文芸と物語の文草界、数寄と意匠の創芸界

文芸・写真・建築・舞台・映画・演劇・マンガ・芸能など各界の
“意表”を集めたセクション。

デュシャンにジャイブ、風姿にワルツ数寄と意匠が跳躍する アン・ドゥ・トロワ 創芸界Shall We 漱石?Danci’n ホメーロス文芸と物語が旋回する チャチャチャ 文草界

創芸界 −−−−−−−−−− 東西の数寄と意匠を束ねる

「創芸界」は、現代アートから古典芸能まで。ジャコメッティのエクリ、
グールドのピアノ、世阿弥の風姿花伝、横山大観の生成流転など、
東西の創作と創芸にまつわる多彩な鬼才たちを松岡正剛がセレクト。
タブローとスコアと劇場と台本を舞台に繰り広げられた表意と意表の世界を
縦横無尽にめぐる。

文草界 −−−−−−−−−− 古今の文芸と物語が織りなす

「文草界」は、日本文芸から世界文学まで。日本の文芸では、『とはずがたり』
『奥の細道』『連環記』『黒い雨』『一千一秒物語』など、日本文学史を
ナナメに読み解く傑作と逸品を紹介。
世界文学には、『リア王』の裂け目、ダンテの世界構造、ドストエフスキーの
大審問、パムクのミニアチュールなどが登場。世界大の物語と問いを
千夜千冊のハイパーリンクで読み解く。

三弦が鼓動するアジア

近松のいない昭和元禄や新内を忘れた平成日本語ブームなど、真っ平御免。
邦楽家・宮城道雄が綴った『雨の念仏』、平岡正明の『新内的』をはじめ、
邦楽の本流と将来を味わうためのブックセレククション。
津軽、琉歌、アリラン、アジア音楽ともあわせて読みたい
松岡正剛流“ノリとソリ”の邦楽論。


546夜 宮城道雄『雨の念仏』

さらにおもしろいのが扇風機の音だった。あの唸りには波の音がする。しかも、その波打際に一人で放っておかれたような寂寞の気分になれる。

No著者書名 
669 夜 樋口覚三絃の誘惑
546 夜 宮城道雄雨の念仏
1193 夜 杵屋佐之忠黒御簾談話
771 夜 平岡正明新内的
884 夜 高橋竹山津軽三味線ひとり旅
437 夜 藤田正沖縄は歌の島
41 夜 柘植元一・植村幸生編アジア音楽史
710 夜 申在孝パンソリ
876 夜 宮塚利雄アリランの誕生
866 夜 大倉正之助鼓動
1492 夜 中村明一倍音
845 夜 森達也放送禁止歌

背景画像:蓮のレントゲン写真+淋巴松屏風

廉太郎とグールドが奏でる

「近代音楽が楽譜とぴったりあった演奏をするようになったのは
何かのまちがいではないか」。N・アーノンクール『古楽とは何か』に
寄せられた問いが、デレク・ベイリーのインプロヴィゼーションにも、
グレン・グールドの『ゴルトベルク変奏曲』にも、
滝廉太郎の『憾』にも及んで響く松岡正剛の音楽紀行。


980夜 グレン・グールド『グレン・グールド著作集』

どんなスコアにも、もうひとつのスコアがありうる。

No著者書名 
1032 夜 ニコラウス・アーノンクール古楽とは何か
444 夜 西原稔ピアノの誕生
631 夜 アンドレ・コルビオカストラート
1260 夜 海老澤敏滝廉太郎
918 夜 ウィルヘルム・フルトヴェングラー音と言葉
334 夜 パブロ・カザルス鳥の歌
186 夜 フランコ・ゼッフィレッリゼッフィレッリ自伝
1007 夜 岩淵達治・早崎えりなクルト・ヴァイル
980 夜 グレン・グールドグレン・グールド著作集
99 夜 カールハインツ・シュトックハウゼンシュトックハウゼン音楽論集
49 夜 マイルス・デイビス&クインシー・トループマイルス・デイビス自叙伝
1033 夜 武満徹音、沈黙と測りあえるほどに
1146 夜 デレク・ベイリーインプロヴィゼーション
1010 夜 阿木譲イコノスタシス
342 夜 間章時代の未明から来たるべきものへ

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タブロオとフィギュールの秘密

「芸術の本質は、見えるものをそのまま再現するのではなく、
見えるようにすることだ」。頭をかけめぐるイメージをさまざまな手法で
“造形”してきたアーティストたち。イラストレーション(挿絵)とは? 
カリカチュア(戯画)とは? イリュージョン(錯視)とは?
表象と意表の本質をクレーやダヴィンチらの手記に読み取る。


1035夜 パウル・クレー『造形思考』

方法の核はただひとつ、分節とは何か―。

No著者書名 
204 夜 トーマス・ライトカリカチュアの歴史
488 夜 ヒリス・ミラーイラストレーション
25 夜 レオナルド・ダ・ヴィンチレオナルド・ダ・ヴィンチの手記
1255 夜 貴田庄レンブラントと和紙
1034 夜 石鍋真澄ベルニーニ
1031 夜 ヴィクトール・ストイキツァ絵画の自意識
1045 夜 ジョン・ラスキン近代画家論
1068 夜 中井正一美学入門
39 夜 高田博厚フランスから
240 夜 堀正三朝倉文夫の青春
1310 夜 佐々木幹郎/写真・大西成明人形記
1035 夜 パウル・クレー造形思考
1253 夜 アル・セッケル錯視芸術の巨匠たち

背景画像:蓮のレントゲン写真+淋巴松屏風

キャンバスと黒板の無限性

バルテュス、未来派、ダリ、マレーヴィチらの超絵画をめぐる
千夜千冊セレクション。必見は、反芸術のアート論に迫る『デュシャンは語る』、
シュタイナーが描いた超感覚的知覚を読む『遺された黒板絵』、
そして「ジャコメッティは勇気である」の一言ではじまる『エクリ』。


