「松岡正剛の千夜千冊」更新情報、松岡正剛の千夜解説などコンテンツ更新のお知らせ、ブックウェアイベントや企画のご案内、松岡正剛の呟き情報・日刊セイゴオ「ひび」などをお伝えする千夜千冊PRESSは、2011年10月24日に始まりました。 現在までのアーカイブはこちらでご覧いただけます。 

「千夜千冊PRESS」はこちらからご登録ください。
http://1000ya.isis.ne.jp/regist

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━http://1000ya.isis.ne.jp/sp066
 ★千夜千冊PRESS★ vol.66 2013年2月5日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■千夜千冊PRESSは、編集工学研究所関連サービスをご利用いただいたこと
 があるみなさまにお届けしております。配信を希望されない方は、お手数です
 がメール下部にある、配信解除URLをクリックの上、解除手続を行ってください。

 みなさん、こんにちは。
 千夜千冊編集部より、千夜千冊PRESS vol.66をお届けします。
 1497夜は、意表篇『カラヴァッジョ』です。
 1500夜までいよいよ残り3夜となりました。
 カウントダウンの千夜提灯とともに、
 どんな本が選ばれるのかご注目いただければと思います。

 さて、今夜は自由狼藉なイリュージョニスト、カラヴァッジョについての一冊です。
 千夜案内とともにカラヴァッジョに甘く翻弄される夜を楽しんでみてください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ★ 千夜千冊 1497夜(2013年1月29日 更新)意表篇
 ★ 『カラヴァッジョ』聖性とヴィジョン
 ★ 宮下規久朗(2004)名古屋大学出版会
 ★ http://1000ya.isis.ne.jp/sp066-01
─────────────────────────────────────
 ┏
  ディゼーニョ(素描)とコロリート(彩色)。
  ロンバルディアの芸術潮流とヴェネトの宗教環境。
  光が暗部を突き刺すルミニスムの駆使と
  日常にひそむ敬虔と逆上を描くフォトグラム。
  こんな対比と融合をまるごと引き受けたのが、
  稀代の魔術的絵師カラヴァッジョだった。
  美術的には後期マニエリスムの爛熟に
  物語的なバロック化をおこしてみせた先駆者だ。
  社会的には暴力や殺人を平気で犯す自由狼藉者だ。
  おまけにカラヴァッジョは好んで、
  しばしば自分の顔を宗教画に陥入させた。
  こんな男の清濁両極をあわせた劇的表現力を
  さあ、どんなふうに語ればいいのか。
  本書が日本における初めての
  カラヴァッジョ学を提出してくれた。

                             ┛

【当夜案内(千夜千冊編集部より)】

 ペストが猛威をふるっていた1571年、レパントの海戦でオスマンが破れ、
 イギリスでは国教会ができた年にカラヴァッジョは生まれた。6歳のときの
 父親につづき祖父と叔父もペストで亡くなり、母は19のときに病没した。

 12、3歳で画家の徒弟関係に入り、パトロンの庇護のもと、美しき豊頬少年や
 静かな宗教画を注文のままに描き、カラヴァッジョはその特異な才能を開花
 させていく。ディゼーニョ(素描)とコロリート(彩色)を分離させない卓
 抜な技法、蝋燭とオイルランプによる光の具合を背景と人物と器物に描き分
 けるキアロスクーロ(明暗法)の駆使。1600年に描いた二つのマタイの
 絵、『聖マタイの召命』と『聖マタイの殉教』でヨーロッパは新たな“表現
 世紀”に入った。

 喧嘩、暴行、器物破損、武器不法所持、公務執行妨害、家賃滞納やパワハラ、
 ついには殺人までのべつ暴力沙汰をおこして、逃亡の日々をおくった自由狼
 藉の者、カラヴァッジョ。この男にとっては犯罪と芸術はいつも同居し、武
 器と絵筆を携帯し、どこででも身を守り、どこででも絵を描いた。

