千夜千冊エディション

読書の裏側

前口上

一冊の酩酊があれば、一冊の事件もある。
読書は端正なものとはかぎらない。
本は驚くべき殺意も、
ぐさぐさな混沌も、疼くような堪能や
未知の快感も秘めている。
どんな本にも梁や框があるし、
裏口も納屋もある。
世には、そういう裏読みができる
目利きや先達がいた。
そんな「読み」の裏事情を案内したい。

節目となる25冊目は、千夜千冊ワールドの“本丸”ともいえる一冊。本も行間も自在に裏読みできる目利きや先達たちの“読腕ぶり”とともに、内外の鬼才編集者やカリスマ書店主の剛腕、またセイゴオも瞠目する痛快読書ナビゲーターたちの辣腕が鎬を削り合うようにひしめく、筋金入りの本好きのための構成になっている。

『読書の裏側』

第1章 配剤を読む

第2章 暗示と修羅を読む

第3章 本の企図を読む

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