500夜 アルベルト・ジャコメッティ『エクリ』

ジャコメッティは勇気である。

No著者書名 
1094 夜 アンソニー・ベイリーフェルメール
1221 夜 ジャック・リンゼーターナー
702 夜 フランク・ウィットフォードエゴン・シーレ
1246 夜 マックス・エルンスト百頭女
880 夜 ジョルジュ・デ・キリコエブドメロス
121 夜 アマンダ・リアサルバドール・ダリが愛した二人の女
471 夜 カジミール・マレーヴィチ無対象の世界
1106 夜 キャロライン・ティズダル&アンジェロ・ボッツォー
未来派
984 夜 クロード・ロワバルテュス
57 夜 マルセル・デュシャン&ピエール・カバンヌデュシャンは語る
1096 夜 ローリー・ライルジョージア・オキーフ
1207 夜 ベン・シャーン&アーサー・ビナードここが家だ
33 夜 ルドルフ・シュタイナー遺された黒板絵
500 夜 アルベルト・ジャコメッティエクリ

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ハイパーノマドなアーティストたち

「われわれは電子情報ネットワークの前で定住しながらも、
遊牧しなければならなくなったのだ」。ナム・ジュン・パイクの「定住遊牧民」宣言、
そして森村泰昌の模倣に感嘆し綴った『芸術家Mのできるまで』。
岡本太郎、A・ウォーホルら現代アーティストたちが
鮮烈に到来させたコンテンポラルな意表の風姿。


890夜 森村泰昌『芸術家Mのできるまで』

マリリン・モンローよ、あなたはオンナであってはならなかったのではないか。

No著者書名 
43 夜 椹木野衣日本・現代・美術
1036 夜 中村義一日本の前衛絵画
1122 夜 アンディ・ウォーホルぼくの哲学
498 夜 ジーン・スタイン&ジョージ・プリンプトンイーディ
1103 夜 ナム・ジュン・パイクバイ・バイ・キップリング
790 夜 坂根厳夫拡張された次元
1102 夜 トニー・ゴドフリーコンセプチュアル・アート
1037 夜 菅原教夫日本の現代美術
215 夜 岡本太郎日本の伝統
786 夜 田中一光 [構成]素顔のイサム・ノグチ
672 夜 洲之内徹気まぐれ美術館
890 夜 森村泰昌芸術家Mのできるまで
818 夜 秋山祐徳太子泡沫桀人列伝
1261 夜 イリヤ・カバコフイリヤ・カバコフ自伝

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AKIRAと絶対安全剃刀

「絶対の安全性と剃刀のような感覚、この相反するものが同居する世界がある」。
高野文子の少女マンガ『絶対安全剃刀』をはじめ、『火の鳥』『カムイ伝』
『百物語』などの名作マンガから、国家の秘密に迫った『AKIRA』まで、
“ニッポンマンガ”をめぐるセレクション。


108夜 高野文子『絶対安全剃刀』

「少女の気持ちってどういうもの?」って聞いたら、山口小夜子は「そうね、高野文子を読むとわかるわよ」と教えてくれた。

No著者書名 
108 夜 高野文子絶対安全剃刀
621 夜 萩尾望都ポーの一族
1316 夜 大島弓子毎日が夏休み
1121 夜 杉浦日向子百物語
1139 夜 白土三平カムイ伝
971 夜 手塚治虫火の鳥
882 夜 杉浦茂少年児雷也
921 夜 つげ義春ねじ式・紅い花
659 夜 本宮ひろ志天然まんが家
800 夜 大友克洋AKIRA
184 夜 フレデリック・ショットニッポンマンガ論
1485 夜 かわぐちかいじ沈黙の艦隊

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モノからモノが生まれる

ファンタジスタ、ムナーリの『モノからモノがうまれる』、日本人として男として
松岡正剛が惚れた川崎和男の『デザイナーは喧嘩師であれ』、
そして「一人でも多くが読むことを薦めたい」石岡瑛子『I DESIGN(私デザイン)』
など千夜千冊の格別デザイン論。


1286夜 ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』

この「たくさんの可能性が一緒にやってくる同時」を、ムナーリは自身の想像力の羽根にしている。

No著者書名 
1101 夜 柏木博モダンデザイン批判
547 夜 ジョン・ラッセル・テイラー英国アール・ヌーヴォー・ブック
439 夜 榧野八束近代日本のデザイン文化史
1217 夜 ラスロー・モホリ=ナギ絵画・写真・映画
1286 夜 ブルーノ・ムナーリモノからモノが生まれる
1014 夜 ジャン・バーニーエットーレ・ソットサス
924 夜 川崎和男デザイナーは喧嘩師であれ
782 夜 内田繁インテリアと日本人
1191 夜 PDの思想委員会・三原昌平編プロダクトデザインの思想
1171 夜 原弘デザインの世紀
1159 夜 石岡瑛子I DESIGN(私デザイン)

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銀塩の光学的事件

マン・レイ、藤原新也、アラーキー、メイプルソープ、土門拳、十文字美信。
光量子と銀塩が生み出す“事件“としての写真。鬼才たちが被写体へ
一心に注いだ”鬼のまなざし”を千夜千冊のレンズで写し撮った
松岡正剛の写真論。『カメラ・オブスクラ年代記』『レンズ汎神論』も収録。


901夜 土門拳『死ぬことと生きること』

われわれは、何事も「とことん」をしていない。「とことん」していないから、決定的なヒントに出会えない。

No著者書名 
90 夜 ジョン・ハモンドカメラ・オブスクラ年代記
74 夜 ニール・ボールドウィンマン・レイ
148 夜 ロバート・キャパちょっとピンぼけ
901 夜 土門拳死ぬことと生きること
318 夜 パトリシア・モリズローメイプルソープ
160 夜 藤原新也印度放浪
1109 夜 十文字美信澄み透った闇
1105 夜 荒木経惟写真ノ話
1152 夜 都築響一賃貸宇宙
574 夜 飯田鉄レンズ汎神論