 38歳で熱病に罹り、過激な浪漫の生に終止符をうつまで、カラヴァッジョが
 「闇」と「光」と「意外な物語性」をもって描きつづけたのは、「準事態」
 と「次事態」のあいだの“せぬ隙”に、一瞬の死と再生という幻視を顕現さ
 せることで、世界の本質を示すことであったのだ。

   http://1000ya.isis.ne.jp/sp066-01

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏───────────────────────────┓
  ◎日刊セイゴオ「ひび」◎ 2013年2月1日(金)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ネットワン主催の「縁座」。中身は松本健一の「天皇と
  政事」、柳家花緑の落語と談義、ぼくの近代アートを
  めぐってなど。キーワードは「互」。縦横で無尽だった。
 ┗───────────────────────────┛

 古代天皇の祭政一致の「まつりごと」を語った松本健一さん、
 千夜では近代日本の失敗を暴いた一冊をとりあげています。
 1092夜 歴象篇『日本の失敗』松本健一
 http://1000ya.isis.ne.jp/1092.html

 花緑さんの落語に思いを馳せるのであれば、
 寄席文化にもの申したこちらをどうぞ。
 1170夜 意表篇『寄席末広亭』冨田均
 http://1000ya.isis.ne.jp/1170.html

 そしてキーワードの「互」を深めるのならば、
 安藤昌益の「互性活真」を、狩野亨吉が相対的な共存共立のロジックとして
 とらえ直したこの千夜をご賞読ください。
 1229夜『狩野亨吉の生涯』青江舜二郎
 http://1000ya.isis.ne.jp/1229.html

 |twitterでも、アカウント「@seigowhibi」にて配信しております。
 |http://twitter.com/seigowhibi
 |
 |千夜千冊編集部「@1000ya_desk」もよろしくお願いします。
 |http://twitter.com/1000ya_desk

============================================================================

 ☆★★           ★
 ★★ 千夜千冊PRESS ★★
 ★           ★★☆

  〒 156-0044 東京都世田谷区赤堤2-15-3 ゴートクジISIS
  編集工学研究所 千夜千冊編集部
  Phone: 03-5301-2211 │FAX: 03-5301-2215
  Mail:1000ya@eel.co.jp

 千夜千冊PRESSアーカイブは
 http://1000ya.isis.ne.jp/senyapress/vol1 からご覧いただけます。
 千夜千冊PRESSの配信をご希望でない方は、
 お手数ですが下記よりメール配信登録解除の手続きを行ってください。
 http://1000ya.isis.ne.jp/unregist
============================================================================
※このメールの再配信、および掲載された記事の無断転載を禁じます。
Published by Editorial Engineering Laboratory
Copyright (c) 2012 Editorial Engineering Laboratory. All Rights Reserved.

