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 ★千夜千冊PRESS★ vol.75 2013年6月3日
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 みなさん、こんにちは。
 千夜千冊編集部より、千夜千冊PRESS vol.75をお届けします。
 1508夜は、意表篇『世阿弥の稽古哲学』です。

 稽古とは、「古(いにしえ)を稽(かんが)える」ということでって、
 「古」に学ぶことであります。
 世阿弥が最も重視したのは、「年来稽古条々」「物学条々」「問答条々」
 ですが、イシス編集学校の編集稽古でも、
 稽古を日常とするということ、人の方法に学ぶということ、そして
 問いがありそれに答え、指南があるという対話であるということが、
 大切にされています。

 今夜の当夜案内では、イシス編集学校と世阿弥の哲学を重ねながら、
 自分の花からまことの花を咲かせるヒントを探ってみましょう。

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 ★ 千夜千冊 1508夜(2013年5月27日 更新)意表篇
 ★ 『世阿弥の稽古哲学』
 ★ (2009)
 ★ http://1000ya.isis.ne.jp/sp075
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 ┏
  世阿弥は「型」と「稽古」を重んじた。
  二曲三体を指定して、我見と離見を組み合わせ、
  「時分の花」と「離見の見」によって
  芸能のあれこれを深々と指南した。
  そこに無文と有文が区別され、
  一調・二機・三声が生じ、
  驚くべき「却来」という方法が萌芽した。
  これら、ことごとく編集工学のヒントになっている。
  今夜は久々に世阿弥の伝書を透かせて
  「能は編集されていた」ことを示唆しておきたい。
  けだし能というもの、次のようになっている。
  型を守って型に就き、型を破って型を出て、
  型を離れて型を生む。
                          ┛

【当夜案内(千夜千冊編集部より)】

・日本の古典芸能では、稽古は型を学ぶものと決まっている。ところが実は、
 能の「曲」には型がない。型があるのは「節」(ふし)なのである。節が
 型で、曲が心。ひたすら節をまねて、そのうえで自在に曲をあらわすこと
 がもとめられた。「節は形木、曲は心なり」。
・イシス編集学校の「守」基本コースでは38の思考の型を編集稽古する。
 学衆たちは徹底して「型」を意識するが、それぞれが自在な回答を楽しむ。
 「型」は固定的な「型」ではない。思考や体を動かすための「型」なのだ。

・能を見る者には「目利き」と「目利かず」がいる。目利きは下手な芸を好
 まない。目利かずは上手を好まず、下手な芸や粗野な芸をよろこぶ。世阿
 弥はそういう下手な芸を「非風」と名付けた。このような目利かずをも惹
 きつける、「是風」が非風を抱きこむことを「却来」といった。芸を究め
 た者がすうっと下におりることを意味した。
・イシス編集学校では、守・破と学びおえると、師範代となるISIS花伝所に
 進むことができる。花伝所では「見られる」存在から、「見る」「見られ
 る」を併せる師範代の「見」をもつことを鍛練する。それは「方法の目利
 き」であって、「衆人愛嬌」の是風を手にすることでもある。

・[花鏡]第一条に「一調・二機・三声」がある。一調は調子のこと、二機は
 機会やはずみのこと、三声は発声のことだ。総じて息づかいのことであるが、
 ここには「せぬひま」という、すこぶる重要な機会が見えている。
・イシス編集学校の編集稽古は、一定のリズムでお題が出題されてくる。その
 回答には一拍おいて指南がかえる。師範代は学衆の「機」をみて、「方法」
 をさしだす。早すぎても遅すぎても腑に落ちるものとはならない。その渡し
 や交わしには「声」というモードが生まれる。編集学校の学びの場、教室そ
 れぞれに「一調・二機・三声」が生じている。

     http://1000ya.isis.ne.jp/sp075

━TOPICS━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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○●○「型」を守って「型」につく 「守」基本コース募集開始 ○●○
        7/22 31「守」スタートします。
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 ┏──────────────────────────┓
  ◎日刊セイゴオ「ひび」◎ 2013年6月1日(土)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  106回目の伝習座。三十守。昼食からお弁当を挟んで
  夜十時までの長丁場だが、まったく弛緩しないどころか
  充実するばかり。わが校ながら師範師範代たちに感心する。
 ┗──────────────────────────┛

 今夜の『世阿弥の稽古哲学』いかがでしたでしょうか。
 世阿弥の哲学は、イシス編集学校の編集稽古哲学のなかに、
 脈々と息づいているんですね。

 土曜日には30守の伝習座がおこなわれ、
 師範・師範代による技能研鑽の場がもたれました。
 いかに「方法の型」をつたえていくかを、
 幾重にも支える、深める場があるのもイシス編集学校の特徴です。

 ★イシス編集学校では、7/22よりスタートする
 31[守]基本コースの募集がはじまりました。
    http://es.isis.ne.jp/shu.html

 「至りたる上手の能をば、師によく習ひては似すべし。習はでは似すべからず」
 勝手にまねるのは歳に応じて任意でもいいけれど、本気でまねたいのなら必ず
 や師について稽古をしてからにしなさい。 と千夜にはあります。

 師範代とともに「思考の型」「方法の型」を学ぶイシス編集学校。
 まだ入門されていないかたは、
 ぜひこの夏、門をたたいていただければと思います。
    http://es.isis.ne.jp/shu.html

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