「千夜千冊1500夜達成」記念クイズ大会に多数のご挑戦をいただき、ありがとうございました。ここに全30問の正解を発表いたします。

 なお、30問の正解者の皆さまは、3月15日のイベントにご参加いただき、松岡正剛をはじめ、岡野弘彦さん・中村明一さん・武田隆さんといった千夜千冊著者の皆さんや関係者の皆さんとの交流を楽しんでいただきました。その模様は、近日中にイベントレポートとして公開しますので、どうぞお楽しみに。
 惜しくもイベント参加権を獲得できなかった皆さまも、千夜千冊の秘密にせまるこの30問を手掛かりに、千夜千冊の意外な楽しみ方を今後も発見していただければ幸いです。

 

 

●●● 緑問1 ●●●

Q. 松岡正剛が作詞・作曲した歌といえば「比叡おろし」が有名ですが、松岡が作詞してたちまち放送禁止になった歌があります。それは何でしょうか。その歌のタイトルと歌詞が紹介されている「千夜千冊」を答えてください。(第何夜・書籍名で答えてください)

A. 「Zの挽歌」(第845夜『放送禁止歌』森達也)

 

●●● 緑問2 ●●●

Q. 稲垣足穂が惚れ込んで、最晩年に再編集しようとした本は、「千夜千冊」の第何夜のなんという本ですか。

A. 第220夜『部分と全体』ウェルナー・ハイゼンベルク

 

●●● 緑問3 ●●●

Q. いまや伝説の書店として語り継がれることとなった松丸本舗。この企画店舗が3年間の物語の幕を閉じるとき、失われゆくその景色が、ある乗り物に見立てられました。その機種名を答えるとともに、それが第何夜の何の本で描かれたかを答えてください。

A. 原子力潜水艦「やまと」または「シーバット」(第1485夜『沈黙の艦隊』かわぐちかいじ)

 

●●● 緑問4 ●●●

Q. 松岡正剛には友人がたくさんいますが、なかでもとりわけフラジャイルな感覚の持ち主について、自分よりもポエティックであると本文中で絶賛しています。その「千夜千冊」は、誰のどの本でしょう。ちなみに松岡は、その人物との対談集を、いろいろあるなかで最も気に入っているようです。

A. 佐治晴夫(第1226夜『宇宙の不思議』佐治晴夫)

 

●●● 緑問5 ●●●

Q. 千夜千冊のサテライトメディア「方」(会員制オーディオWebマガジン)で配信されている「一册一声」は、松岡正剛自身が千夜千冊を読み上げ、解説する音声コンテンツです。そこでしか聞けない秘密のエピソードとともに、臨場感あふれる語りの妙が人気です。では問題です。2013年の年初めに配信された「一册一声」のテーマは何だったでしょうか?

A. 第460夜『朱舜水』石原道博 

 

●●● 緑問6 ●●●

Q. 松岡正剛が選んだ20世紀を代表する画家5人とは誰でしょうか。その5人を答えるとともに、その話が、第何夜の「千夜千冊」で明かされたかを答えてください。

A. サルヴァドール・ダリ、ジョージア・オキーフ、フランシス・ベイコン、横山操、中村宏/1096夜『ジョージア・オキーフ』ローリー・ライル

 

●●● 緑問7 ●●●

Q. 松岡正剛が青年時代、大学新聞のインタビュー取材のために面会したものの、完全にペースを乱され逆に猥雑な質問をたて続けに浴びせられた、男もドギマギさせる魅力を放つホテル暮らしの作家とは誰でしょうか。作家の名前とともに、そのエピソードにふれている千夜千冊のタイトルを答えてください。

A. 551夜『原色の街・驟雨』吉行淳之介

 

●●● 緑問8 ●●●

Q. 短文で簡潔にまとめるのがウェブの常識とされるなか、千夜千冊はそのような世の中のセオリーをまったく無視した長文で有名なサイトです。では、千夜千冊のなかでも最もテキスト量が多いのは果たして何夜でしょうか?  あまりにも長話になったので、本文のラストで松岡正剛が「そろそろ除夜の鐘にしようよ」と言っています。