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スクリーンと劇場の魔術師

タルコフスキー、デレク・ジャーマン、ピナ・バウシュ。スクリーンと舞台の
華麗に捧げられた千夜千冊セレクション。映像とシナリオにこそ編集の極意が
あることを喝破した『キューブリック全書』や、巨匠の異能が投げかけた
謎が膨らむ『フェリーニ・オン・フェリーニ』も収録。


177夜 デレク・ジャーマン『ラスト・オブ・イングランド』

そもそも映画『ラスト・オブ・イングランド』が、デレクの病とその解放のための集大成なのである。

No著者書名 
1027 夜 ジークフリート・クラカウアーカリガリからヒトラーへ
1095 夜 西村雄一郎黒澤明と早坂文雄
814 夜 デイヴィッド・ヒューズキューブリック全書
142 夜 コスタンツォ・コスタンティーニ編フェリーニ・オン・フェリーニ
527 夜 ピーター・グリーンアンドレイ・タルコフスキー
177 夜 デレク・ジャーマンラスト・オブ・イングランド
1483 夜 イサク・ディーネセン(実はカレン・ブリクセン)バベットの晩餐会
84 夜 新藤兼人ある映画監督の生涯
52 夜 淀川長治淀川長治自伝
892 夜 ジャック・タチぼくの伯父さんは、のんきな郵便屋さん
19 夜 アンソニー・サマーズマリリン・モンローの真実
29 夜 ジャン・シャロンレスボスの女王
97 夜 ハインツ・グロイルキャバレーの文化史
623 夜 鈴木晶バレエの魔力
1099 夜 ヴァーツラフ・ニジンスキーニジンスキーの手記
976 夜 土方巽病める舞姫
561 夜 ライムント・ホーゲピナ・バウシュ タンツテアターとともに

背景画像:蓮のレントゲン写真+淋巴松屏風

都市とゲニウス・ロキ

ゴシックとはいかなる様式か?
ル・コルビュジエはなぜ「ラ・トゥーレット修道院」を設計したのか?
ウィトルーウィウスの建築論や、建築という場に潜む
「ゲニウス・ロキ」に目を向けながら、『負ける建築』(隈研吾)、
『建築的思考』(内藤廣)などの現代日本建築論をめぐる。


1098夜  アンリ・フォション『ゴシック』

ゴシックが見えなければその前もその後もわからない。ヨーロッパがヨーロッパになるにはどうしてもいったんゴシックを通過するしかなかった。

No著者書名 
778 夜 ウィトルーウィウス建築書
229 夜 ジュリオ・カルロ・アルガンブルネッレスキ
1098 夜 アンリ・フォションゴシック
296 夜 ベルナール・パリシールネサンス博物問答
1030 夜 ル・コルビュジエ伽藍が白かったとき
978 夜 フランク・ロイド・ライトライト自伝
926 夜 クリスチャン・ノルベルグ=シュルツゲニウス・ロキ
486 夜 バーナード・ルドフスキー建築家なしの建築
1107 夜 隈研吾負ける建築
1104 夜 内藤廣建築的思考のゆくえ

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棟梁たちのルネッサンス

唐破風の屋根の照りと反りには「絶対矛盾的自己同一」が潜んでいる。
立岩二郎『てりむくり』をはじめ、
ブルーノ・タウト『忘れられた日本』、『伊東忠太動物園』、
磯崎新『建築における「日本的なもの」』などを読み解きながら、
日本の棟梁と建築家たちが生み出してきた“日本という方法”を照射する。


495夜 立岩二郎『てりむくり』

ぼくはこの唐破風がずっと好きだったのである。唐破風にはなんともいえない「絶対矛盾的自己同一」がある。

No著者書名 
531 夜 平田雅哉大工一代
379 夜 村松貞次郎大工道具の歴史
791 夜 むしゃこうじ・みのる
1291 夜 笠井一子京の大工棟梁と七人の職人衆
495 夜 立岩二郎てりむくり
730 夜 伊東忠太・藤森照信・増田彰久伊東忠太動物園
210 夜 菅原定三美術建築師・菅原栄蔵
1218 夜 加藤百合大正の夢の設計家
1280 夜 ブルーノ・タウト忘れられた日本
898 夜 磯崎新建築における「日本的なもの」

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枯山水=引き算のニッポン

茶の湯の侘数寄者たちを淡い光で描き出した『本覚坊遺文』(井上靖)、
「忘れられた日本」の核心に最もはやく手を触れた作庭家・重森三怜の『枯山水』、
をはじめ、“真行草”で松岡正剛が案内するニッポン芸道のバイオグラフィー。
アジアのティーロード(茶の道)へのヒント『韓国の茶道文化』も収録。


861夜 重森三玲『枯山水』

水を感じさせるために水を抜いた枯山水は、日本人の究極の「引き算の美学と思想」をあらわしていた。

No著者書名 
939 夜 南坊宗啓南方録
156 夜 井上靖本覚坊遺文
356 夜 堀口捨己草庭
406 夜 小川後楽煎茶への招待
1228 夜 金明培(キム・ミョンベ)韓国の茶道文化
386 夜 秋里籬島都林泉名勝図会
556 夜 尼崎博正編植治の庭
861 夜 重森三玲枯山水
490 夜 澤田ふじ子花僧
585 夜 早坂暁華日記
703 夜 池井望盆栽の社会学

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「半泥子こそはキレイダ・キライダをはっきり言いつづけためずらしい
風流断言人だった」。松岡正剛がぞっこんに惚れた作陶家・川喜田半泥子の
『随筆泥仏堂日録』をはじめ、柳宗悦、河井寛次郎、棟方志功、青山二郎、
白洲正子など、見る眼・造る目が生み出す日本の数寄感覚を松岡正剛が読む。

