千夜千冊エディション

サブカルズ

前口上

ホワイト・ニグロとブルーノート。ヒップとモッズとポップ。
オートバイと安全ピンとパンクなファッション。
ガロ、植草、寺山、はっぴいえんど、岡崎京子、電撃文庫。
奥ではいつもジュネとマイルスとルー・リードが声を出している。
太郎とバスキアと村上。阿久悠と清志郎と「おたく」とエレカシ。
ずっとずっと、サブカルズたちが文化を騒がせてきた。
(前口上・松岡正剛)

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「サブカルズ」はサブカルチャー、ポップカルチャー、ローカルチャー、カウンターカルチャーなどのアメリカ発の用語を松岡流に換骨奪胎するための造語。アメリカが二十世紀初頭から産み出した欲望消費社会の動向とともにヒップ・クール・ポップの発生と変容を俯瞰し、それらが戦後日本に移植され大衆文化のなかで変形されながら、「おたく」「萌え」を増殖させるに至った流れを追う。

第1章 ポップ・ヒップ・クール

厖大な欲望・嗜癖商品に取り巻かれた大量消費社会と、アメリカン・クレオールの「ひずみ」のなかから、ポップ・ヒップ・クールが躍り出た。ノーマン・メイラー、ウォーホル、イーディらのポップアイコンたちとともに、型破りなスタイルと主張をもったアメリカンな反逆児たちを一網打尽に紹介する。

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第2章 サブカル・ジャパン

ドナルド・リチーとイアン・ビュルマが問うたサブカル・ジャパンの想像力を、戦後のハイ&ローの文化現象を追いながら再検討する。さらにはユーミン女子・オリーブ女子・コスメ女子・やおい女子たちの好みと生態に分け入り、泡沫アーティストと賃貸住人たちの極限の想像力にも瞠目してみる。

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第3章 「おたく」と「萌え」

フレデリック・ショットによるニッポンマンガ論、スーザン・ネイピアによるニッポンアニメ論、アン・アリスンによるポケモン論という「外からの目」に、大塚英志と東浩紀のオタク社会論、森川嘉一郎のアキバ論、大泉実成の体験型萌え論を交差させた。乙一と住野よるによるラノベ的アドレッサンスで締めくくる。

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『サブカルズ』

第1章 ポップ・ヒップ・クール

第2章 サブカル・ジャパン