A. 1168夜『三十三年の夢』宮崎滔天

 

●●● 緑問9 ●●●

Q. 千夜千冊で過去にとり上げられた少女漫画はぜんぶで5冊あります。作家名とタイトルをすべて答えてください。

A. 108夜『絶対安全剃刀』高野文子/621夜『ポーの一族』萩尾望都/1121夜『百物語』杉浦日向子/1132夜『女帝の手記』里中満智子/1316夜『毎日が夏休み』大島弓子

 

●●● 緑問10 ●●●

Q. 松岡正剛が本文中で、その飛躍的で幻想的な思考を「月の山水」に見立てた、アイルランドを代表する文学者とは誰でしょう。その文学者がとり上げられた千夜千冊のタイトルとともに答えてください。

A. 518夜『鷹の井戸』ウィリアム・バトラー・イエーツ

 

●●● 青問1 ●●●

Q. サマセット・モームが『世界の十大小説』で取り上げた十作品のうち、「千夜千冊」でまだ取り上げていない作品をすべて答えてください。

A. 『トム・ジョーンズ』(ヘンリー・フィールディング)、 『高慢と偏見』(ジェーン・オースティン)、『ゴリオ爺さん』(バルザック)、『戦争と平和』(トルストイ)

 

●●● 青問2 ●●●

Q. 松岡正剛の初恋の少女の名前は? その名前が出てくる千夜千冊とともに答えてください(第何夜、本のタイトル)。

A. ヨコシマタカコちゃん(第562『日本の幼稚園』、第687『宇宙創造とダークマター』、第1015『ノンちゃん雲にのる』)

 

●●● 青問3 ●●●

Q. 「千夜千冊」のなかで、唯一、書簡体で書かれているのは、第何夜のなんという本ですか。

A. 第413夜『寺山修司全歌集』

 

●●● 青問4 ●●●

Q. 第237夜『ペーパーバック大全』、第485夜梶井基次郎『檸檬』、第721夜田中優子『江戸の想像力』、第942夜北一輝『日本改造法案大綱』。この4夜の共通点は?

A. すべて2・26にアップされたもの

 

●●● 青問5 ●●●

Q. 1421夜『アーリア人』に登場する「半東」は実在の人物です。誰でしょうか。
(注:ご本人はこの問題に回答しないでください)

A. 吉村堅樹さん

 

●●● 青問6 ●●●

Q. 千夜千冊が取り上げた直後に、アメリカで映画化されて大ヒットしたハードボイルド小説は何でしょう。

A. 第274夜『暗殺者』ロバート・ラドラム *映画は原タイトルと同じ『ボーン・アイデンティティ』 ★千夜千冊は2001年、映画は2002年。

 

●●● 青問7 ●●●

千夜千冊が取り上げた小説で、ちくま文庫で全20巻におよぶ大作といえば?

A. 第688夜『大菩薩峠』中里介山

 

●●● 青問8 ●●●

Q. 松岡正剛が本文の冒頭で「バンザイ」を叫びながら名前を連呼している、学生時代からお世話になっている科学者とは誰でしょう。千夜千冊のタイトルとともに答えてください。文中にはその科学者作画によるイラストも挿入されています。

A. ジョージ・ガモフ(第768夜『不思議の国のトムキンス』ジョージ・ガモフ)

 

●●● 青問9 ●●●

Q. その意固地な性格のためにつけられた幼少期からのあだなを筆名にした、フランス啓蒙主義を代表する哲学者の本名はなんでしょう。松岡正剛が「変だ」「怪しい」と文中で言っているその書名とともに答えてください。

A. フランソワ・マリー・アルエ 『歴史哲学』(第251夜『歴史哲学』ヴォルテール)

 