日本の名匠と眼の哲学


1179夜 川喜田半泥子『随筆泥仏堂日録』

半泥子こそはキレイダ・キライダをはっきり言いつづけためずらしい風流断言人だった

No著者書名 
427 夜 柳宗悦民藝四十年
5 夜 河井寛次郎火の誓い
525 夜 棟方志功板極道
262 夜 青山二郎眼の哲学・利休伝ノート
893 夜 白洲正子かくれ里
746 夜 松田権六うるしの話
1179 夜 川喜田半泥子随筆泥仏堂日録
314 夜 八木一夫オブジェ焼き
28 夜 山本周五郎虚空遍歴
371 夜 海音寺潮五郎日本の名匠
633 夜 佐藤寒山新・日本名刀100選

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余白の水暈墨章

中世日本より培われてきた山水思想には、ヴァーチャルリアリティを
構成する日本人の「引き算の美学と思想」が込められていた。瓢鮎図、八大山人、
岡倉天心、魯山人などをめぐりつつ、「負の山水」こそが現代の日本に欠けた
「胸中山水」であることを語る山水思想集。


139夜 島尾新『瓢鮎図』

一枚の絵に畳みこまれた時間と空間に昏々と眠りこけていたミーム(文化の遺伝子)…

No著者書名 
644 夜 中田勇次郎文房清玩
1264 夜 小林忠墨絵の譜
116 夜 マイケル・サリヴァン中国山水画の誕生
139 夜 島尾新瓢鮎図
607 夜 矢代幸雄水墨画
1093 夜 周士心八大山人
615 夜 李沢厚中国の伝統美学
3 夜 長尾雨山中国書畫話
236 夜 春名好重巻菱湖伝
1165 夜 鈴木史楼百人一書
47 夜 北大路魯山人・平野雅章編魯山人書論
343 夜 篠田桃紅私というひとり
223 夜 井上有一日々の絶筆
75 夜 岡倉天心茶の本
743 夜 會津八一渾斎随筆
737 夜 高田宏和紙千年

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日本の自画像を極めた芸術家

松岡正剛が愛読した村松梢風『本朝画人傳』をはじめ、小村雪岱、横山大観、
川端龍子など日本の近代絵師の姿を追走するセレクション。
「日本それ自体」の美を攫(さら)っていくかのような
『マルローとの対話』、「たったひとつの美の本体への意思」を
読むべきと綴った岸田劉生『美の本体』も収録。


1470夜 近藤啓太郎『大観伝』

ぼくは模写や模倣や類似化という方法には、創造性と想像性の両方にまたがる秘密が隠されていると確信している。

No著者書名 
505 夜 坂崎坦日本画の精神
462 夜 水尾比呂志デザイナー誕生
1097 夜 星川清司小村雪岱
964 夜 村松梢風本朝画人傳
497 夜 高階秀爾日本近代美術史論
1470 夜 近藤啓太郎大観伝
651 夜 川端龍子四国遍路
472 夜 花田清輝もう一つの修羅
320 夜 岸田劉生美の本体
392 夜 竹本忠雄マルローとの対話
1138 夜 林美一江戸の枕絵師
194 夜 伊藤晴雨伊藤晴雨自画自伝

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語り手達の「型」と「間」

明治のオーラル文芸の先鋭を走った円朝、寄席芸人を育てた
新宿末広亭のヒストリーなどから、世の語り手たちが生みだす絶妙の
「型」と「間」をめぐる。立川談志が童謡の「はかない自然」「せつない童心」を
語った『童謡咄』も必読。


787夜 小島政二郎『円朝』

円朝が見えないでは、幕末維新も明治文化も語れない。

No著者書名 
787 夜 小島政二郎円朝
1170 夜 冨田均寄席末広亭
170 夜 桂文楽芸談あばらかべっそん
642 夜 徳川夢声話術
696 夜 高野正雄喜劇の殿様
837 夜 立川談志童謡咄
798 夜 飯島吉晴笑いと異装
307 夜 荒木繁・山本吉左右編注説経節
301 夜 有吉佐和子一の糸
510 夜 安藤鶴夫文楽 芸と人
646 夜 山本東次郎狂言のことだま
826 夜 吉田簑助頭巾かぶって五十年
543 夜 太鼓持あらい「間」の極意

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秘すれば舞姫

「風姿が花で、その花を伝えているのか。風姿そのものが
花伝そのものなのか」。世阿弥の『風姿花伝』にはじまる
日本の芸道の根本をめぐるブックセレクション。林屋辰三郎が
日本の芸能のルーツを描いた『歌舞伎以前』、
安田登『ワキから見る能世界』まで幅広く収録。


118夜 世阿弥『風姿花伝』

このこと、すなわち「秘する花の分目」ということが、『花伝書』全巻の思想の根本なのである。

No著者書名 
481 夜 林屋辰三郎歌舞伎以前
118 夜 世阿弥元清風姿花伝(花伝書)
1306 夜 観世寿夫世阿弥を読む
1176 夜 安田登ワキから見る能世界
761 夜 武智鉄二伝統演劇の発想
325 夜 郡司正勝おどりの美学
369 夜 中村喜春江戸っ子芸者一代記
614 夜 中村雀右衛門女形無限
288 夜 千谷道雄秀十郎夜話
11 夜 渡辺保黙阿弥の明治維新
906 夜 武原はん武原はん一代
231 夜 戸板康二あの人この人

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韻律日本とサラダ記念日

水枕ガバリと寒い海がある(西東三鬼)
山ねむる山のふもとに海ねむる(若山牧水)
染め急ぐ小紋返しや飛ぶ小蝶(井上井月)
種田山頭火、永田耕衣、石田波郷、寺山修司、俵万智、御中虫。
松岡正剛が選ぶ日本の歌境と韻律と俳諧の詞華集。


627夜 上田三四二『短歌一生』

三四二は短歌を「日本語の底荷」だと言った。

No著者書名 
330 夜 種田山頭火山頭火句集
589 夜 若山喜志子選若山牧水歌集
122 夜 石川桂郎俳人風狂列伝
627 夜 上田三四二短歌一生
938 夜 吉井勇吉井勇歌集
1003 夜 石田波郷鶴の眼
24 夜 永田耕衣耕衣自伝
454 夜 江宮隆之井上井月伝説
355 夜 岡崎清一郎春鴬囀
1270 夜 塚本邦雄星餐圖
1466 夜 岡野弘彦美しく愛しき日本
413 夜 寺山修司寺山修司全歌集
1197 夜 田中未知寺山修司と生きて
298 夜 春日井建春日井建歌集
35 夜 加藤郁乎日本は俳句の国か
9 夜 丸谷才一新々百人一首
692 夜 斎藤史記憶の茂み
312 夜 俵万智サラダ記念日
1462 夜 御中虫関揺れる

