚『情報宇宙論』

われわれはいま「情報の編集の可能性の爆発的な
拡張という事態の延長線上にある」。

No著者書名 
0867 夜 ノーバート・ウィーナーサイバネティックス
0854 夜 ハーバート・サイモンシステムの科学
0008 夜 新戸雅章バベッジのコンピュータ
0521 夜 ルートヴィッヒ・フォン・ベルタランフィ一般システム理論
1242 夜 岡本秀穂複合化の世界
1225 夜 蔵本由紀非線形科学
0848 夜 渡辺慎介ソリトン・非線形のふしぎ
1066 夜 ジョン・キャスティ複雑性とパラドックス
0459 夜 ポール・レヴィンソンデジタル・マクルーハン
1077 夜 竹田茂夫ゲーム理論を読みとく
0587 夜 平林久和・赤尾晃一ゲームの大学
0871 夜 O・B・ハーディソン・ジュニア消失と透明化の時代
0764 夜 ジャック・アタリ情報とエネルギーの人間科学
0422 夜 室井尚情報宇宙論
0671 夜 米山優情報学の基礎
1064 夜 ポール・ヴィリリオ情報化爆弾

背景画像:国芳の猫+波動図

コモンズからデジタルメディアまで

映画、TV、ウェブ、クラウド・・・。現代のメディア群を「編集メディア」の
視点で展望し、デジタルワールドにおけるメッセージとメディアとメソッドの
「不可分な共犯関係」にコンテンツの未来を見いだす。
グーグル・アマゾン化する社会に拮抗するためのポストメディアセレクション。


677夜  エリック・レイモンド『伽藍とバザール』

おそらく新たな経済社会は、ネットワーク・コミュニティが生む「文化」がどのようなものであるかを予測できた者によって提出されるだろう。それは一言でいえば「情報文化技術」によって価値や評価が動いていく社会というものだ。

No著者書名 
0529 夜 フリードリヒ・キットラーグラモフォン フィルム タイプライター
0135 夜 田村紀雄電話帳の社会史
0948 夜 ジェームズ・カッツ&マーク・オークス編絶え間なき交信の時代
1240 夜 デリック・ドゥ・ケルコフポスト・メディア論
0092 夜 ドン・タプスコットデジタル・チルドレン
0149 夜 高城剛デジタル日本人
0677 夜 エリック・レイモンド伽藍とバザール
1065 夜 マッケンジー・ワークハッカー宣言
1117 夜 ハキム・ベイT.A.Z.
0091 夜 デヴィッド・ストーク編集HAL伝説
0230 夜 マーク・デリーエスケープ・ヴェロシティ
0190 夜 ヤコブ・ニールセンウェブ・ユーザビリティ
1075 夜 ダン・ギルモアブログ
1162 夜 森健グーグル・アマゾン化する社会
0719 夜 ローレンス・レッシグコモンズ
1195 夜 小寺信良・津田大介コンテンツ・フューチャー
1482 夜 ダンカン・ワッツ偶然の科学

背景画像:国芳の猫+波動図

少年のオブジェ感覚をゆさぶる

炭素電球、タンタル電球、青蛍石。少年時代の科学オブジェが詰まった
O・サックスの『タングステンおじさん』をはじめ、
理科年表・模型・機械など、“科学の天窓”を
覗き込みながら探索する子どもと大人のためのサイエンスブック群。


1238夜 オリヴァー・サックス『タングステンおじさん』

叔父さんがもっと誇らしげになるのは、その水銀のボウルにポケットから取り出したタングステンの棒を入れてたちまち沈ませてみせるときなのだ。

No著者書名 
0619 夜 実野恒久乾電池あそび
0311 夜 上西一郎理科年表を楽しむ本
0476 夜 ロジャー・G・ニュートン科学が正しい理由
1238 夜 オリヴァー・サックスタングステンおじさん
0309 夜 ホルスト・ブレーデカンプ古代憧憬と機械信仰
0168 夜 リン・ホワイト機械と神
0105 夜 田宮俊作田宮模型の仕事
0228 夜 川瀬武彦まねる

背景画像:国芳の猫+波動図

月水金は粒子、火木土は波という確率的存在

ラプラス、マッハ、ハイゼンベルグ。宇宙の起源と物質の正体を
求めつづけた科学者たちの壮大な試み。
粒子と波の性格を半々にわかちもつという量子力学の考察が
投げかけた“存在のあいまい性“に松岡正剛が愛惜をもって切り込む。