千夜千冊トップページへ

◆Back Number◆

2016

12.16 · 【千夜千冊LAB NEWS】松岡正剛のオーディオコンテンツ配信開始[千夜千冊 PRESS★vol.156] 
12.9 · 【千夜千冊1625夜】「型」を継承する井上ひさしと麻矢[千夜千冊 PRESS★vol.155] 
12.6 · 【千夜千冊1624夜】待望の熊楠&千夜LABオープン[千夜千冊 PRESS★vol.154] 
11.17 · 【千夜千冊1623夜】あなたの側に潜むハイパークリーチャー[千夜千冊 PRESS★vol.153]
11.14 · 【千夜千冊1622夜】0.1ミリの創造者[千夜千冊PRESS★vol.152]
11.14 · 【千夜千冊1621夜】生命は結晶から生まれた!?[千夜千冊 PRESS★vol.151] 
11.14 · 【千夜千冊1617夜・1618夜】マグロもネコもヒトも「ゲノム」です。[千夜千冊 PRESS★vol.150] 
11.14 · 【千夜千冊1616夜】「われわれ」は暗号である!?[千夜千冊 PRESS★vol.149]
11.14 · 【千夜千冊1615夜】ポケモンどころじゃなかった地球[千夜千冊 PRESS★vol.148]
7.22 · 【千夜千冊1614夜】苔ガールの虫メガネ[千夜千冊 PRESS★vol.147]
7.8 · 【千夜千冊1613夜】サボテンが喋った?[千夜千冊 PRESS★vol.146]
6.29 · 【千夜千冊1612夜】植物は誘惑している!?[千夜千冊 PRESS★vol.145]
6.3 · 【千夜千冊1611夜】フクシマから世界へ「農と言える日本人」を[千夜千冊 PRESS★vol.144]
5.28 · 【千夜千冊1610夜】オレオもマルボロもスタバも大豆も![千夜千冊 PRESS★vol.143] 
5.25 · 【千夜千冊1609夜】4つの植物が人類を狂わせた!?[千夜千冊 PRESS★vol.142] 
5.13 · 【千夜千冊1608夜】「火の鳥」が予言した未来[千夜千冊 PRESS★vol.141]
5.4 · 【千夜千冊1607夜】古を重んじ、自在に遊ぶ[千夜千冊 PRESS★vol.140]
4.20 · 【千夜千冊1606夜】「あいだ」を科学する。「心」を科学する。[千夜千冊 PRESS★vol.139]
4.12 · 【千夜千冊1605夜】学術もガセネタも“陳列”するネット【千夜千冊 PRESS★vol.138】
3.30 · 【千夜千冊1604夜】今日のわたしは何点?[千夜千冊PRESS★vol.137]
3.24 · 【千夜千冊1603夜】「コップ」で「シマウマ」な問題[千夜千冊PRESS★vol.136]
3.17 · 【千夜千冊1602夜】“お化け”を目指す人工知能[千夜千冊 PRESS★vol.135]
3.9 · 【千夜千冊1601夜】めちゃんこデータ時代の夜明け[千夜千冊 PRESS★vol.134]
2.16 · 【祝☆千夜千冊1600夜】69歳ワーグナー VS 72歳松岡正剛[千夜千冊 PRESS★vol.133]
1.20 · 【千夜千冊1599夜】「枕」もとに神の気配??[千夜千冊 PRESS★vol.132]
1.3 · 【千夜千冊1598夜】2016年明けましてアリスです[千夜千冊 PRESS★vol.131]

2015

12.28 · 【千夜千冊1597夜】今年は虚子でおしまひ[千夜千冊 PRESS★vol.130]
10.22 · 【千夜千冊1592夜】数学で数学を突いたらどうなるの[千夜千冊 PRESS★vol.129]
7.23 · 【千夜千冊1587夜】ファッションの道の子[千夜千冊 PRESS★vol.128]
5.28 · 【千夜千冊1582夜】気づかぬうちに巨人の足元[千夜千冊 PRESS★vol.127]
5.19 · 【千夜千冊1581夜】神様の道もシン・ジンからです[千夜千冊 PRESS★vol.126]
4.16 · 【千夜千冊1578夜】止まらないイスラム国[千夜千冊 PRESS★vol.125]
4.9 · 【千夜千冊1577夜】インターネットは生きている[千夜千冊 PRESS★vol.124]
4.2 · 【千夜千冊1576夜】男はつらいよ、神もつらいよ[千夜千冊 PRESS★vol.123]
3.17 · 1575夜★vol.122「、」や「。」が大切です。
3.9 · 1574夜★vol.121 「サル」たちから学ぶ時代
3.2 · 1573夜★vol.120 弟子でいちばん「伊達」な奴
2.18 · 1572夜★vol.119 世界一の発明は「籠」!?
2.3 · 1571夜★vol.118 奏でる「罪と愛」のヴァリアント
1.23 · 1570夜★vol.117 「雅びのサスペンス」を駆けめぐる
1.19 · 1569夜★vol.116 ただのプレイボーイじゃない