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歌が降ります

「揺籃のうたをカナリヤが歌う、ねんねこ、ねんねこ、ねんねこ、よ」。
北原白秋、野口雨情、小川未明ら大正の童謡詩人から、
萩原朔太郎、宮沢賢治、吉田一穂など昭和の詩人まで、
「歌を忘れたカナリヤ」としての日本の詩情をひもとく。
日本はどんな歌を忘れたのか、どんな歌を思い出すべきなのか。


1048夜 北原白秋『北原白秋集』

ぼくには、歴史の中の逸材とこそ伴走する癖があった。

No著者書名 
1048 夜 北原白秋北原白秋集
700 夜 野口雨情野口雨情詩集
73 夜 小川未明童話集より赤いろうそくと人魚
20 夜 佐藤春夫晶子曼陀羅
900 夜 宮沢賢治銀河鉄道の夜
351 夜 中原中也山羊の歌
922 夜 富永太郎富永太郎詩集
665 夜 萩原朔太郎青猫
1148 夜 石川啄木一握の砂・悲しき玩具
259 夜 斎藤茂吉赤光
150 夜 大手拓次大手拓次詩集
1053 夜 吉田一穂吉田一穂大系
784 夜 西脇順三郎雑談の夜明け
193 夜 平田俊子平田俊子詩集

背景画像:蓮のレントゲン写真+淋巴松屏風

青い鳥とスイミーの夜間飛行

幼なごころは「よそ」や「べつ」からやってくる。サン=テグジュペリの
『夜間飛行』、アンデルセン『絵のない絵本』、レオ・レオーニ『スイミー』、
谷内六郎『北風とぬりえ』をはじめ、遠くからやってくる“幼ごころ”の声に
耳を澄ませて綴ったアンソロジー。


328夜 谷内六郎『北風とぬりえ』

谷内六郎はイディオ・サパンではない。「少年」の幻視を描きつづける才能の持ち主なのである。下町のヒルデガルトであって、ぬりえの宮沢賢治だった。

No著者書名 
68 夜 モーリス・メーテルリンク青い鳥
58 夜 ハンス・C・アンデルセン絵のない絵本
55 夜 ヒュー・ロフティングドリトル先生アフリカゆき
1174 夜 ヤーコプ・グリム&ウィルヘルム・グリムヘンゼルとグレーテル
16 夜 サン=テグジュペリ夜間飛行
1308 夜 ジーン・ウェブスターあしながおじさん
1169 夜 ヴァレリー・ラルボー幼なごころ
516 夜 カルロ・コッローディピノッキオの冒険
426 夜 ウィーダフランダースの犬
179 夜 レオ・レオーニスイミー
723 夜 シャルル・ペロー長靴をはいた猫
1015 夜 石井桃子ノンちゃん 雲に乗る
853 夜 奈街三郎・茂田井武電気スケート
569 夜 蕗谷虹児花嫁人形
328 夜 谷内六郎北風とぬりえ
1272 夜 根本圭助図説・小松崎茂ワールド
1057 夜 北田耕也近代日本少年少女感情史考

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少年たちの行方

作家たちが「お気に入りの子供」(a favorite child)の目で描いた物語の数々。
ゴールディングの『蠅の王』、デフォーの『モル・フランダーズ』、
グリム兄弟の『ヘンゼルとグレーテル』、
デュマの『モンテ・クリスト伯』など、
大人になりつつある少年たちの行方を綴る。


153夜 ギュンター・グラス『ブリキの太』

『ブリキの太鼓』の主題は何か。これははっきりしている。「壊れやすさ」「傷つきやすさ」というものである。フラジリティである。

No著者書名 
1220 夜 アレクサンドル・デュマモンテ・クリスト伯
1173 夜 ダニエル・デフォーモル・フランダーズ
611 夜 マーク・トウェインハックルベリイ・フィンの冒険
479 夜 ヘルマン・ヘッセデミアン
410 夜 ウィリアム・ゴールディング蝿の王
407 夜 チャールズ・ディケンズデイヴィッド・コパフィールド
389 夜 ジュール・ヴェルヌ十五少年漂流記
324 夜 ジョナサン・スウィフトガリヴァ旅行記
155 夜 ロバート・スティーブンソンジーキル博士とハイド氏
153 夜 ギュンター・グラスブリキの太鼓
117 夜 モーリス・ルブラン奇巌城
628 夜 コナン・ドイル緋色の研究
106 夜 エラリー・クイーンYの悲劇
664 夜 アガサ・クリスティオリエント急行殺人事件
827 夜 スティーヴン・キングスタンド・バイ・ミー
734 夜 林不忘丹下左膳
963 夜 岡本綺堂半七捕物帳

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和泉式部とボヴァリー婦人

和泉式部からボヴァリー婦人まで、東西の女流文学が生み出してきた
筆跡を辿る。チャタレイ夫人、アンナ・カレーニナなど、小説のストーリーの
なかに生きる女性たちも登場。必見はヨーロッパ社会の奥底に潜む
謎に迫る名作『レベッカ』。


285夜 和泉式部『和泉式部日記』

男がすなるものを女がしてみているのか、女がすなるものを男がしているのか、

No著者書名 
285 夜 和泉式部和泉式部日記
419 夜 清少納言枕草子
967 夜 後深草院二条とはずがたり
925 夜 建礼門院右京大夫建礼門院右京大夫集
638 夜 樋口一葉たけくらべ
373 夜 フランソワ・モーリアックテレーズ・デスケルウ
287 夜 ギュスターヴ・フローベールボヴァリー夫人
265 夜 ダフネ・デュ・モーリアレベッカ
1153 夜 シドニー=ガブリエル・コレット青い麦
855 夜 デイヴィッド・ロレンスチャタレイ夫人の恋人
558 夜 ギイ・ド・モーパッサン女の一生
580 夜 レフ・トルストイアンナ・カレーニナ

