千夜千冊エディション

戒・浄土・禅

前口上

日本仏教はとても魅力に富んでいるのに、うまく語れてこなかった。
インドは「幻」、中国が「文」、日本は「絞」とは言うけれど、
もっと風変わりな本覚観や念仏観だって動いてきたはずだ。
神仏は習合しやすく、王仏は近づきやすく、
戒律も浄土も、法華も禅も、すこぶる日本的なのだ。
仏性、いまだ爛れること蓬髪の如し。円教、束ねてなお錫杖の如し。
名うてのお題をずらり俎上においてみた。