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 ★千夜千冊PRESS★ vol.59 2012年10月26日
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 みなさん、こんにちは。
 千夜千冊編集部より、千夜千冊PRESS vol.59をお届けします。
 1488夜は、世走篇『「アラブの春」の正体』です。

 シリア政府軍と反体制派勢力の自由シリア軍が「犠牲祭」の期間、
 26日から29日までの停戦に合意しました。

 「犠牲祭」というのは、イスラム教の二大祝祭の一つである
 イードル・アドハーのことで、クルアーンに記されているように
 アブラハムが子のイシマエルを
 アッラーへの犠牲にしようとしたことに由来しています。
 メッカ巡礼(ハッジ)の一連の儀礼の一つではあるのですが、
 この日は巡礼者だけでなく、すべてのムスリムがおのおのの地で
 羊などを犠牲にした供儀を行い、その肉を貧者に施すように定められているものです。

 チュニジアのジャスミン革命からはじまり、
 いまなおつづいている「アラブ革命・民衆蜂起」モデルは、
 いったいどのように広がり、それぞれの地ではどう違うのか、
 重信メイによる、今夜の千夜で
 「アラブの春」の正体を確かめていただければと思います。

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 ★ 千夜千冊 1488夜(2012年10月21日 更新)世走篇
 ★ 『「アラブの春」の正体』欧米とメディアに踊らされた民主化革命
 ★ 重信メイ(2012)角川書店
 ★ http://1000ya.isis.ne.jp/sp059-01
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  チュニジアのジャスミン革命から、
  エジプトのムバラク大統領の退陣をへて、
  リビアの民主化とカダフィの惨殺へ。
  いや、バーレーン、イエメン、シリアまで、
  「アラブの春」はまっしぐらに進んでいったかに見える。
  すべてはフェスブックやユーチューブなどの、
  ソーシャルメディアが用意したとも報道された。
  しかし、どうもそうではなかったようだ。
  では、何がそうでもなかったのか。今夜はその実態を
  かの重信メイが解析してみせた一冊を紹介する。
  ぼくなりにも、いろいろな思いがこもる夜になった。
                             ┛

【当夜案内(千夜千冊編集部より)】

 2010年12月17日、焼身自殺したブーアズィーズィーの動画がソーシャ
 ルメディアで公開されたことに端を発し、デモが連打され、ベン・アリー政
 権が倒れ、チュニジアに「ジャスミン革命」が起こった。
 2006年からひんぱんにストライキが起こっていたエジプトでは、ジャス
 ミン革命を追い風にしたデモが頻発し、軍とアメリカに見限られたムバラク
 政権が崩壊した。

 では、アラブ・ナショナリズムとイスラムと社会主義を絶妙に組み合わせ、
 世界で最も豊富な福祉国家だったと重信メイが語った、カダフィーのリビア
 ではなにがおこったのか。
 カダフィーは「緑の書」を発表して新国家の建設に邁進し、世界の革命勢力
 や民衆運動を支援する独裁者であった。昨今は、もうひとつのUSA(アフ
 リカ合衆国)の構想をたて、金本位の「ディナール」による地域通貨計画を
 発表していた。グローバリゼーションとは別の経済社会システムを志向して
 いたカダフィは、NATO軍による空爆に曝され、反体制派に銃殺された。市民
 による民主化革命がおこったといわれるリビアであるが、カダフィ政権が覆
 った要因にはもっと政治的な問題も絡んでいたとも見るべきなのである。

 バーレーン、イエメン、オマーン、サウジアラビア、イラク、ヨルダン、モ
 ロッコ、レバノン、そしてシリア。
 「ジャスミン革命」の影響は確かにあるものの、それぞれがそれぞれの事情
 と状況を抱えている。「アラブの春」とひとくくりにはできないのである。
 リビアでおこったことは政府側と反体制側の内戦であり、子どもの落書きで
 始まったシリアの戦乱が拡大しているのは、反対勢力が武器を密かに供給さ
 れていることも一因なのである。

 リビア内戦以降、インターネットはもろ刃の剣となってデマやねつ造がまか
 り通り、むしろ内戦を煽っていたともいえる。日本のメディアの報道は、ア
 ラブについて、情報が偏っているか、少ないか、わかりづらいかでしかなか
 った。私たちはそれらのことをよくよく承知のうえ、アラブを知る必要があ
 るのだろう。

   http://1000ya.isis.ne.jp/sp059-01

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  ◎日刊セイゴオ「ひび」◎ 2012年10月23日(火)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  銀閣東求堂同仁斎で相国寺の有馬頼底管長と
  茶禅一味をめぐって愉快な対談。「君台観左右帳記」
  の本物を前に大黒「乾食」などを玩味する贅沢でした。
 ┗─────────────────────────┛

 「君台観左右帳記」について、
 520夜 村井康彦『武家文化と同朋衆』のなかで、
 http://1000ya.isis.ne.jp/0520.html
 座敷飾りのマスタープログラムであることが書かれています。

 さらに詳しくは「方」6月号
 「日本のデスクトップの編集」を見てみてください。
 http://1000ya.isis.ne.jp/sp059-02

 東山会所から発信される東山文化を花開かせした能阿弥が、会所の棚飾りを
 指図したのが『君台観左右帳記』です。これが日本の知識空間となる書院の按配と
 結構を決定していくことになるんですね。

 今回セイゴオが訪れた東求堂は、現存最古の書院を備えた建物、
 書院造であって、義政が晩年に芸道に優れた人物を招いて、
 書画や連歌、香、茶、花などに興じた場所です。

 その舞台となった6畳の畳敷き詰めの書斎空間の様式は「書院」と呼ばれて、
 同仁斎と名づけられました。
 その後、このような書院は、全国の武家屋敷に設営されるようになり、
 武家屋敷が書院造りと呼ばれることになっていくのです。

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