性の境界
前口上
セックス(性差)と、ジェンダー(性別)は揺れてきた。
男と女とそのあいだ。植物と動物とヒトと神との、そのあいだ。
LGBTとI、そこへQ、そして「+」。
生物学から神学へ。無性生殖から有性の交換へ。
母と父。ゲイとレズ。フェミニズムとフェティシズム。
あいだのどこかで、両性具有とトランスジェンダーが踊りあう。
男と女、性とジェンダー、LGBTQ+をめぐる悩ましくも香しい諸問題を、生命のいとなみから文明文化のたくらみまでを通貫しながら自在に解きほぐす、待望の一冊。巻頭はドラァグ・クイーンのドリアン・ロロブリジーダさんの艶姿、帯には美輪明宏さんの「いよいよね」のメッセージ。
『性の境界』
第1章 性の多様性
- 414夜 リン・マーグリス&ドリオン・セーガン 『性の起源』
- 1823夜 リチャード・ミコッド 『なぜオスとメスがあるのか』
- 1824夜 ジョー・ダーデン‐スミス&ダイアン・シモーヌ 『セックス&ブレイン』
- 1073夜 デボラ・キャドバリー 『メス化する自然』
- 1820夜 ジューン・シンガー 『男女両性具有ⅠⅡ』
- 905夜 リーアン・アイスラー 『聖杯と剣』
- 1822夜 エヴリン・フォックス・ケラー 『ジェンダーと科学』
第2章 母・女・差別
第3章 ゲイ感覚で
- 763夜 植島啓司 『男が女になる病気』
- 433夜 マルク・ボナール&ミシェル・シューマン 『ペニスの文化史』
- 1137夜 ポール・ラッセル 『ゲイ文化の主役たち』
- 40夜 オスカー・ワイルド 『ドリアン・グレイの肖像』
- 912夜 ジャン・コクトー 『白書』
- 340夜 アレン・ギンズバーグ 『ギンズバーグ詩集』
- 822夜 ウィリアム・バロウズ 『裸のランチ』
- 177夜 デレク・ジャーマン 『ラスト・オブ・イングランド』
- 270夜 マヌエル・プイグ 『蜘蛛女のキス』
- 1208夜 伊藤文学 『『薔薇族』編集長』
- 1274夜 三橋順子 『女装と日本人』
- 1553夜 クレア・マリィ 『「おネエことば」論』