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★千夜千冊PRESS★ vol.73 2013年5月8日
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みなさん、こんにちは。
千夜千冊編集部より、千夜千冊PRESS vol.73をお届けします。
1505夜は、意表篇『リアリティのダンス』、
1506夜は、分理篇『ヒッグス粒子の謎』です。
異能のアーティストによるリアリティダンスは私たちの眼前に現れ、
ないものねだりの宇宙仮説はウソからでたマコトになりました。
世界とは想像することができれば、創造することができるということが、
二つの夜で語られているように思います。
今回の当夜案内、二夜重ね語りでお楽しみください。
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★ 千夜千冊 1505夜(2013年4月14日 更新)意表篇
★ 『リアリティのダンス』
★ アレハンドロ・ホドロフスキー(2012)文遊社
★ http://1000ya.isis.ne.jp/sp073-01
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チリの港町トコピージャのホドロフスキー。
人形劇とマイムとハプニングのホドロフスキー。
「ミスティック・キャバレー」のホドロフスキー。
カルトムービーの前衛王ホドロフスキー。
メビウスのバンドデシネと組んだホドロフスキー。
サイコマジックの施術師ホドロフスキー。
いったいこの男は何なのか。多能者なのか、
異能アーティストなのか、化けものか。
本人がついに綴った自伝は、何を告白しているのか。
よくもここまで想像力だけで、
リアリティダンスが踊れるものである。
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【当夜案内(千夜千冊編集部より)】
1971年、「もしフェリーニが西部劇を撮り、クロサワがイエス・キリス
トを撮ったら、こうなっただろう」と言われるメキシコ映画『エル・トポ』
が制作された。監督はアレハンドロ・ホドロフスキー。
演出家、マリオネット制作者、詩人、ハプナー、映画監督、劇作家、演劇者、
役者、パントマイマー、彫刻家、タロット占い師、舞台美術家、劇団リーダ
ー、サイコセラピスト、サイコマジシャン、バンドデシネ作家、アニメータ
ー‥‥など「説明がつかない多能」の持ち主である。
「束の間のパニック」と称する「ハプニング」のルーツとなったアクション
では、一羽の雌鳥をさばいて、その血でカンバスに絵を描き、ナチスの制服
で日常食をむしゃむしゃ食べ、グランドピアノをハンマーで叩き壊し、陰部
から何本ものソーセージをにょきにょきと引っ張り出した。
現実を予測するのではなく、現実の予測不可能性を示し、現実と折り合いを
つけるのではなく、現実に折り合いをつけさせてきたホドロフスキー。84歳
のホドロフスキーは本書をもとにした映画を制作しているらしい。はたして
いかなる「リアリティ・ダンス」が見られるだろうか。
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★ 千夜千冊 1506夜(2013年5月4日 更新)分理篇
★ 『ヒッグス粒子の謎』
★ 浅井祥仁(2012)祥伝社
★ http://1000ya.isis.ne.jp/sp073-02
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2012年7月4日、CERNにおいて
かねてから捜し続けられてきた
ヒッグス粒子がついに発見された。
かつて「神の素粒子」とよばれていたこの粒子は、
自然界の大半の物質に“質量”をもたらしていた。
ここに、素粒子物理学の標準理論が躍如する。
超対称性仮説と余剰次元仮説がつながり、
その奥から「対称性の自発的な破れ」が見えてくる。
南部陽一郎はとっくにこの事情を予告していたが、
その卓抜な発想にこそ素粒子宇宙像の原像がある。
こんなに大事な「見方のサイエンス」はない。
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【当夜案内(千夜千冊編集部より)】
1964年、エディンバラ大学のピーター・ヒッグスが、「神の素粒子」と
よばれるヒッグス粒子の存在を予言した。
宇宙は光と光から生まれた物質でできている。光には質量がないため、もし
も原初の宇宙がそのまま発展していたら、物質は光速で飛びつづけることに
なり、質量をもつことがないままになっていた。
しかし、宇宙はどこかで多様な物質をつくりだした。質量がなかった素粒子
に質量があてがわれたのだ。では、なぜどのようにして質量は生まれたのか。
この謎を解く鍵のひとつが「ヒッグス機構」である。ヒッグス粒子は「質量
の起源」なのだ。原始の真空は空っぽだったわけではなく、「好み」や「ク
セ」や「つもり」を隠しもっていて、何かがこっそりはたらいている「ヒッ
グスの海」のようなものだったと仮説した。
この仮説のための「ないものねだり」がヒッグス粒子なのである。2012
年7月4日、ヒッグス粒子とおぼしい新たな素粒子の“発見”が発表された。
「欠如の実在」がリアリティ・ダンスを躍った瞬間である。
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○●○ 感門之盟 「翻 はためく編集 ひるがえる物語」○●○
松岡正剛の物語編集 鴻巣友季子の翻訳と物語 千夜物語ゲーム 受賞作品もの語り