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聖少女と反少女の手記

尾崎翠から松浦理英子まで。聖少女と反少女を描いた日本の女流作家たち。
『反少女の灰皿』(矢川澄子)、『センセイの鞄』(川上弘美)、
『はにかみの国』(石牟礼道子)、『TUGUMI』(吉本ばなな)など作品を収録。
「指のあいだに残ったのは、黄粉(きなこ)のようなチュニジアの砂」(江國香織)。


1062夜 松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』

この「負のアクメ」が『ナチュラル・ウーマン』で結晶作用をおこしたのだ。

No著者書名 
424 夜 尾崎翠尾崎翠全集
256 夜 林芙美子放浪記
741 夜 大原富枝婉という女
507 夜 太宰治女生徒
839 夜 宮尾登美子鬼龍院花子の生涯
1040 夜 倉橋由美子聖少女
985 夜 石牟礼道子はにかみの国
591 夜 矢川澄子反少女の灰皿
350 夜 吉本ばななTUGUMI
747 夜 江國香織落下する夕方
523 夜 川上弘美センセイの鞄
1062 夜 松浦理英子ナチュラル・ウーマン

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読みなおす日本文学クロニクル

「われわれはあまりにも大事なことを語ろうとはしてこなかったのではないか」。
千夜千冊の記念すべき第1000夜を飾った良寛『良寛全集』をはじめ、西行、芭蕉、
蕪村、一茶から、『南総里見八犬伝』『雨月物語』まで、日本の古典文芸を
松岡正剛が破格のキーワードと無常のパスワードでめぐる珠玉のセレクション。


344夜 高橋睦郎『読みなおし日本文学史』

歌が歌を求めて漂泊をする。歌人がさまようのではなく、歌そのものが「さすらい人」という日本古来に芽吹いた母型をつかって漂泊をする。

No著者書名 
1089 夜 尼ヶ崎彬花鳥の使
596 夜 大峯顯花月のコスモロジー
158 夜 藤原公任撰和漢朗詠集
17 夜 堀田善衛定家明月記私抄
753 夜 西行山家集
85 夜 唐木順三中世の文学
1154 夜 西郷信綱梁塵秘抄
1219 夜 心敬ささめごと・ひとりごと
991 夜 松尾芭蕉おくのほそ道
850 夜 与謝蕪村蕪村全句集
767 夜 小林一茶一茶俳句集
728 夜 復本一郎さび
344 夜 高橋睦郎読みなおし日本文学史
618 夜 井原西鶴好色一代男
974 夜 近松門左衛門近松浄瑠璃集
949 夜 鶴屋南北東海道四谷怪談
447 夜 上田秋成雨月物語
998 夜 滝沢馬琴南総里見八犬伝
1000 夜 良寛良寛全集
1049 夜 小西甚一日本文学史

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草枕と日本橋で読む明治・大正

「日本の奥へ赴きたいのなら、”写し”をもって退くべきなのだ」。
夏目漱石の『草枕』をはじめ、幸田露伴『連環記』、正岡子規『墨汁一滴』、
泉鏡花『日本橋』、芥川龍之介『侏儒の言葉』などの文芸作品を
通して綴る近代日本論。


983夜 幸田露伴『連環記』

日本は敗戦で失敗したんじゃなくて、敗戦後にみんなで露伴を読まなくなったから、失敗したんです。

No著者書名 
583 夜 夏目漱石草枕
1309 夜 豊福健二風呂で読む漱石の漢詩
758 夜 森鴎外阿部一族
499 夜 正岡子規墨汁一滴
450 夜 永井荷風断腸亭日乗
983 夜 幸田露伴連環記
891 夜 尾崎紅葉金色夜叉
917 夜 泉鏡花日本橋
688 夜 中里介山大菩薩峠
655 夜 国木田独歩武蔵野
870 夜 室生犀星杏っ子
196 夜 島崎藤村夜明け前
31 夜 中勘助銀の匙
206 夜 二葉亭四迷浮雲
1236 夜 志賀直哉暗夜行路
931 夜 芥川龍之介侏儒の言葉
650 夜 有島武郎小さき者へ
518 夜 ウィリアム・バトラー・イエーツ鷹の井戸

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雪国と檸檬と槿で読む昭和

「冬の紳士の不在。大佛はそのことを敗戦日本の風土の人間像に見抜いた」。
大佛次郎の『冬の紳士』から、梶井基次郎『檸檬』、志賀直哉『暗夜行路』、
川端康成『雪国』、谷崎潤一郎まで。昭和日本の作家たちが描いた
「燠火」(おいび)を語る松岡正剛の小説日本論。


458夜 大佛次郎『冬の紳士』

この紳士は大佛が紙背に置いていった燠火なのである。

No著者書名 
403 夜 織田作之助夫婦善哉
485 夜 梶井基次郎檸檬
247 夜 小林勇蝸牛庵訪問記
458 夜 大佛次郎冬の紳士
929 夜 村山知義忍びの者
1321 夜 中河与一天の夕顔
1287 夜 菊池寛真珠夫人
364 夜 直木三十五南国太平記
60 夜 谷崎潤一郎陰翳礼讚
53 夜 川端康成雪国
1315 夜 古井由吉槿(あさがお)

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昭和の黒い雨、平成の夏花火

広島の被爆を描いた井伏鱒二の『黒い雨』をはじめ、
大岡昇平『野火』、梅崎春生『幻花』など戦争文学から、松本清張、
三島由紀夫、中上健次、町田康、乙一までの戦後~現代小説に
描かれてきたJapanの姿を読む。