2014

12.31 · 1568夜★vol.115 大晦日には「フランスの巨人」をどうぞ
12.26 · 1566・1567夜★vol.114 思考の革命/革命の思想
12.16 · 1565夜★vol.113 「方法」に生きた芸術家 アンリ・マティス
12.10 · 1563夜・1564夜★vol.112 どうちがう?/どうつかう?
11.18 · 1562夜★vol.111 クソったれ世界をフンショク決算
10.31 · 1561夜★vol.110 「編集」も修業や!
10.28 · 1560夜★vol.109 実は、私が犯人でした。
10.21 · vol.108★1559夜 だれが泥棒をかくまうの?
10.14 · vol.107★1558夜 砂漠の空の下、眩いダンディズム
10.7 · vol.106★1557夜 世界一不敵な笑みを浮かべる二人組
9.26 · vol.105★1556夜 WASHOKUの変換力
9.4 · vol.104★1555夜 窓のそば、明かりだまり、憩う時間
9.4 · vol.103★1554夜 青いきつねと白いたねき
9.4 · vol.102★1553夜 MからFへ どんだけ~祭り!
9.4 · vol.100★1541夜 ラーメンは人生?象徴?国民食?
9.4 · vol_99★1540夜 想像力を学びの翼に
9.4 · vol_98★1539夜 小よくビッグを制す夜
9.4 · 号外★千夜千冊ナイトのご案内
9.4 · vol.97★1535夜 名優の方法力に学ぶ
9.4 · vol.96★1533夜・1534夜 暴走の巨人から知のハッキングへ
9.4 · vol_95★1532夜 日本に独特な絆、一揆
9.4 · vol_94★1531夜 日常の生活に、用の美を。
9.4 · vol_93★1530夜まであと1日☆年末特大号☆
9.4 · vol_92★1529夜 世界中がつながる港町ブルース
9.4 · vol.91★1528夜 ココ・シャネルが最も嫉妬した女
9.4 · vol.90★1527夜 本はひとりじゃいられない
9.4 · vol.89★1526夜 ビートたけしも伊勢物語も「かさね」てる!?
9.4 · vol_88★1525夜 メディア新世界、稼ぎの秘密
9.4 · vol.87★1524夜 一人の男が描いたハンセン病
9.4 · vol_86★1523夜 クラシック音楽のはじまりの一夜
9.4 · vol.85★1522夜 「うつ」からうつろう実りの秋

2013

10.18 · vol.84★1520夜 1521夜 脱しるしというおしるし
10.16 · vol.82★1518夜 物語編集力のヒットパレード
9.7 · vol.81★1515 1516 1517夜 黒と白の筋を通す
8.6 · vol.80★1513夜 1514夜 コードとチョードの文明論
7.10 · vol.79★1512夜 方法の時代を告げる神の歌
7.3 · vol.78★1511夜 百年をほどく
7.3 · vol.77★1510夜 やさしさの親密圏
6.15 · vol.76★1509夜 イリュージョンを工学する
6.7 · vol.75★1508夜 自分の花からまことの花へ
6.7 · vol.74★1507夜 贈って、いい共!
5.11 · vol.73★1505夜 1506夜 ウソとリアリティの宇宙
5.1 · vol.72★1504夜 「ほんと」にすみませんの男
4.25 · vol.71★1503夜 知ってるつもりの物語
4.25 · vol.70★1502夜 クラブもサロンも編集です
4.8 · [号外] 「方」一周年記念キャンペーン
4.8 · vol.69★1500夜 1501夜 インターイマジネーションする心身
3.13 · [号外] 「日本する」なら、日本を輪読!
3.13 · vol.68★1499夜 さずかる偶然 さずける必然
3.1 · vol.67★1498夜 坊主、丸はだか?!
2.5 · vol.66★1497夜 幻視の光に世界がみえた
2.5 · vol.65★1496夜 ソーシャルのすゝめ
1.8 · vol.64★1494夜 1495夜 オオカミとの夕食
1.8 · vol.63★1494夜 知のお引っ越し、新装開店

2012

12.14 · vol.62★1493夜 一音成仏、一即多
11.30 · vol.61★1490夜・1491夜 エロキャピ&KARASIA
11.30 · vol.60★1489夜 四録を二対でみる
11.2 · vol.59★1488夜 革命の正体みたり
10.19 · vol.58★1487夜 歌う生物多様性♪
TOPICS|千夜千冊LAB