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~ホドロフスキーの「リアリティのダンス」、ヒッグスの「見方のサイエンス」
そのどちらにも格別の「物語編集」の力が駆動していた ~
5月12日(日)イシス編集学校「物語講座」の感門之盟が開催されます。
ゴートクジISIS初体験のかたも、「物語編集」のもつ力に興味津々のかたも、
これからのビジネスには「物語」が必要だと確信しているかたも、
どなたでもご参加いただけるはじめてのGISIS感門之盟。
この機会をどうぞお見逃しありませんように。残席は僅かです。
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◎ イシス編集学校 第35回 感門之盟 ◎
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≪翻≫
はためく編集・ひるがえる物語
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松岡正剛の物語編集インタビュー、全員参加の千夜一冊物語ゲーム、
物語作品アワードの物語かたり、快晴であればGISISビアガーデン、
そして・・・
物語ゲスト・トークには、翻訳家の鴻巣友季子さんをお招きします。
新訳とは訳し重ねであり、翻訳とは深い読書であり、本もワインも記憶に転
じてからが本番であるという鴻巣さんに、ひらひらと舞う蝶のような「翻」
のもつ魅力とその方法を語っていただきます。質問タイムも用意しています。
◎鴻巣友季子さんのプロフィール
翻訳家・文芸評論家・エッセイスト
19歳で翻訳家を目指し、柳瀬尚紀の門を叩くも弟子入りを
断られ仕方なく運転手になる。お茶の水女子大学院在学中
に翻訳家としてデビュー以後、トマス・H・クック『緋色
の記憶』、後にノーベル文学賞を受賞したJ・M・クッカ
ーの『恥辱』などを翻訳。 2003年、ブロンテ『嵐が丘』
の新訳が話題に。現在はマーガレット・ミッチェル『風と
共に去りぬ』の新訳が進行中。
著書に、『明治大正 翻訳ワンダーランド』『孕む言葉』
『カーヴの隅の本棚』『全身翻訳家』など。
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概要
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[日時] 2013年5月12日(日) 受付開始 13:30
開演 14:00~19:30(予定)
[会場] ISIS館1階<本楼>◆編集工学研究所
世田谷区赤堤2-15-3
[詳細] http://www.eel.co.jp/info/?p=3574
[参加費] 8000円
※商品カートより事前にお支払いください。
http://es.isis.ne.jp/shop/products/detail.php?product_id=122
[申込締切]5/10まで
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◎日刊セイゴオ「ひび」◎ 2013年5月3日(金)
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GS余滴一。半日眠り、半日は書を遊ぶ。従来の書とおよそ
異なる間架結構がふつふつ湧いていたので、これをやっと
試してみたのだが、人前で見せる書になるには修行が必要だ。
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◎日刊セイゴオ「ひび」◎ 2013年5月4日(土)
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GS余滴二。こんな時しかないので、テレビを見まくり、
本屋で雑誌を見まくり、ついでに二五年前の日記類を読み
まくる。世間と自分のプロクセミクス、意外に変わらない。
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◎日刊セイゴオ「ひび」◎ 2013年5月5日(日)
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GS余滴三。スパイラルホールで服部舞の山椒魚スーツを
見る。舞ちゃん、寝ないで作り直していたようだ。でも
上出来だ。帰って七冊ぶんの千夜千冊の半端打ち込みをする。
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◎日刊セイゴオ「ひび」◎ 2013年5月6日(月)
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GS余滴四。膝はがくがく、目はしばしば、背中ぎしぎし、
頭みしみし。これではいかんので、いささかアイドリング
してみたものの、処置に困るばかり。このあとどうする?
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ゴールデンウィーク、セイゴオ・リアリティ・ダンス4幕。
1日目は未来の書でコンテンポラリー夢想、
2日目はかつての自分とタンゴで語りあい、
3日目は舞ちゃんとスパイラルでブレイクダンス乱舞、
4日目はがくがくしばしばパントマイムとなりました。
満身創痍のセイゴオ、つぎなるダンスは12日。
GISISでのリアリティ・ダンス。いかなる物語となりますでしょうか。
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