220夜 ウェルナー・ハイゼンベルク『部分と全体』

このころ原子物理学の舞台はゲッチンゲン、コペンハーゲン、ベルリンの3都で革新されつつあった。そしてウィーンとライプチッヒとロンドンが別格本山のような趣きをもっていた。

No著者書名 
0157 夜 エルンスト・マッハマッハ力学
0349 夜 ルイ・ドゥ・ブロイ物質と光
0220 夜 ウェルナー・ハイゼンベルク部分と全体
0670 夜 ヘルマン・ワイル数学と自然科学の哲学
0067 夜 朝永振一郎物理学とは何だろうか
0284 夜 リチャード・ファインマンご冗談でしょう、ファインマンさん
1074 夜 デヴィッド・ボーム全体性と内蔵秩序
1254 夜 池内了物理学と神

背景画像:国芳の猫+波動図

エレガントな宇宙を描きだすヒモ理論

第1001夜で千夜千冊の最長の“尻尾“を飾った『エレガントな宇宙』から
湯川秀樹、アインシュタイン、ブリコジンなど物理学者の華麗な
フィジカル・イメージを松岡正剛が読む。「われわれは自分自身が宇宙の
部分集合にすぎないところから発足した観測者なのである」。


1001夜 ブライアン・グリーン『エレガントな宇宙』ぼくは天体直下で立ちくらみを感じながら、このとき、一千一夜目の「千夜一尾」の一尾には、「宇宙のさざなみ」の向こう側でおこっている動向を付け加えようと思った。

No著者書名 
0377 夜 ヨハネス・ケプラー宇宙の神秘
0167 夜 エドウィン・ハッブル銀河の世界
0768 夜 ジョージ・ガモフ不思議の国のトムキンス
0570 夜 アルバート・アインシュタインわが相対性理論
0828 夜 湯川秀樹創造的人間
0192 夜 スティーブン・ホーキングホーキング、宇宙を語る
1001 夜 ブライアン・グリーンエレガントな宇宙
0687 夜 マイケル・リオーダン&ディヴィッド・シュラム宇宙創造とダークマター
0760 夜 フレッド・アラン・ウルフもう一つの宇宙
1061 夜 リチャード・モリス時間の矢
0368 夜 ピーター・W・アトキンスエントロピーと秩序
0909 夜 イリヤ・プリゴジン確実性の終焉
1231 夜 渡部潤一新しい太陽系
1180 夜 ジョン・バロー万物理論

背景画像:国芳の猫+波動図

雪にも虚数にも宇宙にもひそむ“情緒”

「雪は天から届いた手紙だった」。千夜千冊の1冊目に
綴られた『雪』をはじめ、寺田寅彦、ファラデー、中西梧堂、岡潔らの
科学・数学に結実した「情緒」にたいして、最大限の敬意をもって
松岡正剛がしたためる義理と分理のラブレター。


1夜 中谷宇吉郎『雪』

一ページ一ページが霞んだプレバラートなのである。それはそれで記憶の粉塵のなかを歩むようで、懐かしい。

No著者書名 
0348 夜 野尻抱影日本の星
0660 夜 寺田寅彦俳句と地球物理
0001 夜 中谷宇吉郎
1247 夜 中西悟堂かみなりさま
0859 夜 マイケル・ファラデーロウソクの科学
1226 夜 佐治晴夫宇宙の不思議
0947 夜 岡潔春宵十話
1005 夜 吉田武虚数の情緒

背景画像:国芳の猫+波動図

沈黙の春とガイアの時代

かつてラブロックは“連動する複合システム”としてのガイアを提唱し、
レイチェル・カーソンは汚染される自然への警鐘を「沈黙の春」として語った。
鉱物、化石、漂着物などにも触れながら、地球システムのカタチや
環境問題を考える千夜千冊ガイア・セレクション。


593夜 レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』

それからは、レイチェル・カーソンはその存在自身が
センス・オブ・ワンダーというものになっていった。

No著者書名 
1050 夜 井尻正二化石
1044 夜 森本信男・砂川一郎・都城秋穂鉱物学
0119 夜 益富寿之助カラー自然ガイド・鉱物
0339 夜 石井忠漂着物事典
0382 夜 ウォルター・ウェストン日本アルプス
0732 夜 ジェームズ・チャーチワード失われたムー大陸
0584 夜 ジェームズ・ラヴロックガイアの時代
0354 夜 バックミンスター・フラー宇宙船地球号操縦マニュアル
0824 夜 ジェレミー・リフキン水素エコノミー
0593 夜 レイチェル・カーソンセンス・オブ・ワンダー
0358 夜 佐倉統現代思想としての環境問題

背景画像:国芳の猫+波動図