238夜 井伏鱒二『黒い雨』

舞台は広島。時間は原爆が落ちてから5年近くたったころ。

No著者書名 
238 夜 井伏鱒二黒い雨
960 夜 大岡昇平野火
1161 夜 梅崎春生幻化
181 夜 柳田邦男マリコ
641 夜 堀辰雄風立ちぬ
551 夜 吉行淳之介原色の街・驟雨
393 夜 深沢七郎楢山節考
289 夜 松本清張砂の器
71 夜 武田泰淳ひかりごけ
1022 夜 三島由紀夫絹と明察
674 夜 水上勉五番町夕霧楼
534 夜 安部公房砂の女
169 夜 隆慶一郎吉原御免状
755 夜 中上健次枯木灘
801 夜 五木寛之風の王国
847 夜 車谷長吉鹽壷の匙
725 夜 町田康くっすん大黒
321 夜 乙一夏と花火と私の死体

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神曲と桃源郷にはじまる世界

神曲、李白、ドン・キホーテ。リア王、水滸伝、山月記。
レ・ミゼラブル、陶淵明、赤と黒。いつだって世界の裂け目は物語の
叙述のなかにこそ出来(しゅったい)してきた。松岡正剛のナビゲートで
読む世界の古典文学のダイナミズム。


913夜 ダンテ・アリギエーリ『神曲』

ここには人文の地図があり、精神の渇望があり、文芸のすべてに及ぶ寓意が集約されている。

No著者書名 
952 夜 李白李白詩選
872 夜 陶淵明陶淵明全集
1178 夜 李賀李賀詩選
438 夜 楊定見・施耐庵・羅貫中水滸伝
361 夜 中島敦李陵・弟子・名人伝
657 夜 ソポクレスオイディプス王
600 夜 ウィリアム・シェイクスピアリア王
913 夜 ダンテ・アリギエーリ神曲
1189 夜 ジョヴァンニ・ボッカチオデカメロン
111 夜 渡辺一夫曲説フランス文学
970 夜 ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテヴィルヘルム・マイスター
962 夜 ヴィクトル・ユゴーレ・ミゼラブル
1281 夜 アベ・プレヴォーマノン・レスコー
1181 夜 ミゲル・デ・セルバンテスドン・キホーテ
707 夜 エミール・ゾラ居酒屋
337 夜 スタンダール赤と黒

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マルドロールと骰子一擲

「たとえばドイツ・ロマン派にいつ出会えたか。これはその後の読書海図の
ひとつの運を決めている」。ノヴァーリスの傑作『青い花』をはじめ、
ランボオとともに「近さに向かっての越境」を考えた『イリュミナシオン』など、
詩人たちの月光を耽読するMoonlightアンソロジー。


966夜 ステファヌ・マラルメ『骰子一擲』

一擲が詩になる。詩が一擲になる。そのどちらも、詩を何かに貼り付けたからできるのだ。

No著者書名 
268 夜 ハインリッヒ・ハイネ歌の本
132 夜 ノヴァーリス青い花
1200 夜 フリードリッヒ・ヘルダーリンヘルダーリン全集
46 夜 ライナー・マリア・リルケマルテの手記
742 夜 ウィリアム・ブレイク無心の歌・有心の歌
690 夜 アルチュール・ランボオイリュミナシオン
680 夜 ロートレアモンマルドロールの歌
773 夜 シャルル・ボードレール悪の華
480 夜 堀口大學月下の一群
1222 夜 ジェラール・ド・ネルヴァルオーレリア
634 夜 アンドレ・ブルトンナジャ
851 夜 トリスタン・ツァラダダ宣言
966 夜 ステファヌ・マラルメ骰子一擲
977 夜 アンリ・ミショー砕け散るものの中の平和
957 夜 オクタヴィオ・パス弓と竪琴
340 夜 アレン・ギンズバーグギンズバーグ詩集

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カラマーゾフから闇の奥まで

松岡正剛が高校時代以来の超難問「大審問」と正面から対決する
『カラマーゾフの兄弟』。地中海に渦巻く恋物語への"読知感覚”を寄せた
『アレクサンドリア四重奏』。カフェ“コンブレ”の記憶とともに
書き下ろされた『失われた時を求めて』。蒼々たる世界文学の名作が
生み出してきた創造の飛沫と特大の謎の行方。


950夜 フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』

この「キリストの沈黙」こそは、ドストエフスキーが全ヨーロッパ社会の歴史の総体に問うてみせた一撃である。

No著者書名 
1323 夜 プロスペル・メリメカルメン
935 夜 マルセル・プルースト失われた時を求めて
865 夜 アンドレ・ジッド狭き門
125 夜 エミリー・ブロンテ嵐が丘
300 夜 ハーマン・メルヴィル白鯨
316 夜 トーマス・マン魔の山
353 夜 アレクサンドル・プーシキンスペ-ドの女王 ベールキン物語
113 夜 ニコライ・ゴーゴリ外套
32 夜 ロープシン蒼ざめた馬
950 夜 フョードル・ドストエフスキーカラマーゾフの兄弟
64 夜 フランツ・カフカ
429 夜 ヘンリー・ジェイムズねじの回転
1070 夜 ジョーゼフ・コンラッド闇の奥
509 夜 アルベール・カミュ異邦人
649 夜 ヘンリー・ミラー北回帰線
745 夜 ロレンス・ダレルアレキサンドリア四重奏
465 夜 J.D.サリンジャーライ麦畑でつかまえて
38 夜 トルーマン・カポーティ遠い声・遠い部屋
1474 夜 ナサニエル・ホーソーン緋文字

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百年の孤独からムーンパレスまで

フィッツジェラルド『キリマンジャロの雪』からパムク『わたしの名は紅』まで。
20世紀以降を語るには欠かせない小説作品を案内する、千夜千冊の
現代世界文学アンソロジー。ベケットの山高帽とオースターの泡(うたかた)と
ブゴウスキーの美女と老舎の駱駝が集ったワールドノーベルの5番街。