●●● 青問10 ●●●

Q. 松岡正剛の仕事場にはつねにたくさんのネコたちがいます。ネコたちは松岡の執筆の邪魔になるどころか、認知的に欠かせない存在になっているそうです。そんな、松岡正剛の愛するネコたちが遊びまわる写真が挿入されている千夜千冊は、どれでしょうか。

A. 第0756夜『ゲシュタルトクライス』 ヴァイツゼッカー

 

●●● 赤問1 ●●●

Q. 松岡正剛が高校生のころによく行っていた書店は? その名前が出てくる千夜千冊とともに答えてください(第何夜、本のタイトル)。

A. 横浜の有隣堂(第894夜『メルメ・カション』富田仁)

 

●●● 赤問2 ●●●

Q. 千夜千冊に取り上げられた著者のなかで、掲載当時の年齢がもっとも若かったのは誰ですか。

A. 乙一(1978年生まれで千夜登場時は22歳)

 

●●● 赤問3 ●●●

Q. 「千夜千冊」では、赤と青のペンを駆使した「セイゴオ・マーキング」がしばしば掲載されていますが、ザリガニを散歩させる作家の変人ぶりを描いた落書きが掲載されたのは、どの千夜千冊ですか。

A. 第1222夜『オーレリア』ジェラール・ド・ネルヴァル

 

●●● 赤問4 ●●●

Q. 2004年4月23日の夜、第971夜『火の鳥』(手塚治虫)がアップされたとき、松岡正剛がノリノリでラストにある1枚の写真を掲載しましたが、翌日には心変わりして削除してしまいました。いったいどんな写真だったのか、できるだけ詳しく説明してください。

A. (模範解答例)松岡が黒い短パンを履き、アトムの柄のTシャツを着て、アトムポーズを取っている写真

 

●●● 赤問5 ●●●

Q. 次の計算をしなさい。
[0500]+500 =『兵法家伝書』
[1000]+1171=『ヘルダーリン全集』
[0900]-III =『三分間の詐欺師』
[1500]-XI =『イーディ』
では、[0001]+XIII-7=??

A. 第1498夜『お寺の経済学』中島隆信

 

●●● 赤問6 ●●●

Q. 2004年に開催された千夜千冊1000冊達成記念「これでだめなら日本は闇よ」は、いとうせいこうさんの司会のもと、千夜千冊の著者をはじめミュージシャンやダンサーなど、千夜千冊を応援するさまざまなゲストが登場し話題となりました。このイベントに、ある科学者の親族がゲスト出演したのですが、その科学者とは誰でしょうか。その人物を取り上げた「千夜千冊」とともに答えてください。

A. 中谷宇吉郎(第1夜『雪』中谷宇吉郎)

 

●●● 赤問7 ●●●

Q. はじまりは、シュルツの最初。二番目と三番目は、ジャック・タチと同じ。続いては、『論理哲学論考』の最初。おわりは、ベンヤミンのはじまり。さて、私はだあれ?

A. 『ゲニウス・ロキ』のG
  『ぼくの伯父さん・・』のOU
  ルートヴィッヒ・ヴィトゲンシュタインのL
  Das Passagen-WerkのD
  こたえGOULD=グールド
(第980夜『グレン・グールド著作集』グレン・グールド)

 

●●● 赤問8 ●●●

Q. なんと、松岡正剛のベッドシーンが掲載されている千夜千冊があります。どれでしょう。

A. 千夜千冊番外:退院報告と見舞御礼(04年10月1日)

 

●●● 赤問9 ●●●

Q. この問題は松岡正剛からの出題です。書き出しがオノマトペイアではじまる千夜千冊は何だったか、わかるかな。

A. 第143夜『死者の書』折口信夫

 

●●● 赤問10 ●●●

Q. 2013年2月の月間アクセス数がもっとも多かった千夜千冊は第何夜でしょうか( ただし、最新の千夜千冊としてのアクセス数は集計に含みません)。推理して答えてください。

A. 第950夜『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー