千夜千冊千手千鑑

才事記

父の先見

先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。

ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって５年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日本もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和３７年（１９６３）くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。

それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、若いダンサーたちが次々に登場してきて、それに父が目を細めたのだろうと想う。日本のケーキがおいしくなったことと併せて、このことをあんな時期に洩らしていたのが父らしかった。

そのころ父は次のようにも言っていた。「セイゴオ、できるだけ日生劇場に行きなさい。武原はんの地唄舞と越路吹雪の舞台を見逃したらあかんで」。その通りにしたわけではないが、武原はんはかなり見た。六本木の稽古場にも通った。日生劇場は村野藤吾設計の、ホールが巨大な貝殻の中にくるまれたような劇場である。父は劇場も見ておきなさいと言ったのだったろう。

ユリアのダンスを見ていると、ロシア人の身体表現の何が図抜けているかがよくわかる。ニジンスキー、イーダ・ルビンシュタイン、アンナ・パブロワも、かくありなむということが蘇る。ルドルフ・ヌレエフがシルヴィ・ギエムやローラン・イレーヌをあのように育てたこともユリアを通して伝わってくる。

リカルドとユリアの熱情的ダンス

武原はんからは山村流の上方舞の真骨頂がわかるだけでなく、いっとき青山二郎の後妻として暮らしていたこと、「なだ万」の若女将として仕切っていた気っ風、写経と俳句を毎日レッスンしていたことが、地唄の《雪》や《黒髪》を通して寄せてきた。

踊りにはヘタウマはいらない。極上にかぎるのである。

ヘタウマではなくて勝新太郎の踊りならいいのだが、ああいう軽妙ではないのなら、ヘタウマはほしくない。とはいえその極上はぎりぎり、きわきわでしか成立しない。

コッキ＆ユリアに比するに、たとえばマイケル・マリトゥスキーとジョアンナ・ルーニス、あるいはアルナス・ビゾーカスとカチューシャ・デミドヴァのコンビネーションがあるけれど、いよいよそのぎりぎりときわきわに心を奪われて見てみると、やはりユリアが極上のピンなのである。

こういうことは、ひょっとするとダンスや踊りに特有なのかもしれない。これが絵画や落語や楽曲なら、それぞれの個性でよろしい、それぞれがおもしろいということにもなるのだが、ダンスや踊りはそうはいかない。秘めるか、爆（は）ぜるか。そのきわきわが踊りなのだ。だからダンスは踊りは見続けるしかないものなのだ。

4世井上八千代と武原はん

父は、長らく「秘める」ほうの見巧者だった。だからぼくにも先代の井上八千代を見るように何度も勧めた。ケーキより和菓子だったのである。それが日本もおいしいケーキに向かいはじめた。そこで不意打ちのような「ダンスとケーキ」だったのである。

体の動きや形は出来不出来がすぐにバレる。このことがわからないと、「みんな、がんばってる」ばかりで了ってしまう。ただ「このことがわからないと」とはどういうことかというと、その説明は難しい。

難しいけれども、こんな話ではどうか。花はどんな花も出来がいい。花には不出来がない。虫や動物たちも早晩そうである。みんな出来がいい。不出来に見えたとしたら、他の虫や動物の何かと較べるからだが、それでもしばらく付き合っていくと、大半の虫や動物はかなり出来がいいことが納得できる。カモノハシもピューマも美しい。むろん魚や鳥にも不出来がない。これは「有機体の美」とういものである。

ゴミムシダマシの形態美

ところが世の中には、そうでないものがいっぱいある。製品や商品がそういうものだ。とりわけアートのたぐいがそうなっている。とくに現代アートなどは出来不出来がわんさかありながら、そんなことを議論してはいけませんと裏約束しているかのように褒めあうようになってしまった。値段もついた。
　結局、「みんな、がんばってるね」なのだ。これは「個性の表現」を認め合おうとしてきたからだ。情けないことだ。

ダンスや踊りには有機体が充ちている。充ちたうえで制御され、エクスパンションされ、限界が突破されていく。そこは花や虫や鳥とまったく同じなのである。

それならスポーツもそうではないかと想うかもしれないが、チッチッチ、そこはちょっとワケが違う。スポーツは勝ち負けを付きまとわせすぎた。どんな身体表現も及ばないような動きや、すばらしくストイックな姿態もあるにもかかわらず、それはあくまで試合中のワンシーンなのだ。またその姿態は本人がめざしている充当ではなく、また観客が期待している美しさでもないのかもしれない。スポーツにおいて勝たなければ美しさは浮上しない。アスリートでは上位３位の美を褒めることはあったとしても、１３位の予選落ちの選手を採り上げるということはしない。

いやいやショウダンスだっていろいろの大会で順位がつくではないかと言うかもしれないが、それはペケである。審査員が選ぶ基準を反映させて歓しむものではないと思うべきなのだ。

父は風変わりな趣向の持ち主だった。おもしろいものなら、たいてい家族を従えて見にいった。南座の歌舞伎や京宝の映画も西京極のラグビーも、家族とともに見る。ストリップにも家族揃って行った。

幼いセイゴオと父・太十郎

こうして、ぼくは「見ること」を、ときには「試みること」（表現すること）以上に大切にするようになったのだと思う。このことは「読むこと」を「書くこと」以上に大切にしてきたことにも関係する。

しかし、世間では「見る」や「読む」には才能を測らない。見方や読み方に拍手をおくらない。見者や読者を評価してこなかったのだ。

この習慣は残念ながらもう覆らないだろうな、まあそれでもいいかと諦めていたのだが、ごくごく最近に急激にこのことを見直さざるをえなくなることがおこった。チャットＧＰＴが「見る」や「読む」を代行するようになったからだ。けれどねえ、おいおい、君たち、こんなことで騒いではいけません。きゃつらにはコッキ＆ユリアも武原はんもわからないじゃないか。ＡＩではルンバのエロスはつくれないじゃないか。

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夜

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　★千夜千冊ＰＲＥＳＳ★　vol.93 2013年12月30日
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　みなさま、こんにちは。
　千夜千冊編集部の宮崎です。
　今年最後の千夜千冊PRESSは、最新夜の公開情報の代わりに、
　今年一年の千夜千冊総復習として、
　「千夜千冊ランキング」と「２０１３年クロニクル」をお届けまします。
　明日公開の最新夜情報もございますので、ぜひご覧くださいませ。

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　☆２０１３年　千夜千冊ランキング・トップ３０☆
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　　千夜千冊ランキングは、2013年1月1日から12月30日のページビュー数を
　　集計したランキングです。好きな千夜はランクインしているでしょうか？
　　気になる千夜はぜひアクセスしてみてください。

　＜＜＜第１位＞＞＞
　　　　　　1512夜『バガヴァッド・ギーター』
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1512.html

　＜＜第２位＞＞
　　　　　　1506夜『ヒッグス粒子の謎』浅井祥仁
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1506.html
　＜＜第３位＞＞
　　　　　　1509夜『ユーザーイリュージョン』
　　　　　　　　　　　トール・ノーレットランダーシュ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1509.html
　＜＜第４位＞＞
　　　　　　1500夜『柿本人麻呂』橋本達雄 編
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1500.html
　＜＜第５位＞＞
　　　　　　1518夜『戦略読書日記』楠木建
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1518.html
　＜＜第６位＞＞
　　　　　　1517夜『プリンシプルのない日本』白洲次郎
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1517.html
　＜＜第７位＞＞
　　　　　　1520夜『デザインの小さな哲学』ヴィレム・フルッサー
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1520.html
　＜＜第８位＞＞
　　　　　　1511夜『百年の誤読』岡野宏文・豊崎由美
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1511.html
　＜＜第９位＞＞
　　　　　　1502夜『クラブとサロン』
　　　　　　　　　　　守屋毅・笠井潔・中条省平・高橋秀元ほか
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1502.html
　＜＜第１０位＞＞
　　　　　　1523夜『バッハ』ポール・デュ=ブーシェ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1523.html

　＜第１１位＞　1507夜『贈与論』マルセル・モース
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1507.html

　＜第１２位＞　1501夜『皮膚-自我』ディディエ・アンジュー
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1501.html

　＜第１３位＞　1499夜『生命の跳躍』ニック・レーン
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1499.html

　＜第１４位＞　1498夜『お寺の経済学』中島隆信
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1498.html

　＜第１５位＞　1519夜『世界の読解可能性』ハンス・ブルーメンベルク
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1519.html

　＜第１６位＞　1504夜『平謝り』谷川貞治
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1504.html

　＜第１７位＞　1508夜『世阿弥の稽古哲学』西平直
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1508.html

　＜第１８位＞　1496夜『ソーシャルメディア進化論』武田隆
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1496.html

　＜第１９位＞　403夜『夫婦善哉』織田作之助
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/0403.html

　＜第２０位＞　1525夜『５年後、メディアは稼げるか』佐々木紀彦
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1525.html

　＜第２１位＞　1324夜『スタンツェ』ジュルジュ・アガンベン
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1324.html

　＜第２２位＞　1516夜『クール・ルールズ』
　　　　　　　　　　　ディック・パウンテン＆デイヴィッド・ロビンズ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1516.html

　＜第２３位＞　1515夜『毒と薬のひみつ』齋藤勝裕
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1515.html

　＜第２４位＞　1510夜『〈弱さ〉と〈抵抗〉の近代国学』石川公彌子
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1510.html

　＜第２５位＞　1505夜『リアリティのダンス』アレハンドロ・ホドロフスキー
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1505.html

　＜第２６位＞　1497夜『カラヴァッジョ』宮下規久朗
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1497.html

　＜第２７位＞　1521夜『源氏と日本国王』岡野友彦
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1521.html

　＜第２８位＞　641夜『風立ちぬ』堀辰雄
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/0641.html

　＜第２９位＞　1526夜『かさねの作法』藤原成一
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1526.html

　＜第３０位＞　1528夜『ショッキング・ピンクを生んだ女』エルザ・スキャパレリ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1528.html

　　今年の１位は堂々の『バガヴァッド・ギーター』。
　　長大２万５千字超え。古典の名著が２０１３年を制しました。
　　記念すべき１５００夜は第４位にランクイン。
　　今年公開ではない千夜千冊は、テレビや映画の影響で、
　　『夫婦善哉』『風立ちぬ』が１９位、２８位に入りました。
　　ぜひ来年も様々な夜との出会いをお楽しみください。

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　☆２０１３年　千夜千冊クロニクル・全３５夜☆
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　　今年に公開された千夜千冊を時系列でご紹介します。
　　２０１３年最後の千夜千冊の予告もございますので、
　　松岡のセイゴオ「ひび」と合わせてご覧くださいませ。

　＜２０１３年１月＞
　■01月04日 1495 夜『ソクラテスと朝食を』ロバート・ロウランド・スミス
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1495.html

　■01月12日 1496 夜『ソーシャルメディア進化論』武田隆
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1496.html

　■01月29日 1497 夜『カラヴァッジョ』宮下規久朗
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1497.html

　＜２０１３年２月＞
　■02月16日 1498 夜『お寺の経済学』中島隆信
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1498.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年２月２２日ーーー┐
　　｜千夜千冊があと二夜で一五〇〇冊。思えばずっと　　　　　｜
　　｜「次の一冊」のオプションをふやすために読み綴って　　　｜
　　｜きたようなものだ。で、一四九九夜は生物学の原点へ。　　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　＜２０１３年３月＞
　■03月04日 1499 夜『生命の跳躍』ニック・レーン
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1499.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年３月４日ーーーー┐
　　｜三寒四温で暖かい半日、「オデッサの階段」チームの　　　｜
　　｜撮影が入る。一四九九夜アップ。千夜千冊はバースコン　　｜
　　｜トロールを強いられて、ツワリと陣痛がとまらない。　　　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■03月15日 1500 夜『柿本人麻呂』橋本達雄 編
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1500.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年３月１５日ーーー┐
　　｜千夜千冊一五〇〇夜を配信。本楼でスタッフ主宰の記念　　｜
　　｜ナイト。クイズ正解者限定三〇名とともに、岡野弘彦・　　｜
　　｜福原義春・中村明一・内藤廣さんらが駆け付けてくれた。　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■03月23日 1501 夜『皮膚-自我』ディディエ・アンジュー
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1501.html

　■03月31日 1502 夜『クラブとサロン』
　　　　　　　　　　　　　守屋毅・笠井潔・中条省平・高橋秀元ほか
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1502.html

　＜２０１３年４月＞
　■04月14日 1503 夜『ピーター・パンとウェンディ』ジェームズ・バリ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1503.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年４月２０日ーーー┐
　　｜今日はたのしい「未詳倶楽部」トーキョー篇。本楼を開放し｜
　　｜お菓子・過去映像・超雑談・ちらし寿司・俳号書道など、　｜
　　｜ぼくも半老ピーター・パンとなって懐かしい面々と遊んだ。｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■04月20日 1504 夜『平謝り』谷川貞治
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1504.html

　■04月27日 1505 夜『リアリティのダンス』
　　　　　　　　　　　　　アレハンドロ・ホドロフスキー
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1505.html

　＜２０１３年５月＞
　■05月04日 1506 夜『ヒッグス粒子の謎』浅井祥仁
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1506.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年５月９日ーーーーー┐
　　｜夜想の今野裕一、ドミューンの宇川直宏とは配信番組の件。　｜
　　｜田中優子・坂本純子とは岩波新書の件。石原凛・江坂祐輔とは｜
　　｜泯さんとの対談本の件。すべて気分高まる事前打ち合わせ。　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■05月18日 1507 夜『贈与論』マルセル・モース
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1507.html

　■05月27日 1508 夜『世阿弥の稽古哲学』西平直
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1508.html

　＜２０１３年６月＞
　■06月04日 1509 夜『ユーザーイリュージョン』
　　　　　　　　　　　　　トール・ノーレットランダーシュ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1509.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年６月１７日ーーーー┐
　　｜夜明けに千夜を仕上げ、午前八時に赤堤へ。イクラおにぎり　｜
　　｜一個の朝食後は、館内の書棚を見回り「類似の知覚現象学」に｜
　　｜まつわる本を書斎に並べなおす。これじゃ夜までもたないね。｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■06月18日 1510 夜『〈弱さ〉と〈抵抗〉の近代国学』石川公彌子
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1510.html

　■06月26日 1511 夜『百年の誤読』岡野宏文・豊崎由美
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1511.html

　＜２０１３年７月＞
　■07月05日 1512 夜『バガヴァッド・ギーター』
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1512.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年７月７日ーーーーー┐
　　｜どうも咳が抜けない。これでは小池純代の七夕参座に駆け　　｜
　　｜付けられない。半起きで志村ふくみ、ハーヴェイ、左官屋たち｜
　　｜ラッパー、石牟礼道子、橋本平八、村野藤吾を拾い読む。　　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■07月24日 1513 夜『ウェブ文明論』池田純一
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1513.html

　■07月30日 1514 夜『左官回話』
　　　　　　　　　　　　　木村謙一・小沼充・久住章・挾土秀平ほか
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1514.html

　＜２０１３年８月＞

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年８月４日ーーーー┐
　　｜終日、千夜千冊のドラフト書きに費やす。約七夜分だが、　｜
　　｜そうなるまでに三十冊を右往左往した。でもこれらはドラ　｜
　　｜フトで、これを当夜の一冊に書き上げるのが編集芸当。　　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■08月06日 1515 夜『毒と薬のひみつ』齋藤勝裕
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1515.html

　■08月14日 1516 夜『クール・ルールズ』
　　　　　　　　　　　　　ディック・パウンテン＆デイヴィッド・ロビンズ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1516.html

　■08月23日 1517 夜『プリンシプルのない日本』白洲次郎
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1517.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年８月２５日ーーーー┐
　　｜編集機密術01=編集はタイトには進まない。まず自分の中の　｜
　　｜リダンダンシーを起動させるのがコツ。次に白紙にスケッチを｜
　　｜するごとく、使用情報におおまかな布置を与えていくのだ。　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　＜２０１３年９月＞
　■09月03日 1518 夜『戦略読書日記』楠木建
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1518.html

　■09月16日 1519 夜『世界の読解可能性』ハンス・ブルーメンベルク
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1519.html

　■09月25日 1520 夜『デザインの小さな哲学』ヴィレム・フルッサー
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1520.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年９月２７日ーー┐
　　｜去年から統合失調症についての諸仮説を眺めていた。　　｜
　　｜昨夜ふいに「うつ」仮説の別観もありうると気付いた。　｜
　　｜夜は五反田のゲンロンカフェで読者工学ちびトーク。　　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　＜２０１３年１０月＞

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年１０月８日ーーー┐
　　｜エイベックの武田さんたちが準備しつつあるビッグデータ　｜
　　｜活用型の企業コミュニティの可能性を談義。頷くところ　　｜
　　｜甚だ多し。夜、光合成と維摩経の本を読みながら大阪へ。　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■10月11日 1521 夜『源氏と日本国王』岡野友彦
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1521.html

　■10月20日 1522 夜『それは「うつ」ではない』
　　　　　　　　　　　　　アラン・ホーウィッツ
　　　　　　　　　　　　　　＆ジェローム・ウェイクフィールド
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1522.html

　■10月25日 1523 夜『バッハ』ポール・デュ=ブーシェ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1523.html

　＜２０１３年１１月＞
　■11月08日 1524 夜『祈りの心』木下晋
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1524.html

　■11月18日 1525 夜『５年後、メディアは稼げるか』佐々木紀彦
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1525.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年１１月２０日ー┐
　　｜ＮＨＫ日曜美術館のターナー収録。司会の井浦新君は　　｜
　　｜若松孝二映画のミシマ役者。ＥＸは「暮しの手帖」。　　｜
　　｜夜は港の世界史・海の日本史に没頭。晩飯は力うどん。　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■11月30日 1526 夜『かさねの作法』藤原成一
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1526.html

　＜２０１３年１２月＞
　■12月10日 1527 夜『本から引き出された本』マイケル・ディルダ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1527.html

　■12月14日 1528 夜『ショッキング・ピンクを生んだ女』エルザ・スキャパレリ
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1528.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年１２月１７日ー┐
　　｜毎年このころから年末年始の千夜千冊候補の試し打ちに　｜
　　｜入り、その数冊の出来具合と調子から組み立てを決めるの｜
　　｜だが、今年は早く決まりそうだ。わが積年の愛読書だ。　｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　■12月26日 1529 夜『港の世界史』高見玄一郎
　　　　　　　　　　　　　　　［URL］http://1000ya.isis.ne.jp/1529.html

　　┌☆注目の日刊セイゴオ「ひび」２０１３年１２月２９日ーー┐
　　｜自宅のちょいちょい大掃除。なんだか何も片付かなかった。｜
　　｜「かにかくに年のおわりの未萌かな」玄月。容易に掉尾は　｜
　　｜飾れない。でも今年最後の千夜千冊は大晦日のリリースで。｜
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘
　　［最新の日刊セイゴオ「ひび」はこちら］https://twitter.com/seigowhibi

　■12月31日 1530 夜　？？？

　　┌★１５３０夜は１２月３１日１８時ごろ公開！★　ーーー┐
　　　　　　http://1000ya.isis.ne.jp/1530.html
　　└ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー┘

　今年最後の千夜千冊は明日３１日に公開いたします。
　ただいま、松岡も鋭意執筆中ですので、ぜひお楽しみにお待ちください。

　松岡は「ひび」にて公開予定の千夜のことを漏らすことも
　しばしばございますので、明日公開の千夜も「ひび」から
　ぜひ推測してみてください。
　松岡が長年モデルにしてきた「ある人」に関する夜です。

　　　　　　　　　　　　＊＊＊

　今年一年、「松岡正剛の千夜千冊」をご愛読いただきまして、
　誠にありがとうございました。来年もみなさまに愛され、読まれ、
　刺激を与える千夜千冊でありたいと思っておりますので、
　松岡の活動ともどもよろしくお願いします。
　みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。

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