1234夜 オルハン・パムク『わたしの名は紅』

ぼくは読み進めながら『薔薇の名前』を思い出していた。

No著者書名 
940 夜 ウィリアム・フォークナーサンクチュアリ
1268 夜 エドワード・モーガン・フォースターインドへの道
1166 夜 アーネスト・ヘミングウェイキリマンジャロの雪
21 夜 ボリス・ヴィアン日々の泡
243 夜 ポール・オースタームーン・パレス
363 夜 ダシール・ハメットマルタの鷹
26 夜 レイモンド・チャンドラーさらば愛しき女よ
274 夜 ロバート・ラドラム暗殺者
95 夜 チャールズ・ブコウスキー町でいちばんの美女
788 夜 ジャック・プレヴェール金色の老人と喪服の時計
1067 夜 サミュエル・ベケットゴドーを待ちながら
360 夜 ミラン・クンデラ存在の耐えられない軽さ
293 夜 ミオドラーク・ブラトーヴィッチ赤いおんどり
241 夜 ウンベルト・エーコ薔薇の名前
765 夜 ガルシア・マルケス百年の孤独
1202 夜 ミシェル・グリーン地の果ての夢・タンジール
1301 夜 パブロ・ネルーダネルーダ回想録
1234 夜 オルハン・パムクわたしの名は紅
404 夜 エレナ・ガーロ未来の記憶
716 夜 魯迅阿Q正伝
973 夜 老舎駱駝祥子
597 夜 残雪突囲表演
1449 夜 高行健(ガオ・シンヂェン)霊山
1328 夜 越川芳明 ・沼野充義・野谷文昭・柴田元幸・野崎歓
世界×現在×文学 作家ファイル

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ワイルドからマンディアルグまで

ワイルド、コクトー、バタイユ、ナボコフ。松岡正剛が愛してやまない
S&M感覚が横溢した耽読派エロス文学。他に文学史上初の「はかなさ」
としての機械人間の哲学を描き出したリラダンの『未来のイブ』や麻薬感覚の
一切合財を言葉のジャンクの中に入れ込んだバロウズの『裸のランチ』。


953夜 ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』

人間人形時代の高らかな宣告者。

No著者書名 
1136 夜 マルキ・ド・サド悪徳の栄え
586 夜 レオポルド・フォン・ザッヘル=マゾッホ毛皮を着たヴィーナス
40 夜 オスカー・ワイルドドリアン・グレイの肖像
953 夜 ヴィリエ・ド・リラダン未来のイヴ
572 夜 河村錠一郎コルヴォー男爵
145 夜 ジョルジュ・バタイユマダム・エドワルダ
395 夜 ピエール・クロソウスキーロベルトは今夜
346 夜 ジャン・ジュネ泥棒日記
912 夜 ジャン・コクトー白書
990 夜 ジョリ・カルル・ユイスマンスさかしま
34 夜 アルフレッド・ジャリ超男性
161 夜 ウラジミール・ナボコフロリータ
270 夜 マヌエル・プイグ蜘蛛女のキス
137 夜 柿瑛子・栗原知代 編著耽美小説・ゲイ文学ブックガイド
862 夜 アマール・アブダルハミード
822 夜 ウィリアム・バロウズ裸のランチ
278 夜 テネシー・ウィリアムズ回想録
1124 夜 ラリイ・マキャフリイアヴァン・ポップ

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死者の書とうつろ舟が語るゼアー

こう こう こう、した した した。
史上に聳え立つ至高の複式夢幻文学を綴った折口信夫『死者の書』をはじめ、
牧野信一『ゼーロン・淡雪』、江戸川乱歩『パノラマ島奇談』、
夢野久作『ドグラ・マグラ』などの幻想と奇譚をめぐる
千夜千冊“THERE(ゼアー)型”文学ガイド。


143夜  折口信夫『死者の書』

ぼくにとっての「とっておきの珠玉の一冊」が十冊ほどあるとしたら、本書がまさにそのうちの一冊である。

No著者書名 
143 夜 折口信夫死者の書
831 夜 石川淳紫苑物語
400 夜 夢野久作ドグラ・マグラ
599 夜 江戸川乱歩パノラマ島奇談
1006 夜 久生十蘭魔都
968 夜 澁澤龍彦うつろ舟
989 夜 半村良産霊山秘録
234 夜 星新一ボッコちゃん
563 夜 メアリー・シェリーフランケンシュタイン
380 夜 ブラム・ストーカー吸血鬼ドラキュラ
226 夜 ジョルジュ・ローデンバッハ死都ブリュージュ
1467 夜 ブルース・チャトウィンウッツ男爵
332 夜 サマセット・モーム月と六ペンス
844 夜 グレアム・グリーン第三の男
453 夜 パトリック・ジュースキント香水

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一千一秒の薄明を描く物語

全人類の憧憬と失望と“未知の記憶“が結晶した千夜千冊版文学作品集。
松岡正剛が恋する作品をシノプシスで綴った『時の声』(H・G・バラード)、
“月の人”に焦がれる全読者へ贈る『一千一秒物語』(稲垣足穂)、
“読書の幾何学“という途方もないプランを
共感共読する『冬の夜ひとりの旅人が』(I・カルヴィーノ)。


879夜  稲垣足穂『一千一秒物語』

ぼくはこれをしばしば「未知の記憶」とよんできた。

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2 夜 ロード・ダンセーニペガーナの神々
604 夜 アーダルベルト・シュティフター水晶
785 夜 ジャック・ブロス世界樹木神話
972 夜 エドガー・アラン・ポオポオ全集
1056 夜 牧野信一ゼーロン・淡雪
879 夜 稲垣足穂一千一秒物語
923 夜 イタロ・カルヴィーノ冬の夜ひとりの旅人が
538 夜 ブライアン・W・オールディス地球の長い午後
428 夜 アーサー・C・クラーク地球幼年期の終わり
418 夜 フレドリック・ブラウン宇宙をぼくの手の上に
80 夜 J・G・バラード時の声
147 夜 エリザベス・M・トーマストナカイ月
883 夜 フィリップ・K・ディックヴァリス
62 夜 ウィリアム・ギブスンニューロマンサー
456 夜 トマス・ピンチョンV.

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